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MicroCPUの話

と言うのを連載で書こうと思う。 と言うか、以前にブログに書きかけたのだが、なぜかページが飛んでしまい残っていない。いくつか原稿めいたものは手元にあるので、再度アップしようと思っていたが、そのまま果たせずにいる。 まぁ、元々が過去を振り返るなんて言う柄ではないので、積極的に過去のことを書いたことはこれまでなかったし、たぶん、これからも無いかもしれない(笑) が、これまで知って来た様々なコンピュータの構造と言うかアーキテクチャについて、そのまま忘れ去るのも、ちょっと勿体ないかな、

    • MicroCPUの話:i8008

      Intel 初のマイクロコンピュータ。 1972年発表。 販売こそ4004が先行したが、開発はこちらが先。8008のアイデアを縮小して電卓専用に的を絞ることでコストダウンしたのが 4004 とも言える。 8008 はあまりに野心的なプロジェクトであったため開発に難航した上、当時のパッケージ技術の稚拙さから数多の制限を受け、結局はCPUの核部分だけの集積となってしまった。 そのためコンピュータシステムとして完成させるには膨大な周辺回路を必要としたし、当時の集積密度の低さからま

      • MicroCPUの話:IMP-4

        たぶん1960年代からだと思うが、通信関係に特化した形のPACEと言うCPU計画が進行していた。間違っているかもしれないが、それを汎用ワンチップ化したのがナショナル・セミコンダクターのIMPシリーズ(残念ながらページは消失しているが)だと思われる。 1973年の発売。 IMPシリーズはユニークな構成になっている。これはCPUの機能をワンチップに収めるのではなく、4ビット分だけをワンチップに入れているのだ。 したがってIMP-16と言う16ビットコンピュータセットは4個のチッ

        • MicroCPUの話:フェアチャイルド

          ICの歴史を語る上でこの会社を欠かすことは出来ない。 もっとも現在のフェアチャイルド・セミコンダクター社(現在はオン・セミコンダクターの傘下。同様に元三洋半導体などもオン セミ傘下になっている)は厳密にはここで云う Fairchild と同じ会社ではない。 1940年代後半に実用化されたトランジスタだが、1950年代後半にはキルビーやノイスらがトランジスタを発展させる形でICの概念を確立、実用化した。それ以前にもイギリスのダンマーがトランジスタを発展させて集積回路(Inte

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        MicroCPUの話

          MicroCPUの話:i4004

          Intel 最初の市販4ビットCPUだ。 1971年発表。 4004については間違った情報が多い・・・ような気がする。 海外では・・・と思って探したらこんなページ(http://www.intel4004.com/)とかこんなページ(http://www.antiquetech.com/chips/4004.htm)とか、なかなか力作が多い(いずれもすでに消失しているが、リンク先に保存されているので読むことが可能)。 困ったことに、私が記憶しているものと、かなり前から(日本で

          MicroCPUの話:i4004