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ビジネスを哲学する|19. 楽しさって何だろう?

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人体から学ぶなら、人間の組織のメンバーに必要なのは、未来に実現される目的でもなく、未来に得られるお金でもない。いますぐ得られるモチベーションだ。

それは評価でもない。評価は、役割を果たした結果、未来に得られるものだからだ。

それは感謝でもない。感謝もやはり、役割を果たしたあと、未来に得られるものだ。

目的・お金・評価・感謝。これらは、未来から人間を引っぱってくれるモチベーションにはなるかもしれない。けれども、現在において人間を押して進めてくれる原動力にはならない。

そうすると、いますぐ得られるモチベーションは何だろうか?

その一つは、役割を果たすことの〈楽しさ〉だ。働くことそのものに〈楽しさ〉があれば、働こうとすればすぐにそれは手に入る。

当たり前のことのようで、このことは軽視できない。

モチベーションを高めようとして、またはモチベーションを維持しようとして、組織や人間は、目的・お金・評価・感謝などを強調しがちではないだろうか。

もっと現在にフォーカスしなければならない。現在にフォーカスして、働いているまさにそのとき、何が起きているのかをよく見なければならない。そこに〈楽しさ〉はあるだろうか。もしなければ、どうすればそこに〈楽しさ〉を与えられるだろうか。

私たちは〈楽しさ〉についてもっとよく知らなければならない。

では、〈楽しさ〉とは何だろう?

それは私たちがもっている〈能力〉と深くかかわっているようだ。

 つづく

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