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肝臓と、肝機能と、それを助ける栄養素

皆様こんばんは。今回は肝臓とそれに関連する栄養素についてお送りいたします。

12月もあと少し。2020年がそこまで来ていると同時に、忘年会も多いがのではないでしょうか?
忘年会が多いと言う事は、お酒を飲む機会が多くなると言うことです。
お酒を飲むと言う事は、その分、アルコールを摂取することが多いと言うことです。

アルコールの過剰摂取は、肝臓の負担を高め肝臓への障害リスクを高める原因につながります

さて今回は肝臓の働きと、それに関わる要素についてお送りします。

12月もあと少し。2020年がそこまで来ていると同時に、忘年会も多いがのではないでしょうか?
忘年会が多いと言う事は、お酒を飲む機会が多くなると言うことです。
お酒を飲むと言う事は、その分、アルコールを摂取することが多いと言うことです。

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アルコールの過剰摂取は、肝臓の負担を高め肝臓への障害リスクを高める原因につながります

さて今回は肝臓の働きと、それに関わる要素についてお送りします。

肝臓とは?

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肝臓とは、元の体の中にある臓器で、お腹の右側に存在します。
重さは1kg以上あります。
肝臓の約70%を切除しても再生し元の大きさ、機能も回復する臓器です。
また、異常があっても痛みとして出ることが中々ないので"沈黙の臓器"とも言われています。
肝臓の働きは良い以下のものが挙げられます。

肝臓ってどんな働きをするの?

①栄養素の代謝
・糖質→②を参照
・タンパク質→アミノ酸の合成を促し他、血液中のタンパク質や血液凝固物質(かさぶたの素)の合成
・脂質→必要に応じて脂肪酸やコレステロールの合成
・ビタミン→ビタミンAの貯蔵&ビタミンDの活性化

②エネルギーの貯蔵
食べ物は胃袋で消化された後、小腸にて栄養素が吸収されます。
その内、糖質は血流にのって直接脳に運ばれたり、筋肉内で保存されたりしますが肝臓でもその保存の役割を担っています。
消化(分解)された糖質は"グルコース"となり肝臓へ運ばれます。
その後肝臓で"グリコーゲン"というグルコースの集合体となり保管されます。
保管後、必要に応じてグルコースへと分解しエネルギーとして利用します。

③解毒作用
アルコールや薬物などの有毒物質を無毒化する働きをいいます。
アミノ酸(タンパク質の細かいやつ)を分解する時にアンモニアが生成されますが、それを尿素という尿のもとになる物質へと変え、腎臓へ送り小便として排出します。
アルコールは酸化という働きによって酢酸という物質へと変換することで無毒化を図ります。

④胆汁の生成
解毒されたものやビリルビン(古くなった赤血球を壊してできたもの)を胆汁分泌し、胆嚢という臓器に貯蔵され最終的には排出へと向かいます。

以上のように肝臓には人間が生きていくために重要な働きをしていることがわかります。
また様々な要素によってこういった働きが阻害されるまたは低下することがあります。
その指標を健康診断の項目(特に数値化されるもの)から説明していきます。

健康診断の項目(一部、主要なもの)から読み取る肝機能


①ALT(GPT)

主に肝細胞内に存在しており、アミノ酸の代謝やエネルギー代謝で大事な働きをしてくれます。→異常をきたすと肝細胞が破壊されて血液中へと漏れ出します。→この数値が高いと肝臓に障害があることを示唆します。

②AST(GOT)
肝細胞や心臓、腎臓など多くの臓器に存在しています。
ALT同様、アミノ酸やエネルギー代謝において大事な働きをします。
→異常があると肝細胞が破壊され、血液中に漏れ出します。
→但し、他の臓器にも存在しているため、この数値が高い=肝機能に障害があるとは言い難い。他の項目と合わせることでより確率が上がる。

③γ(ガンマ)-GTP
肝臓や腎臓で作られる酵素です。
肝臓では、肝細胞や胆管細胞というものに存在しています。
タンパク質を合成、分解する働きを持ちます。
数値の異常(数値が高い)
・酒の飲み過ぎ、肥満、薬物の影響でγ-GTPがたくさんつくられ、さらに血液へと漏れ出す
・胆汁の流れが悪くなったり、胆管細胞が破壊さらることでもγ-GTPが血液中に流れます。

以上が健康診断における主要な肝機能の項目で、数値化もされています。
他にも項目はあるのですが、1番分かりやすいのが上記の3つとなります。
これらの数値が高いという事は、肝臓を中心に他の臓器も少なからず異常がありますよ!というサインになります。

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肝機能を保つためには、禁酒や禁煙、ストレスフリーな状態に持っていけるといいのですが、中々そうは簡単にいかないのが現状。

しかし、その肝機能を助ける、修復を促してくれる栄養素があります!
次の項目からそれらをご紹介します!


肝臓にいい栄養素とは?

この項目では肝臓にいいとされる栄養素をご紹介します。

①オルニチン
肝臓の解毒作用を促す
→アンモニアを無毒化して尿素へと変えて排出する
→成長ホルモンの分泌を促す
→基礎代謝の高める
・食べ物
→シジミ、チーズ、しめじ類をはじめとするキノコ類(キノコ類の方がオルニチン含有量が多いそうです!)

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②クルクミン
肝臓のアルコール分解速度を上げてくれる
→特にアセトアルデヒド(アルコールを分解した後にできる物質)を分解する働きを活発化します。
・肝臓での胆汁分泌を促す
抗酸化作用
・食べ物
→ウコン(ウコン特有と言われるほど、ウコン、ウコン、だったのでウコンのちからを飲んでください。)

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③タウリン
・胆汁の分泌を促す
コレステロール値の低下、血糖値の低下
・食べ物
→牡蠣(柿ではなく牡蠣です)、イカ、タコ、ホタテ、あさり、さんま、海老
(魚介類がほとんどです)

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④ポリフェノール
抗酸化作用(クルクミンはポリフェノールの一種です)
・食べ物
→ぶどう、カカオ(チョコ)、大豆、蕎麦、

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⑤ビタミンB群
糖質、脂質、タンパク質の代謝(エネルギー源の確保
・アセトアルデヒドの分解
→B群の中でも特にナイアシンという物質がこの働きに関与しています。
・食べ物
→魚介類、レバーなどなど

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⑥亜鉛
・酵素の活発化
遺伝情報の転写、DNAの合成
・味覚、嗅覚に関与(正常化)
→欠乏する(足りなくなる)とこれらが低下する
抗酸化物質の構成成分
アルコール代謝
免疫能力の維持
・食べ物
→牡蠣(亜鉛といったらこれ!)、牛肉、卵などなど

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日常生活で気をつけること。日常から肝臓を守っていく

肝機能を保つといっても禁酒や上記栄養素ではどうしても賄いきれない部分が出てきます。
そこで大切になってくるのは、やはり日常の過ごし方ではないかと考えます。
では、どういう風にしたらいいのか?

・食生活の見直し
→バランスの取れた食事
・酒の飲み過ぎ禁物
・疲労の蓄積をしない
→睡眠をしっかりとる、抗酸化作用のある栄養素を摂る
・適度な運動
→ストレス発散
・代謝を上げる
→軽い運動など

などなど、できる事はいくつかあると思います。
それらを一気に意識してしまうと逆にストレスになることもあるので、まずは一つでもいいので心掛けていただけると幸いです。


残り数日で2020年を迎えますが、少しでも健康の状態で迎えられることをお祈りしております。

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