見出し画像

暮らしに潤いをもたらすアロマ、体の中に入るものだから確かな知識を持っておきたい

こんにちは、「翔泳社の福祉の本」に携わっている渡部です。今回はアロマのお話です。

昨年から部屋の乾燥がひどく、加湿器を探していたところ、無印良品でアロマディフューザーを見つけました。

絶大なる信頼を寄せている無印良品の一品ということで購入しました。ところが、実際に使ってみてもなかなか部屋の湿度が上がらない。よくよく調べてみると、水タンク容量が約350mlのアロマディフューザーではとても加湿には足りないことを知りました。悲しみ。

ですが、であればそもそもの用途に使おうと思い、またしても無印良品にてエッセンシャルオイル(精油)を購入。家に帰ると心地よい香りに癒やされる日々がやってきました(気づいたら家の中が無印良品に著しく侵食されています)。

私は以前お香を使っていたんですが、とある怪しげな店で買ったお香を炊いたところ尋常ではない量の煙が立ち上り、火災報知器が騒ぎ出したという経験があります。また、それを機に「こんなに煙を吸っても大丈夫なんだろうか」という不安を覚え、お香をやめてしまいました。

それは私にお香に関する確かな知識がなかったからですし、お香のせいではありません。けれど、日常的に体の中に入るものに関してはしっかり知識を持っておくことが必要でしょう。

アロマにしても同じで、前述のディフューザーをディフューザーとして使おうとした際にはアロマについて調べ、エッセンシャルオイルが人体にどういう働きをするのかも少し勉強しました。

その頃は自分が働く翔泳社からアロマテラピーに関する本が刊行されることをまだ把握しておらず、いろんなサイトを巡っていたんですが、そうなんです、翔泳社では1月14日(火)に『AROMA教科書 アロマテラピー検定1級・2級 合格テキスト&問題集 第3版』を発売しました。

翔泳社の通販サイトSEshopではPDF版を販売しています。

アロマテラピー検定は日本アロマ環境協会が実施していて、試験勉強を通じてアロマテラピーの基礎知識を確かめられる資格です。アロマテラピストを目指す方には必須ですし、より上位のアロマテラピーアドバイザーなどの資格を受験する条件でもあります。

もちろん、日常的にアロマを使っている方でも確かな知識を身につけておくことで、より安心して、そして効果的に利用できるようになります。もしアロマに関する確かな知識を身につけたいとお考えなら、ぜひアロマテラピー検定の受験をおすすめします(2級と1級があります)。

検定の詳細は日本アロマ環境協会のページをご覧ください。

なお、試験は年に2回、5月と11月に実施されます。毎年2万人程度が受験する人気資格で、持っていればちょっとした自慢にもなるでしょう。日本アロマ環境協会のデータによると、試験日の2か月前から3か月前に勉強を始める人が多いそうです。5月の試験に合わせるなら、2月から3月にかけてが勉強の始めどきですね。

今回は本書から、2級と1級の試験問題に関するミニテストを紹介します。こういう問題が出るんだとイメージを掴んでもらい、勘ではなくしっかりした知識にもとづいて回答できるようになっていただければ嬉しいです。

以下、『AROMA教科書 アロマテラピー検定1級・2級 合格テキスト&問題集 第3版』から抜粋して紹介します。掲載にあたって一部を編集しています。

アロマテラピーを利用する際の注意(◯×問題)

【問題】

1 アロマテラピーは、精油を使ってホリスティックな観点から行う自然療法である。 
2 精油は人の本来の美しさを引き出す。 
3 精油は飲用してはいけない。 
4 肌に精油の原液が付着した時は、よくふき取る。 
5 精油を用いて製作したアロマスプレーは、火気の注意は不要である。
6 3歳以上の子どもの精油の使用量は、成人の10分の1程度から始める。 
7 精油は、直射日光の当たる場所に保管する。 
8 柑橘系の精油は光毒性に注意が必要なものが多い。 
9 手作りのアロマスプレーの保存期間は1 ~ 2 週間である。 
10 トリートメントオイルの希釈濃度は好みで決めてよい。 

【解答】

1 ◯
2 ◯
3 ◯
4 × 手近ですぐに利用できる、大量の清潔な水で洗い流す。
5 × 火気を扱う場所では、注意が必要。
6 ◯
7 × 直射日光と湿気を避けた冷暗所に保管する。
8 ◯
9 ◯
10 × AEAJでは、ボディ用のトリートメントオイルの希釈濃度の目安を1%以下、フェイス用を0.1~0.5%以下としている。

アロマテラピーの利用法と基材・用具

【問題】

1 芳香浴法は精油を拡散し、香りを楽しむ方法である。
2 精油は浴槽の湯にはよく溶ける。
3 体調がすぐれない時は、長時間の沐浴が効果的である。
4 吸入法は、循環器系の不調緩和に効果がある。
5 精油の保存容器は、透明のものがよい。
6 ハチミツにはホルモン調節作用がある。
7 精油を希釈する材料を「基材」と呼ぶ。
8 スイートアーモンド油は、バラ科のスイートアーモンドの種子から採れる。
9 ホホバ油の原料は、ホホバの種子である。
10 精油の色は、すべて無色である。

【解答】

1 ◯
2 × 精油は水や湯には溶けにくい。
3 × 長時間の沐浴法は身体に負担をかける。
4 × 吸入法は呼吸器系の不調を緩和する。
5 × 色つきで遮光性のガラス容器が適している。
6 × 保湿作用、抗炎症作用があるといわれる。
7 ◯
8 ◯
9 ◯
10 × 色のついた精油もある。

アロマテラピーと地球環境

【問題】

1 「自然の香りある豊かな環境」を、AEAJ では「アロマ環境」と呼ぶ。
2 地球温暖化は異常気象の頻発や植物の生育環境の悪化を引き起こす。
3 植物の原産地であるアフリカなどでは、自然破壊がすすんでいる。
4 絶滅危惧種に指定されたもののリストをレッドリストという。
5 レッドリストに指定された動植物は約2000 種ある。
6 絶滅危惧種以外の植物は保護されていない。
7 サンダルウッドはインド政府により輸出規制されている。
8 アガーウッドは絶滅危惧種に指定されている。
9 ローズウッドから精油を抽出できるまでには20年近い年月がかかる。
10 「アロマテラピーが広く行われている環境」を「アロマ環境」という。

【解答】

1 ◯
2 ◯
3 ◯
4 ◯
5 × レッドリストに指定された動植物は約2万種以上。
6 × レッドリスト以外にも、各国で政府により伐採や輸出が禁止されている植物がある。
7 ◯
8 ◯
9 ◯
10 × 「自然の香りある豊かな環境」を「アロマ環境」という。


よろしければスキやシェア、フォローをお願いします。これからもぜひ「翔泳社の福祉の本」をチェックしてください!