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児童養護施設退所者「家出:逃げてもいい」

(※こちらの動画は、年齢制限が設けられています)

今回は、学齢時に児童養護施設で育った元在寮児の方へ、お話を伺いました。お題は「逃げてもいい」。児童養護施設措置へ至る経緯で、何度もご自宅から家出をされていたとのこと。支援の手を待つのではなく、幼かったご自身は「家出」という行動を選択されたようです。最後は、児童相談所の方の手によって保護され、児童養護施設に措置された、とのことです。

ちなみに私が施設で担当していた子でも、家出を繰り返していた子がいました。家でも。施設でも。です。印象ですが「家から出ていく」という行動は「癖」になるような気がします。いつも一人でどこにいくの?と聞くと...

コンビニ

「コンビニのトイレ」がねらい目と言っていました。隠れられるし、暖がとれるからです。

公園

また公園の遊具や設備などは、よく使われるようです。追い出されることはなく、また大人の目から逃れることができるからでしょう。

画像3

一番印象的だったのは「車の下は温かくて良い」という話でした。危ないのでは、と思うのですが。

下記、現役の施設職員さんからいただいたコメントです。

こちらは「施設から家出する子」についてのお話です。

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私の担当していたホームでも家出が度々起こっていました。
ついつい「何時だと思ってるの?」「これで何回目?」と苦言を呈したくなりますが、
意識をしていたのは「無事で良かった」「お腹すいてない?」という言葉。
ルールを破っていることは子どもが一番理解しています。

本当に施設から出て行きたくて家出をする子はほとんどいません。その時、その場から逃げる必要があったのです。
耐えきれないことがあった。まだまだ払拭できない想いが、向かった先にある。あるいはその両方。それ以外の理由かもしれません。

数年後「実はあの時はね…」と当時の心境を話してくれた子がいましたr
自身のことを担当である私が理解しようとしていることを、ようやくわかってくれたのだと思います。

『逃げてもいい』

このメッセージをこれからも伝えていき、子どもたちと一緒に色々なことに向き合っていきたいです。

以上です(F)。

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本編は以下のリンクから見ることができます。


(※このシリーズの動画は、年齢制限をかけています)

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