私の本の読み方
「本を読もうと思っているけど、どう読んだらいいか分からない」
せっかく自分のお金や時間を使って、読むのだから少しでも自分の身にしたいというのはよく分かります。ただ、読書法に関する本もたくさんあるので、どれがいいのかがいまいちよく分からないですよね。
今回は年間100冊以上読んでいる私が、どう本を読んで、どう活用しているかについて紹介します。
本を読む順番
まず本を読む順番ですが、私は最初から順番に読みます。
「あとがきから」「目次を読んで気になるところから」と紹介している本もありますが、私は最初から読んだ方がしっくりきます。著者の方も何かしらの意図を持ってその順番で書いているはずなので、その意図を汲んで最初から読むほうが本を味わえるかなと思います。
「気になるところだけ」という読み方だと、なんだかもったいない気がするんですよね。そもそも「自分が」気になるところとすると、限定された情報しか入ってきませんし。自身の見識を広げるのが、読書の効用の一つだと思うので自分の興味ないところも読んだ方が新たな発見があると思います。
「あとがきから」もなんだか先にネタバレされるようで、好みじゃありません。まあ、好みの話ですので「時間がなくて要点だけ知りたい」「この部分だけ知りたい」という方はこれらの読み方でも全然OKだと思います。
本の読み方
本を読んでいる最中に気になるところがあれば、その部分に線を引いています。線を引くのに使っているのは、ボールペンではなく色鉛筆です。ちなみに使っているのは、「三菱鉛筆 ダーマトグラフ」という鉛筆削りのいらないタイプのものです(鉛筆についているひもを引っ張るとくるくるとめくれるやつ)。以前は3色ボールペンを使って色分けしていたのですが、だんだんめんどくさくなり、、、1色の色鉛筆で気になるところをチェックする形になりました。
チェックする基準としては、「大事だなと思ったこと」「強く共感したところ」「面白いと思ったところ」など、自分の琴線に触れた部分に線を引いています。本に書かれていることはその人個人の体験でめちゃくちゃ具体的なことなんですが、自分が感じることがあったということは何か共通点があるということです。それを掘り下げていくと、その人の経験と自分の経験が合わさってより抽象度の高いものとして昇華されます。なので、何か感じることがあればためらわずにチェックしていきましょう。
併せて、あとで振り返りやすいように線を引いたところのページは上の方を折って見つけやすいようにしています(「ドッグイヤー」って呼ばれてます)。他にも、読んでいる最中に疑問に思ったことやひらめいたことはページの余白部分にシャーペンで書き込むこともします。
これらの本に書き込む方式ですが、忌避感を感じる人もいるかと思います。そういう方は付箋で気になるところに印をつけたり付箋に書き込む方法で全然OKです。要は後で振り返れればいいので、その方法は自分の好みで問題ありません。本に直接書き込むと、読み終わった後に売ったりできませんしね。
それでも私が本に直接書き込む方法を取っているのには理由があります。「外資系コンサルが教える読書を仕事につなげる技術」の中で著者の山口さんは本に書き込むことについて、このようにおっしゃっています。
この考えに強く共感し、私は本に直接書き込むスタイルをとっています。
読書法の中で論じられる「速読するかしないか」問題ですが、私は「速読しない」派です。理由は前段でも書きましたが、なんだかもったいない気がするからです。「大事なところを読み落としてしまうかも」という貧乏性が顔を出し、私は速読しないことにしています。
本を読んだ後
本を読み終わった後は印をつけたところをメモアプリに記録していきます。以前は「evernote」を使っていましたが、今は「notion」というアプリを使用しています。自分で使い勝手のよいものを使用してください。
メモアプリには、印をつけた部分の中から5個だけ選んで記録します。学びが多い本だとたくさん印がつくかと思いますが、その中でも「特にこれは!」というものを選びます。すべてを記録すると時間がかかりますし、そんなにたくさんのことをメモしても見返すときに大変なので5個くらいに厳選します。この時、選んだ5個に「どうして選んだか」や「これをどう活用するか」も併せてメモするとより良いです。
メモした後は、SNSで本を読んだ感想を投稿します。私は「読書メーター」と「Facebook」、「Twitter」を使っています。基本的には、読書メーターで本の感想を投稿し、そのままFacebookにコピペしています。Twitterには、さらに要点を絞ったものや小説の中で心惹かれたセリフや描写を投稿しています。
このように本の感想をアウトプットすると、自然と本の要約や自身が学びになった点が整理できるのでオススメです。
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いろいろと書きましたが、あくまで私のやり方ですので他の人のを参考にしつつ自分なりの読書スタイルを築いていただければと思います。
よい読書ライフをお過ごしください!
※ちなみに、私がどう読む本を選んでいるかはこちらのnoteで紹介しています。