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心震える瞬間と子どもの名前と

今日、細田守監督の「竜とそばかすの姫」を観てきました。
やっぱり自分が心震えるのはこういう時だなぁと感じたので、観終わった後の余韻のまま書いていきたいと思います。

心震える瞬間

人間誰しも他人に見せたくない、知られたくない部分があります。それはコンプレックスと呼ばれたり、トラウマと呼ばれたり。
また、今の自分を認められず「自分はこんなもんじゃない」「こんなのは自分じゃない」といって、思い描く理想の自分とのギャップに悩んだり。

コンプレックスやトラウマに悩む自分も、理想とは程遠い自分も本当の自分なのに受け入れられず、ある人は虚勢や卑屈な態度でリアルの自分をごまかし、ある人はネットの中に理想の人格を作り、ある人はその悩みに押しつぶされて心身を壊し、果てには命を絶ってしまう。

自分のありのままを受け止められず、不幸な人生を歩んでしまう方が多くいます。ですが、それらの自分の中にある様々な感情を受け止め、受け入れることができた人たちもいます。彼らはそれらを臆せず開示して、時には笑い話にしてしまう。
そういう方たちは私の目にはとても魅力的に映ります。

「弱さ」と形容されることが多いそれらを受け止めた人たちの姿に感動を覚えるのは、誰もが簡単にできることではないと知っているからです。
「弱さ」と向き合うのは相当に大変なことです。過去の嫌な体験を思い出したり、周りの環境が変わったりすることもあるでしょう。それでも、彼らは現状の自分を変えるために、今を正しく認識し受け止め、新たな自分、本当の自分への一歩を踏み出したのです。

彼らがその暗い感情に包まれた世界を抜け、素晴らしい世界の光を見つけその一歩を踏み出した瞬間に、どうしようもなく心が震えます。そして、そういう瞬間に何度でも立ち会いたいと思います。


子どもの名前の話

先日、第二子が産まれました。

第一子のときもそうでしたが、名付けというのは非常に悩みます。名付けの本やサイトを参考に、字画や響き、漢字の意味など、いろいろなことを考えます。

そうやって考える中で、「この字は入れたい!」という私のわがままで「暁」という漢字を子どもの名前に入れました。「暁」には、「夜明け」という意味があります。悩み、苦しみ、暗い闇の中にいる人たちがいます。いつ明けるともしれない彼らの世界に、光を、夜明けをもたらしてほしいという願い(というか祈り)を込めました。

この通りの人物に育ってくれるかはわかりませんが、いつか自分の名前の意味を聞かれたときには、そう答えてあげようと思います。

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とりとめもなく書き綴ってきましたが、私の心震える瞬間が描かれていた「竜とそばかすの姫」。
興味を持たれた方はぜひ観てみてください。

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