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大学を辞めて気づいた「普通」なこと
前のコラムでも書きましたが、わたしは日本の大学を中退しました。
それに対し、いろいろなことを言ってくる人もいて、その人たちの考えることも理解していました。
ですが、わたしの考えの上でいうと、大学とは勉強する場所だと思っていて、ただ単位をもらい、卒業という名目が欲しいだけではなかったのです。
何か自分の武器を作り、働くときのために自分の得意分野を伸ばすのが正しいと感じていました。
ただ通うだけで卒業できてしまうのは楽ではありますが、のちのち苦労するだろうと思っていたので、それならちゃんと苦労も努力もできる環境に今のうちに身を置きたい、と考え中退し、アメリカへの留学を決めました。
日本では中退をする、退学をする、というのはネガティブに捉えられがちですが、アメリカでは、普通というのも変ですが、自分の人生のために正しいのならそれで良い、という考えだと思うので、それもちゃんとした選択として考えられています。
大学は18歳から22歳まで通い、卒業し、その後は就職活動をし、23歳で就職、という流れが日本では「普通」だとされています。
年齢が上の人が大学にいると浮いた人のように扱ったりしますが、わたしにはそれがわかりませんでした。
そういった部分を否定するつもりはありませんが、「普通」という考えに囚われすぎていると思います。
アメリカでは、それぞれの事情があったとしても、大学とは自分のしたい勉強をするための場所だと思われています。実際、わたしが通っていたアートスクールには、18歳の男の子がいたり、会社を辞めて映像を勉強がしたかった50歳の男性がいたり、そういった人たちが同じクラスで勉強していました。それが「普通」として考えられています。
それは、周りを気にしない、という根底の考え方の違いで、良い側面も悪い側面もありますが、他人を気にしすぎる日本社会では合わない人もいるんだろうな、と想像できます。
合わなければ、日本でもどこでも、大学を辞めることは悪い選択肢ではまったくないと思います。
それぞれの事情があるので、そういう人がいても手放しで「辞めちゃえば?」なんて言えませんが、そういう考え方もあるのか、と感じてもらえれば嬉しいです。
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