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ビジネスを哲学する|3. 期限って何だろう?

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どうして人間は時間に追われているのだろう?

どうして人間の時間には、期限というものがあるのだろう。

書類の〆切、納期、入金期日……ああ追いかけてくる……

よく考えたら、打ち合わせなんかが始まる時間もそうだ。

それまでにほかのことを終わらせて、打ち合わせに臨まなきゃいけない。

約束の時間が追いかけてくる。

どうして人間は、約束の時間を決めるのだろう?

約束の時間を決めないと、何が困るのだろう?

書類の〆切、納期、入金期日、打ち合わせの始まる時間……

もしそれらがなかったら、書類やお金や人を、誰かがずっと待ちつづけることになってしまうかもしれない。

でも、ずっと待ちつづけることの何がいけないのだろう?

結果的に書類やお金が手に入り、打ち合わせが始まれば、それでよくはないだろうか。いくら待ったとしても、結果的に約束が守られれば、それでよくはないだろうか。

ちょっと想像してみよう。

ずっと待ちつづける。いつか結果的に約束は守られるかもしれない。そう思って待ちつづけたとする。

そうしているあいだに、約束した相手は、約束のことを忘れているかもしれない。または、約束を守るつもりがなくなっているかもしれない。

それでもずっと待ちつづける。このとき、相手が約束を守るつもりでも守らないつもりでも、同じことになってしまっている。つまり、約束した意味がなくなってしまっている。

約束した意味があるためには、約束の時間が必要なのだ。

ということは、約束には期限がつきものだということになる。

そうすると、どうして人間は約束をするのだろう?

約束って何だろう?

 つづく

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