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【障害者雇用・助成金ニュース】『仕事だいじょうぶの本』心病む人の就労に寄り添って30年の著者が、読むだけで働く会話のコツが身に付く本を出版 @Press

皆さんこんにちは、伊藤です。

前回の記事でも投稿させていただきましたが、私は最近は就労移行支援事業所の方々を打ち合わせさせていただくことが多いです。

一番の目的は就労移行の通所するご利用者様の就職先の開拓をする為に、希望のお仕事内容をヒアリングする為です。

ただ私も元々就労移行で勤務していたので、スタッフの方々のご利用者様への日々のご支援に関しての情報交換はとても盛り上がります。

さて、今回はそんな就労移行支援事業所で勤務される方が障害者の方が働く上で、必要なコミュニケーションのコツを身に付けることができる書籍を出版されましたので、ご紹介させていただきます。

まず著者の北岡氏が就労支援のご経験が30年とは本当に素晴らしいです!

私はまだ障害者福祉の歴が今年で12年目なので、まだまだ足元にも及びません。

そのご経験とSSTの技法の開設も交えているようですが、この書籍の誕生の上で一番大切なことはこの部分かと思います。

みんなが悩み、対処方法を模索し、練習してきた長年の蓄積が本になったものです。本書の会話例を声に出して読むだけで、一緒にプログラムに参加しているように練習でき、コミュニケーションのコツが身に付いていきます。

恐らくは現場のスタッフの皆さんだけではなくトレーニングを受けるご利用者様も一緒になって模索・練習を繰り返しやことでこの書籍が誕生したことを考えると、とても貴重な書籍であることが伺えます。

やはり障害者特性が原因のことも多いですが、就労移行に通うまでは自宅にいることが多く他者と接する機会がほとんどなかった方もいるなど、他者との会話に苦手意識を感じる障害者の方は少なくありません。

特に雇用される事業主様の視点で考えると、会話に苦手意識を持ったままだと仕事の指示が通りにくくなったり、ストレスを抱えやすくなってしまったりするなど、雇用する側される側双方にとっても大きな課題になってしまうことも少なくありません。

やはり就労移行という場で会話に慣れたりスキルを向上させることはとても大切かと思います。

そんな会話の中で、私の経験上特に障害者の皆様が苦手意識を感じてしまうのが「 雑談 」かと思われます。

私も目上の方とお話しする際の「 雑談 」に苦手意識を感じることが多々あります。

なぜ「 雑談 」に苦手意識を感じるのか?

もちろん障害者の方々にとっては前述のとおり、障害者特性や他者との会話の経験の少なさもあるかと思いますが、やはり、

相手との共通の話題を見つけることが難しい

ということが一番の原因だと私は思っています。

現に私も目上の方だと好きな音楽や趣味などが世代の隔たりによってかなり違っていることがあるので、それにより共通の話題が見つけづらく上手く雑談できないことに繋がっているように思われます。

しかし、このニュースの中のこの部分に克服の大きなヒントが隠されているように思います。

私は休憩中の雑談の対処法について練習をしました。生きてきた中で何となく自然と身に付いていくと思い込んでいたようなことを、この本ではあえて取り上げて練習します。このコミュニケーションは、何となく身に付くことではありませんでした。練習し実践することでとても役立つスキルになりました。

やはり雑談にも練習が必要だったのですね。

確かに私も目上の人と職場や営業先などで雑談をする機会が増えていったことによって段々と慣れて昔よりは上手く話せるようになったように思います。

障害者の方はこの本などを読んで是非学んでいっていただけたらと思います。

逆に雇用する事業主の皆様は障害者の方々の中には会話や雑談に困難さを感じる方もいらっしゃるので、事業主様や同僚の皆様側から和やかな雰囲気で話題を振って少しずつ雑談に慣れてもらえるようにするなどの暖かい配慮を心がけていただけると幸いです。

もちろん雑談以外にも様々なシチュエーションでのコミュニケーションの練習方法が記載されているかとは思うので、障害者様ご本人や支援者の皆様はもちろんのこと、これから障害者雇用していたりこれからする予定のある企業の皆様も購入されて、是非読んで学ばれてみてはいかがでしょうか。


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