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好きな人がたくさんいる世界

好きな人がたくさんいる世界と、嫌いな人がたくさんいる世界だったら、私は迷わず前者の方を選びます。

好きな人がいるとステキなことがあります。

それは、その人に会えたり、その人のことを考えたりするだけで幸せな気持ちになれること。思いがけず会えた日なんかはちょっとハッピーな気持ちになれますし、嫌なことがあった日でも好きな人と会えたら帳消しになります。

「好きな人がたくさんいたら、毎日誰かしらに会えるから毎日ハッピーなのでは?」と考えたこともあります。

特に、好きな人へのプレゼントを選んでいるときは、時間を忘れてしまいます。同じ店を言ったり来たりして、「これで喜んでくれるのか」「もっと良いものがあるんじゃないか」と悩んでいる時間も、また楽しかったりします。(ちなみに、私のプレゼントするときの判断基準は「相手がプレゼントをもらった時の笑顔が想像できるかどうか」です)

この行動について、最近読んだ本に「まさに、これだよ」ということが書いてあったので引用します。

そもそも与える行為=ギブには、2種類あります。
1つは、自分の内側にある力で、人にありがたいと思われること。
2つ目は、相手の視点に立って、自分の外側にあるモノに自分の思いを乗せてギブすることです。
・・・
”自分の外側”とは、つまり自分にないアイデアのことです。たとえば、あなたが思いを寄せる相手になにか贈り物をするとき、「花が好きだと言っていたから、きっとバラを喜んでくれるだろう」などと考えるでしょう。もしあなたが花には疎くて、家に飾ったこともないのなら、そもそも花屋に立ち寄ることもないはずです。
しかし、好きな人への贈り物のために花屋に入ったあなたは、彼女の視点に立って”部屋に飾りたい花”を選んでいるのです。この”自分にはない視点”が、自分にはないアイデアです。こうして、あなたは自分にない視点を獲得していくのです。
(尾原和啓「あえて数字からおりる働き方」より引用)

好きな人がいると、その人が好きなもののことも興味を持つようになります。

私はそれで随分いろんなことを知りました。

テレビ番組やマンガ、本に限らず、その人が関心を持っているテーマや日々の習慣など、自分だったら知らずに生きていただろうと思われることが多々あります。その中には、自分も好きになってしまったり習慣となってしまったものも、ちらほら…

つまり、「好きな人がいる」ということは、自分の世界が広がるチャンスでもあります。好きな人のことは、知りたいと思うのが人間の性だと思いますし。

幸せな気持ちになるばかりか、自分も成長させてくれる「好きな人」。彼らに日頃の感謝を伝えるとともに、もっと「好きな人」を増やしていきたいですね。

【今回紹介した本】

(読んだ感想)
売上やフォロワー数などの数字に囚われず、「何者かにならなければならない」といった世間の空気に囚われず、この時代を生きていく方法について書かれた一冊。
「目の前の一人へのギブを繰り返すことで誰かにとっての大切な人になる」、そのギブの方法は自分の中にあるものを与えることだけではなく、誰かを想っての行動も十分なギブになる。自然と誰もがやっていることではないかと思います。
 巻末の対談の「数の魔力に惑わされない」も、今の自分の悩みにつながるものでした。数を追うことに囚われて、大切なことを見落とさないようにします。