【Deflection efect B〜】第4話
県大会敗戦後、7月下旬
学校、放課後
先生
「明日から夏休みです。
小学校最後の夏休み、
学びあるものにしてください。」
「さようなら!」
子供達
「さようなら!」
帰り道、タケル、樹里、享
樹里
「夏休みか〜」
「そう言えば、県大どうなったの?」
享
「決勝でMHが那須に勝って優勝。」
樹里
「結局、MHか〜」
「強かったな〜」
「でも俺達惜しかったよな?前半同点だったし。」
タケル
「20点付いたら完敗だよ」ボソッ
樹里
「冷めてんな〜」
「にしても暑いな。」
「夏休み、何があんのかな〜」
夏休み最初の練習
公平
「親御さんには連絡済みだけど、8月のお盆明けに東京合宿へ行くことになりました。」
「時間があればそこで関東大会も見てこようと思います。」
「ケイト、それまでにちゃんと宿題終わらせとけよ〜」
「解散!」
一同
「ありがとうございました!」
後日、地域のピックアップゲームに向かう
タケル、享、樹里、ケイト
享
「合宿楽しみだね。」
樹里
「MHってどんくらい残るかな?」
タケル
「ベスト4は行くんじゃない?」
樹里
「ふーん。」
享
「ケイト、アレンは?」
ケイト
「何か、用事があるって。」
享
「最近、忙しいな。」
ケイト
「うん。」
樹里
「コウヨウ?」
そこには公園でバスケットボールを付く
コウヨウ、マサト、永久の姿。
公園へ走り出そうとする樹里。
タケル
「待てよ。」
「誰かさんが遅刻したせいで時間無いから。」
樹里
「分かったよ。」
引き返す樹里。
樹里
「へぇ、こんなトコにゴール出来てたんだな。」
目的地へ向かう4人。
コウヨウ、マサト、永久
ダンダンダン
ガタッスパッ
マサト
「永久、ちゃんと打てるようになってきたね。」
永久
「ホント!」
コウヨウ
「うん、無理なく打ててるよ。」
永久
「試合でも決めれるかな?」
コウヨウ
「緊張して力まなければな。笑」
シューティングを続ける3人。そこへ
???
「ホントだ、ゴール出来てる。」
「メッチャ綺麗じゃん!」
「ゲームしようぜ。」
中学生らしき集団がやって来て
反対側でゲームを始める。
構わずシューティングを続ける3人。
中学生A
「行けー速攻だ。」
ドカッ!!
中学生と衝突する永久。
コウヨウ
「永久!」
A
ッテ〜。」
コウヨウ
「永久、大丈夫か?」
永久
「うん。」
コウヨウ
「血は?」
永久
「出てないよ。」
A
「ッテーな、気を付けろよ!」
その場を去ろうとするA
コウヨウ
「待ってよ。」
A
(?)
コウヨウ
「謝ってよ。」
A
「はぁ?」
コウヨウ
「外でゲームなんかしたら危ないじゃないですか。」
A
「だから気を付けろっつってんの。」
コウヨウ
「そっちのゴールでやってよ。」
A
「うるせーな。」
「大体お前ら何年だよ?」
コウヨウ
「5年。」
A
「小学生はミニバスリングで仲良くやってろよ。」
コウヨウ
「そんなこと言われる筋合いないでしょ!」
マサト
「コウヨウ、、、」
A
「なんだ?やるか?」
睨みつけるコウヨウ
駆け寄る中学生集団
B
「どうした?」
A
「何か、試合したいんだってよ。」
C
「は〜?何で〜?」
A
「まあ、いいじゃん。」
「遊んでやろうよ。」
コウヨウ
「マサト、永久やろう。」
マサト
「えっ!?」
「俺はいいけど。。。」
永久に視線を移すマサト。
永久
(コクッ)
A
「じゃ、先攻やるよ。」
ゲーム開始
ボールを持つコウヨウ。対峙するA
ダンダンダンダッ
DFを抜きペイントエリアへ侵入
フリーでシュートを放つバチーン
後ろから追い付いたDFにシュートは叩かれてしまう。
B
「ナイスブロックー!」
コウヨウ
(クッ)
中学ボール
ポストのCへボールが渡り永久がマークする。
B
「お〜い、ミスマッチだぞ。」
ダンッ
ダンッ
パスッ
ゴール下で簡単に得点し。0-2
その後はサイズで優位に立つ中学チームがポストとオフェンスリバウンド(OR)で得点を積み重ね
最後はポストキックアウト、ワイドオープンスリーを決められゲーム終了、2-11。
中学チームに惨敗した3人は公園を後にし、
帰路に付いていた。
肩を落とすコウヨウ、マサト。
泣きじゃくる永久。
コウヨウ
「ゴメンね永久。」
「僕があんな奴らに吹っ掛けちゃったから。」
マサト
「アイツら、全然上手くないよ。」ボソッ
「フォームもドリブルも全然。」
「ちょっと体大きくてゴリ押ししてるだけじゃん。」
「タケル君達なら勝てるのに。」
コウヨウ
「」
「タケル君達は関係ない。」
「僕達で勝つんだ。」
涙を流しながら小さく頷く永久。
後日、練習後
KJに駆け寄るコウヨウ、マサト、永久
コウヨウ
「コーチ、どうしたら大きな相手に勝てますか?」
KJ
「ん?」
「コウヨウから話しかけてくれるのは初めてだね。」ニコッ
KJと公平が3人にアドバイスする。
樹里
「アイツら、何してんだ?」
アレン
「さあ。」
樹里
「俺も混ざろ!」
「アレンは?」
アレン
「この後、用事があるから。」
樹里
「そっか。」
アレンや6年トリオは帰り、
樹里とマイカが混ざる。
しばらくワークアウトは続いた。
KJ
「俺も小さい方だったから苦労したよ。」
「早めに慣れておくのは良いことだ。」
時は進んで8/13
公園へ赴くコウヨウ、マサト、永久
コートではバスケットをする例の中学生集団。
駆け寄るコウヨウ。
コウヨウ
「あのー。」
「また、ゲームしませんか。」
A
「あ?」
第4話 完
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