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ドラクエの転職システムに思うこと

自分の異動を説明するとき、よくドラクエの転職システムに例えます。「異動なのに転職に例えるの?」と思われるかもしれませんが、それくらい激しい異動をしているんです…これまでは直感的に「ぽいよなぁ」くらいの感じで例えていました。ですが、これからのキャリアを考えるのにも使えるのではと思ってまとめてみました。

ドラクエの転職と自分の共通点

ドラクエ(正式名称「ドラゴンクエスト」。RPGです。)の中では、戦士や魔法使いといった職業があり、転職できるスポットに行けば様々な職業に転職することが可能です(ヘッダー画像は、転職できるスポット「ダーマ神殿」っぽいのにしてみました)。転職することでその職業のスキルを身につけることができ、複数の職業を経験すると、強いスキルを身につけることができる上級職へも転職できるようになります。

私が例えるときにイメージしているのはドラクエ3の転職システムです。ドラクエ3の転職の特徴は、①習得した呪文は引き継がれる②ステータスも少し引き継がれる③レベルは1になる、の3つです。

ではここで、小売業に就職して7年目になる私の異動遍歴を紹介します。

店舗の農産担当
→店舗作業のマニュアル作成
→宅配事業のバイヤー(菓子)
→行政に出向
→店舗事業のバイヤー(乳製品などなど)←今ココ!

店舗間の異動もありましたので、7回異動しています。親に異動の報告をするたびに「何かやらかしたのか?」と聞かれます。私にとってはこれが普通なんですが異常なのでしょうか、、、?ちなみに同じところにいた最短は2か月、最長は2年です(しかも最長は出向)。

毎回異なる部署、担当品目となるので、まったく新しいことへのチャレンジの連続です。異動のたびにレベル1に戻されている気分です。ただ、前部署の経験が使える部分もあるので、まるっきりレベル1とまでは言いませんが(行政はホントにレベル1からのスタートでしたけどね、、、)。ゲームをやっているときは「なんでレベル1に戻るんだー」と思っていましたが、実際に経験すると分かりますね。前職で使えるスキルは一部あるものの、レベルは1になります。とても現実に忠実なシステムでした。

これからの自分のキャリアを考える

これほど現実に即して考えられたドラクエの転職システムなのであれば、「複数の職業を経験すると、強いスキルを身につけることができる上級職へも転職できるようになる」というのも本当のことなのでしょう。

これと同じような話に3つのタグを持つというのがあります。タグというのは、自分の専門性や属性、特徴のことです。藤原和博さんの著書「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」に詳しく書かれていますが、100人に1人(1%)のレアな特徴を3つかけ合わせて、「100万人に1人」の人材になれば食っていけるとあります。つまり、職業でも趣味でも様々なことを経験し、みがいて、組み合わせれば珍しい職業についたり、レアな人材になることができるということです。

いろんなところを転々とした私は、知らないうちにいろんなタグがついているように思えます。単純にその部署で身につけたスキル以外に「7年目で7回異動している」というのも、なかなかなタグだと思います。どうやって新しい部署に行くたびに、そこの仕事をこなしてきたのかというのが気になる人はいるんじゃないですかね。

もうすぐ今年も終わりですし、一度これまでの自分の経歴をふりかえってみて、タグの整理や来年身につけたいタグを考えてみるのもいいんじゃないでしょうか。