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「言葉なしには伝えられず,言葉があるから間違えて」(俺ガイル)というジレンマを克服する一つの手段は,言葉以外の伝達手段を見つけること.理性なんかに頼らず,グルーブで生きる.

以前,noteの“つぶやき”機能を使っていた頃に書いたテキスト.
書いたときの意図は完全には覚えてないけど,改めて見返してみて今の自分の視点で振り返ってみる.


俺ガイル(『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』)というラノベが好きで,何度も読み返していた.アニメも観た.
タイトルにあるのは,その中で出てくる台詞だ.

言葉なしには伝えられず,言葉があるから間違えて

これは,歳を重ねるごとに意味が身にしみて解る気がする.


「これぐらい言わなくても伝わるだろう」は,まず伝わらない.

一方で,特に感情を表現するのに,言葉は無力だ.
どうやら,人の感情の種類数に対して感情を表す言葉の種類数は圧倒的に足りていないらしい.

ここに,ジレンマを感じる.


では,どうすればいいか.
「言葉なしには伝えられず」という前提を覆すようだが,伝達手段として言葉に頼らないことを考える必要があるのだと思う.

そもそも,言葉は理性によるものだが,ヒトは理性より先に本能を持つ.
理性が本能をコントロールした先に言葉があるのだから,言葉では伝えきれず,「言葉があるから間違えて」しまうこともあるのだろう.


理性に頼らない伝達手段としてあり得るのは,五感を用いた表現だ.
これは,【アート】の領域である.

個人的には,【アート】というのは【作者がある媒体を用いて何らかを表現したもの】であるから,伝えたいことをアートで表現し伝えるというのはあり得ることだと思う.


五感を用いた表現により感動を共有することでグルーブが生まれる.
それこそがホモ・コンビビウムの生き方のようにも思える.

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