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あてなく世界を旅してる~「特に目標はありません」
先日読んだ本で共感できることが多かったので、noteにまとめたいと思います。今回のテーマは「目標が無い」と「成長」です。
「目標」と言われても
私は特に目標というものを意識せずに普段生活しています。年始には「今年はこれをやるぞ」と意気込んでみますが、気づいたらほったらかしになっているというのが毎年のことです。もう何年も今年のやりたいことリストに「ギターを弾けるようになる」と「○kgまでやせる」が入っています。
仕事においても、今年の目標とか数年後の目標とか聞かれることがありますが、具体的に何かの役職に就きたいとか、これぐらいの売上を作りますとかは無く、「与えられた役割を頑張ってこなします。できたら自分の色も出したいな」ぐらいしかありません。具体性のかけらもありませんね。
私生活でも仕事でも「目標を立てて、それに向かって行動する」ことが良いように言われているのですが、なかなかそうも行かず日々の生活に忙殺されているのが正直なところです。それに、人よりも好奇心が強いのか、あっちの方が面白そうとか、こっちは何があるのかと目移りすることも多々あります。特に、読書のジャンルは雑食もいいところです。
自分ができていないことをできている人がうらやましがるのが人間の性というもので、一時期、目標を立てずに日々生きていることがヤバいんじゃないか、いろいろ目移りしてふらふらしてる場合ではないんじゃないかと不安になった時もありました。
目標を立てずに生きていることが、だだっ広い荒野にポツンと1人残され、どこへ行けばいいかも分からずさまよっているように感じていました。
ただ、最近はそういう感覚も薄れています。
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり
目標がある人って、ロールプレイングゲームに例えると、「お宝があるのは南の洞窟だよ」という情報を得れば、まっすぐそこに向かう人だと思います。
でも、私はそうではないようです。ロールプレイングゲームで遊んだことがある人なら分かるかと思いますが、最初に手渡される地図って、自分が行ったことがあるところしか見えていません。それ以外は真っ黒に塗りつぶされています。私はもちろんお宝も気になるのですが、今地図で見えていないところには何があるのかも気になるタイプです。なので、東へ行ったり西へ行ったりとふらふらしながら他の人よりも時間をかけながらゲームを進めていきます。
目標がある人とそうでない人は、こんなふうに人生のプレイスタイルの違いなんだなと感じています。さくさくストーリーを進めていく人は早くゲームをクリアすることができるでしょう。私のように寄り道が多い人は、クリアするのが遅くなりますが、隠しアイテムを見つけたり、キャラのレベルが高くなったり、サブストーリーを楽しんだりしています。自分は後者の方が好きです。目標に向かってまっすぐ突き進むよりも、私はどこかへ行く道中を楽しむ方を選びます。自分は荒野をさまよっているんではなく、冒険を楽しんでいるんだと思うようになりました。
日々の成長を噛みしめる
そんな上がっては下がりの人生を送ってきた僕だから、日々の小さな幸せを敏感に感じることができる。ようやく、自分が生きていくペースをつかめたような気がする。
無理をせず、背伸びもせず、毎日毎日、自分にできる範囲の精一杯を繰り返していく。
そんな単調になってしまうかもしれない毎日だからこそ、自分を変化させることを怠らず、小さくてもその変化を心から楽しみ、一日一日を味わい深く噛み締める。
だから、「このときまでに何かをしなきゃいけない」なんて目標は立てない。ただ、目の前のことに集中して 粛々と歩んでいく。
格闘ゲームの神と称賛されることも、世界一に輝いたことも、ギネスブックに名前が載ったことも、僕にとっては特別なことではない。
ジャンルによって価値は違うだろうが、どれだけ素晴らしい賞を受賞しても、次の年、その次の年も賞を獲得できるようでなければ、受賞したこと自体が成功と言えるのか疑問に思えてしまう。
それよりも自分のペースで生きて、毎日少しずつ成長して、その結果、自然に賞賛を受ける方が、無理がないし継続できるだろうと僕は思う。
(「勝ち続ける意志力」より)
目標に向かって行動する、夢に向かって頑張ることは大切なことだと思います。でも、自分がどういう人でありたいか、どういう生き方をしたいかということも大切なことだと思います。
自分は著者の日々の成長を噛みしめることに強く共感しました。昨日よりも今日、今日より明日、少しずつでも人として成長していければと思っています。
最後に、かの喜劇王チャールズ・チャップリンは、「あなたの最高傑作はなんですか?」という質問にこう答えたそうです。
「次回作だ。」
【今回読んだ本】
プロゲーマーである著者の、一つの分野を極め勝ち続けるための努力について書かれた一冊。 自分は正しい努力をしてるのか、考えることを放棄していないかということを考えさせられます。
同著者の「1日ひとつだけ、強くなる。」も著者の成長に対する視点や考えがまとめられていてオススメです。