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いつか君がゲームを手に取るときには

最近はめっきりゲームをすることが無くなりましたが、子どものころはしょっちゅうゲームをしていました。
特にひどかったのは、ゲームボーイの「ドラクエモンスターズ」をやっていた頃です。ずっとやっているもんだから、母親から「たまには外で遊んできなさい!」と叱られ、しょうがなく外で隠れてゲームをやっていました。今思い返してみると、それだけゲームが好きだったんだなと思います。

私のゲームの一番古い記憶は近所の家のファミコンで「忍者ハットリくん」をやったことです。そこからは、スーファミ、ゲームボーイ、プレステ、64、PSP、3DS…と社会人になって数年くらいまではゲームをやっていました。ジャンルはRPGが多かったですね。

今、一児の父親になって思うのは、いつか息子も「ゲームをやりたい」と言い出すんだろうかということです。まだ3歳なのでそんな欲求も無いとは思うのですが、言い出したときには何をやってみてほしいかということを考えています。

自分はこれまで様々なゲームをやってきましたが、一番心に残っているのは、「テイルズオブシリーズ」です。(公式サイトはこちら
初期の「テイルズ オブ ファンタジア」から始まり、「ジ アビス」「ハーツ」くらいまでやりました。

このシリーズは、ストーリーがとてつもなく素晴らしいんです。毎回作品ごとに伝えたいテーマがあり、それが現実での社会課題にも通じているという深い作品になっています。(好きすぎるがゆえの私の深読みかもしれませんが、、、)

今でも私の心に残っているシーンがあります。

「テイルズ オブ リバース」という作品の中で、アガーテ姫が演説する場面があります。ゲーム内では種族間の争いが起きており、演説時にはその緊張がピークに達している状況です。
その中で、彼女が発した言葉がとても印象的でした。

「皆さんがパイを、ピーチパイを食べることがあったら、1度だけ目を閉じて考えて下さい。あなたが美味しいと感じる心に、種族はありますか?」

この言葉を聞いたとき、自分はすごく感動しました。見た目の違いはあれど、美味しい食べ物を美味しいと思う心には確かに種族も国境も無いんだな、ということを知りました。

ゲームにそんなテーマ性とかストーリー性なんか求めなくていい、ただ楽しめればいいという意見もあるかもしれませんが、ゲームをする中で心が震える瞬間や感動を味わえたら、もっと楽しいしゲームのことがもっと好きになると思います。

新たな仲間やアイテムの発見に喜び、強敵の困難を乗り越え、別れを悲しみ、物語のエンディングに感動する。

願わくば自分の息子にも、自分のようにその瞬間を味わってほしいと思います。

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