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【障害者雇用・助成金ニュース】奈良県の高校に知的障害者を対象にした「自立支援農業科」設置へ 来年度から

皆さんこんばんは、伊藤です。

現在日本全国で農業と障害者福祉(雇用)の連携である、農福連携がブームになっていることもあり、このnoteでも取り上げる機会が多くなってきております。

そんな農福連携ですが、本日は奈良県の高校発の珍しい取り組みに関するニュースの解説をしていきたいと思います。

高校で知的障害者の方が直接農業について学べるという環境は非常に珍しいことで、それだけ農福連携のニーズが高まっていることを意味しているとも言えます。

農業というお仕事も誰にでもできるというわけではなく、やはり従事するには技術の習得が必要不可欠なので、高校生という若いうちに学ぶ場があるというのはとても良いことだと思います。

また、今回は知的障害者の方が対象のようですが、種まきや剪定、袋詰め、草むしりなどそれほど複雑ではなくかつ毎日コツコツと作業を繰り返していくものが多いので、知的障害者の方のお仕事として農業は非常に適性のある作業が多いのではないでしょうか。

私も農福連携には元々関心があり、こうして学べる場が増えていくのはとても嬉しい限りです。

ただし、私も農家さんに直接取材をして農福連携のニーズをお伺いした際に障害者の方の受け入れを懸念された点があります。それは、

① 障害者の方に十分なお給料を支払うことが難しい

② 収穫の時期など忙しい時期には受け入れたいが、閑散期にお仕事を割り振るのが難しい。

③ 草刈り機などケガなどの事故に繋がるような危ない機械もあるので、そても心配だ。

特に高校という教育の現場で重要視して欲しいと思うのは、③の教育の徹底かと思います。

もちろん既に授業の一環に組み込まれているのかもしれませんが、農家の方が機械などを扱っている際の安全の確保の方法についてしっかりと学んでから農業の現場へと就労していって欲しいですね。

今回のこの奈良県の高校の取り組みが、珍しいではなくて、

「 新しい 」⇒そして、「 当たり前 」

となり、奈良県だけではなく全国各地で高校で農業を学んだ知的障害者の方々が農福連携の現場で活躍していくことを期待しております!!

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