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2023
2022の内に消化しておきたかったタスクも大掃除も終わっていないまま、年を越してしまった。
2022最後の瞬間は、職場の寺院で鐘つきの誘導をしていた。境内に現れた大きくて元気なゴールデンレトリバーに挨拶をしていたら、年を跨いでいた。
挨拶というか、僕の輪袈裟に首突っ込んできてたけど。
レトリバー特有の無垢な歓迎のお陰で笑顔で新年を迎えられた。
忘年会らしい忘年会は一度もしなかったけど、クリスマスイブの前日、2022年に始めたPodcastの忘年会収録をした。
気心の知れた二人とpodcastで少しだけ時間を作って1年を振り返ることができた。
1年の苦労を忘れるための忘年会。でも、ふと立ち止まって思い返すと、忘れてはいけないことが多いような気がした。
2022年は父方の祖父と、母方の祖母が亡くなった。ほぼ同時期だった。
二人の臨終が近づく報せを受け、まだ肌寒い春の北海道へ向かい、祖父と祖母に会いに行った。
数年前から長く入院していた祖父は、ゆっくり呼吸をしながら眠っていた。コロナでずっと面会できなかったので、もう3年ぶりだった。その間、祖父にとっては息子であり、僕にとっては父である住職は肺がんで亡くなった。
病室で眠る祖父はかなり痩せていたけど、静かで大きな身体は生命力を失わず、人としての尊厳を保っていた。
最後に会話でもしたかったが、最期の時を自然に待つ祖父を無理やり起こすのは、残される側のエゴにさえ思えた。
僕は病室の窓から自分の生まれ故郷を見下ろし、念仏を称えた。
そして、祖父に再会を誓い、病室を後にした。
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祖母は会話も充分に出来る状況だったが痛みが激しく、意識が明瞭なゆえにとても辛そうだった。
それでも、痛みが落ち着いた時に30分程、ゆっくりと会話をすることができた。
祖母とも再会を誓った。
二人とは、それが今生最後となった。
二人の通夜・葬儀、四十九日を終え、僕はその間、東京と北海道を4往復した。
久々に地元のカレーラーメンを食べた。
帰省すると必ず祖母が連れてってくれるラーメン屋。
昔と変わらないままの味だったが、それが僕にとってのスペシャリティだった。
父の同級生でもある上司が、祖父の報せを聞き、声をかけてくれた。
父が亡くなったことは、祖父には伝えていなかった。その判断は祖父にとって正しかったのか長らく悩んでいたが、上司は
「そうか。それがええな。おじいちゃん、今頃お浄土にいって驚いてるんちゃうか」と笑ってくれた。
2022年を細かく振り返ると、結構色々な出来事があったけど、個人的には、大好きなものに触れ合える時間を多く持つことができた一年だった。
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2022年1月。Laura day romanceを観るために表参道WALL&WALLへ。
まだコロナの緊張感が強く漂っていて、開催も奇跡的な状況だった。箱でライブして良いのか、ライブがあったとして自分がそこへ行く判断をするのは間違っていないか、誰も分からなかったが、ただLauraを聴きたいという熱量だけで向かった。
やっぱり僕は、ライブハウスが大好きだった。
音楽でしか救われないことがあった。
対バン相手の猫戦という京都のロックバンドに出会えたのも奇跡的だったな。
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3月は今年一番注目したバンドChill Beans.の自主企画で渋谷WWW X。
さらに奇妙礼太郎と塩塚モエカ(羊文学)の2マンで表参道WALL&WALLへ。
どれもコロナ禍でよく聴いていたし、本当に良かった。
初夏には仲のいい友人5人で森道市場。
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Podcastでもかなり語ったので割愛するが、今年一番の大きな思い出。
来年も行きたいな。
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9月はコロナに罹患。
復帰後すぐに行った今年初開催のフェス「パンと音楽とアンティーク」。
塩入冬湖(FINLANDS)、ラッキーオールドサン、曽我部恵一etc…を聴いたりパン食べたり。
リハの音が流れていて気になって覗いたラブリーサマーちゃんが最高で、でも大トリが曽我部恵一と被っているので本番は聴けず、、再チャレンジすることに。
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11月27日、念願の?ラブリーサマーちゃんと大好きなLaura、そしてステレオガールの最高3マン。同時刻にW杯コスタリカ戦。
間違いなくスクランブル交差点より渋谷WWW Xに集まった人の優勝。
ここで初めて聴いたステレオガールも青臭いUKロック、でも今っぽさもあるっていう感じでめっちゃ良かった。
2022も行きたいライブだけ狙いに行くスタイルで、森道以外は全部一人で歩き回ったけど、音楽シーンも回復して、ゆく現場ゆく現場では表情が明るくなったような人が多くいた気がする。
サッカーは3月にルヴァンの柏レイソル戦で大逆転勝利する試合と、5月に高校サッカー部の盟友なおき君とカシマスタジアムに。
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個人的には社会人サッカーへの挑戦。
10年ぶりにサッカー選手になった。
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そして、10年ぶりに高校サッカー部のやつらとボールを蹴ることができた。
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2022の3つの目標のうち、「簿記3級取得」と「週1ジムでトレーニング」は達成できた。
2023はもうちょい高めの設定で
・週1ジムを継続して、「理想の細マッチョ」になる
・5曲以上作曲して、バンドを始める
・20代ラストは全てを手放す強さを
とかにしておくか。
「新しい戦前」と予想された2023年。
僕はその予想は的確だと思うし、そこに何も感じない人は鈍感すぎると思う。
今の政治家を選んだのは今の国民であるということ。
どんな立場でも良い。
でも、投票率が上がらなければ明るい未来がどこにも見えてこない。
2023も、きっと落ち込んだり、選択を間違えて悔やんだりするだろうけど、
希望だけは失わず、手を取り合って、迷惑をかけあって生きていきましょうね。
こんな僕ですが、今年も仲良くしてくれると嬉しいです。
今年もよろしくお願いします。
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