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法律・制度(翔泳社の福祉の本)

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翔泳社の福祉の本が扱う「法律・制度」をテーマにした記事を収納しています。
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#介護

介護事業所がBCP(業務継続計画書)を作るうえで大切なことをまとめました

令和6年度の介護報酬改定において、「BCP(業務継続計画書)が未作成だった場合の基本報酬の減算」が設けられました。 BCPの作成を急いだり、どうやって作成すればいいのかと情報収集をしている介護事業所の担当者は多いはずです。 そんな方におすすめの書籍として、『そのまま使える〈スッキリ図解〉介護・障害福祉BCP作成ガイド』(翔泳社)がおすすめです。 本書は大きく自然災害と感染症に分けてBCPの作成方法を詳細に解説しています。付属のフォーマット(Wordファイルをダウンロード

2024年4月に改正される「障害者総合支援法」で使える障害福祉サービスを紹介

障害を持つ人は「普通に生活する」ことが難しく、必要なことややりたいことがあってもなかなか容易には実現できません。その困難さを和らげ、さまざまな支援を受けられるようにするためにあるのが、障害者総合支援法の中で定められている障害福祉サービスです。 障害福祉サービスにはさまざまな種類があり、目的や希望に応じて利用することができます。一方で、どんなサービスがあるのか、どうやったらサービスを受けられるのかなど、分からないことが多いと感じている人もいると思います。 そうした疑問をはじ

介護事業の「実地指導」が「運営指導」になって1年、対策のポイントは?

介護施設・事業所が適切に運営されているかを行政が確認し、指導や助言を行なう制度である「運営指導」。もし運営基準違反などが発覚すれば、指定の効力停止や指定取消しといった重い処分もありえます。 2022年(令和4年)からはこれまでの実地指導が運営指導に変わり、大きな変更点の1つとしてオンライン会議システムの利用が可能になりました。しかし、利便性が高くなる一方で、施設側のICT化や関係書類の電子データ化が不可欠となり、すぐにオンライン指導を活用できる施設はまだ少ないと見られていま

科学的介護情報システム「LIFE」とは? 導入前に検討すべきこと

令和3年(2021年)に運用が始まった科学的介護情報システム「LIFE」とは、利用者の情報をインターネットやアプリ等を通して厚生労働省に提出すると、それらの情報が分析され、各介護施設・事業所に分析結果(評価シートやフィードバック票)が提供されるシステムのことです。 しかし、現状では提供される評価シートやフィードバック票の内容が不十分だったり、あるいは活用方法が分からなかったり、導入したのにデータ入力が負担になっていたりと、LIFEを有効利用できているとはいえない事業所・施設

介護保険制度の対象者は? どうやって利用すればいい? 分かりやすく解説した本を紹介

介護事業を営む方や介護職に就いている方、なにより介護サービスを利用する方にとって、介護報酬やサービス利用料に関わる「介護保険制度」について知っておくことが欠かせません。 介護保険制度は2018年に改正され、次回は2021年に改正されます。同制度は3年ごとに見直されますが、その理念や基本的な内容は大きく変更されることが少ないため、基礎知識として現行法の内容を知っておくことで制度を有効活用できるのはもちろん、次の改定に備えることもできます。 翔泳社では、介護保険制度について詳

自分の老後、家族の介護をサポートしてくれる「成年後見」の使い方

厚生労働省の推計によると、2025年には認知症の患者数が700万人に達するとされています(65歳以上の5人に1人)。日本の人口に比して大きな割合となり、多くの方にとって無関係の問題ではなくなるのは明らかです。 ※厚生労働省「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~(概要)」 認知症の当事者には、程度の差はありますが判断力の低下が見られます。私たちは毎日の暮らしの中で、無意識のうちに決断や選ぶことをしているため、判断力は非常に