2. 考える人をつくる(1)

少し話が脱線していたが、IBの話に戻ろう。

一つ目に探求する人について触れたが、次に「考える人」について調べまとめてゆこう。

考える人をつくる教育というと一見難しそうに感じるが、誰でも知っているこういう名言がある。

人は考える葦である
ーブレーズ・パスカルー

そう、何もしなくても人はそもそも自ら考える生き物なのだ。しかし、それを拒むものがこの世のには多々ある。

子供は一歳を過ぎ、「なぜ」と疑問を持ち始め、しばらくすると大人は全てのなぜに答えることができないことを知る。日本の悪しき習慣でいえば、疑問を持つことを悪とすることすらある。コミュニティーは子供たちに疑問を持たず従順に従うことを強いる傾向が在る。

もちろんそれはある程度致し方ないことでは在るので在るが、この傾向が身近なものに疑問を持たない人間を作っていっていると考えられる。

では、どうすれば、この1-3歳の時期において疑問を持ち考え続けられる人間をつくることができるのであろうか?また、この時期を越えて、疑問を持って考えられる人は学校教育の中でつくられるのであろうか?