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22-23 チェルシー選手レビュー

シーズンも終わったので、各選手の評価というか感想です。ただみなさんご存知の通り、チェルシーサポである我々にとって今季は記憶が失われている期間も多くありまして、客観的評価とは無縁のレビューでございます。思いを語ると長くなってしまうし、単純に選手が多いので、サクッといきます!

ケパ・アリサバラガ

今季は頑張った…!本人は「チームとしては良くなかったけど、個人としてはいいシーズン」と言っていて、危険な発言やでほんま、、と思いましたが、分かります。こんだけひたすら負け続けたのにセーブ率はリーグ3位。そうは言ってもそのミドル止められへんのかいとか、ハイボール対応で強さ無いな、とか、そもそも繋げるGKという触れ込みだったのでは?とかいろいろ課題はあるんですけど、腐らずにスタメンを奪取し、どれだけ負けても気持ちを保って止め続けて、個人的にラブという感じです。残って欲しいが、どうなるのか…。愛による贔屓目でA評価。

エドゥアール・メンディ

評価を下げてしまったシーズンでした…。昨季までは鬼神の如く止めまくって、彼のおかげで勝ち点を拾った試合も多かったのですが、今季そういった印象の試合はありませんでした。まあチーム全体が悪すぎたので彼のパフォーマンスが、とは言えないのですが印象として。ポッターになって戦術的にポジションを失い、そのまま負傷離脱も相まって見ることが減ってしまった。そんでこのオフではケパもメンディも放出候補に挙げられているという有様。まあメンディは去るのでしょう。悲しいが、またトップパフォーマンスを見せられる場所を見つけてくれ〜。トップコンディション時との存在感のギャップからC評価。

マーカス・ベティネッリ

見たことない!来季も頼んだ!評価なし。

リース・ジェームズ

チームとしては「アンタがいないとアカンのよ、、」という状態になってしまっているスーパーなサイドバック。今季も稼働率が低かった…。出れば常に高いパフォーマンスで、特に攻撃時の崩しやフィニッシュのキーマンになっており、そんなウイングバック他におらんのよという感じ。小さくないレベルの離脱がシーズンに2〜3回あるのは苦しい。ゆっくり回復してください。しかし彼の世代のアカデミー生がどんどんいなくなって、本当に悲しいね。あまりメディアで声を大にするタイプではないが、どう思っているんだろう。稼働率による悲しみのB評価。

セサル・アスピリクエタ

昨季の終了時点で獲れるタイトルを全て勝ち取ったチームのレジェンド。そのまま移籍の噂もあったが、男気で残留し、最悪なシーズンを共にさせてしまった。個人としてもスピードだったりに衰えを感じたシーズンでした。スペインに戻るのだろうなあ…。感謝はしているもののC評価。

ウェスレイ・フォファナ

割とサポーター内評価は高いんでしょうかね?調子を落とした時期も終盤にあったものの、基本的にはスーパーな選手だと思います。デカい移籍金で加入し、すぐ長期離脱してしまってアレでしたが、復帰後は基本的にポジションを守っていた。足速いし対人強いしで、3バックのの右側でカイル・ウォーカーみたいになって欲しい。B。

トレヴォ・チャロバ

頑張ってる!!いやホントに。右サイドバックもやってくれてチームとして助かった(積極的にオーバーラップしてたり、悪くなかったし)。ディフェンス陣の他のメンツと比べると相対的に評価が低い印象を受けますが、CBとRBの層を支えてくれる生え抜きの選手って貴重だしもっと大事にするべき。ただ、換金化されそうな気配がものすごい。残念です。B評価です。

チアゴ・シウバ

38歳でシーズンのチームMVPですよ。相変わらず読みの鋭さや所作の美しさが神でした。とはいえチームの構築されていない守備に対して、彼の険しい表情を見ることが多くて辛かった。いまだにフル稼働で頼りたくなってしまうのはチームが悪いので、なんとかならんのか(クリバリのせいなんですが)。来季はもう少し休ませつつ、フォファナやバディアシルを支え育ててあげて欲しい。もちろんA評価。

カリドゥ・クリバリ

厳しい。セリエAで最高のCBと聞いており、私も断片的に見るナポリの試合では圧倒的だと感じていたので。プレミアのメンバーと並んでもデカいし速い感じはあるのだけど、個の力を感じることができずでした。4バックの方がいいのだろうか。最近のプレミア⇄セリエの選手間の動きとパフォーマンスを見ていると、どうしてもセリエA全体に対する目が厳しくなってしまい、すみません。インテルとACミランがCLで躍進しているというのに、すみません。とはいえ来季も期待しているのだけど、残ってくれるのだろうか。恨みはないがC評価。

ブノワ・バディアシル

冬にフランスからやってきた22歳の若者。チェルシーだと定期的に全然名前を聞いたことのないDFが加入して、知らないうちに去っていくことがあるのでどうなんだろうかと思っていたら、即レギュラーを獲得して驚いた。左利きで上背があり、エレガントなインサイドキックでバシバシとパスを刺していく姿で好きになりました。溢れかえったスカッドの影響でCL登録メンバー外になってしまい残念。次にCLの舞台に立てるのは果たしていつになるのか・・・。来季も期待しているのですが、コルウィル戻ってきたらどうすんねん感はある。贔屓目A評価。

マルク・ククレジャ

シーズン前はシティ移籍が限りなく近付いていた中で札束ハイジャックを見舞い獲得。人生ってどうなるか分からないですよね。ブライトンやオリンピックの代表で見ていた頃からいい選手だなと感じていたものの、「3バックの左もできる(ポッターにちゃんと仕込まれた)」論に対して「ホントかよ。。」と感じていていましたが、結果としては・・・「できる(良いとは言っていない)」みたいな感じでアレでした。カーリーヘアをなびかせ、めっちゃ頑張ってて応援したくなる選手なんですけどね。あとシーズン終盤戦ほとんど見なかった記憶があるんですが、ベンチにはいたんでしたっけ?4バック左とかで普通に使ってあげてくれ!果たして残るのか?評価は頑張ってくれた中で申し訳ないがC。

ベン・チルウェル

ハードワーカーで、ハンサムで、チームのムードメーカー。サポーター人気もトップクラスに高いチリー。例の如く負傷が響くシーズンでした…。たらればは意味がないものの、リースとチリーの長期離脱が無ければまだトゥヘルと一緒にいれた気もする。リースと同様、組み立て、崩し、フィニッシュに高いレベルで絡めるので今季の得点不足の影響はここにもあった…という感じ。ウイングバックが適任だが、ポチェはどんなシステムにするんだろう。評価は贔屓目のB。

ルイス・ホール

今季のヤングプレーヤーオブザイヤー。18歳くらいだと思うけど、ガタイは出来ていて技術的にもソツがない。左足一本でフィニッシュまでどんどん絡んでいく様はアロンソを彷彿とさせて好印象。出場機会が多かったわけではないけれど、決められるチャンスを何度か決め損ねたのが惜しい。今後に期待…と思いつつ、来季はローンでどこかに修行かな?評価は甘めのB。

エンゴロ・カンテ

ここ1,2シーズンはかなりのレアキャラになってしまいました。無尽蔵のスタミナかつ故障のない最強の選手だったんですけどね。。負傷が増え始めた当初は、稼働が低くても「出れば仕事をする」選手でしたが、今季は復帰後もチームのムードを変えるには至らず。。なかなかメディアにも出てこないので本人の意思も分からないのですが、計算が立たないので売り時なのだろうか。。個人評価はおそらく加入以降最悪のC…。つらい。

マテオ・コヴァチッチ

コバチにとっても離脱が多くて苦しいシーズンでした。。これまではシーズン50試合を一定以上のクオリティでこなしてくれる選手だったんですけどねえ…。アスピリクエタの衰えやジョルジーニョの移籍に伴ってキャプテンマークを巻くことも増えてきたシーズンでした。多分キャラじゃないのに、よく頑張ってくれていた。コバチは変わらず上手すぎるのに、チームがオーガナイズされていないのは見ていて辛かった。シティ移籍ムードが漂っていますが、ステップアップだし、どうせ合うし、彼のことを悪く言うサポーターはいないでしょう。ギュンドアンほどの得点力はないですが、上手くいくことを願っています。評価はB。加入後ずっとAでしたけどね、すいません。

エンソ・フェルナンデス

冬に札束攻撃により9年契約を結んだ21歳。すごいですねマジで。初挑戦のプレミアで十分以上に闘える、ミドルレンジのパスセンスもある、運べる、ひたすらに走りまくると、かなりオールラウンドなボランチです。加入後に即スタメン奪取どころかチームの中心となり走り、捌き続けた。チームは残念な結果が続いたものの個人としては常にクオリティの高いプレーと、闘う姿勢を見せていて、みんな大好きになったんじゃないかと思う。来季もうキャプテンじゃないですか?評価はS。

ルベン・ロフタス・チーク

頑張ってる!!いやホントに(その2)。3-4-2-1のフォーメーションだったら5,6ヶ所くらいやらされてません?おそらく4-2-3-1のトップ下が本職なんだと思うんですが、右ウイングバックと3バックの中央もやらされてました。そんで器用貧乏とか言われてる。そんなこと言ったんなやって思うんですよね。チャロバもそうだけど、自分が育ったクラブに貢献するためならなんだってやるんだよ、っていう愛が感じられて好きです。愛には愛で応えたい。とはいえ、イタリアに換金化されそう。トモリとかタミーみたいに、イタリアで名誉と結果を勝ち取って愛されて欲しい。鎌田よりルベンをトップ下に置いた方がいいと思いますよ。評価は愛ゆえのB。

デニス・ザカリア

評価ムズ〜!冬にローン加入。どう考えたってチームが求めてたボールを奪える大型ボランチっぽかったんですが、バシッとハマった感覚を覚えることなく、あまり起用される機会も増えず、チーム全体が苦しいままシーズン終了。もっと使ってやってもよかったのに感もそこまでたくさん出ることなかったのも切ない。買取にはならなさそうだけど、チームに来てくれてありがとう。ルベンほどではないが、ロマン派の選手だった。評価はC。

コナー・ギャラガー

アカデミー上がりで、過去2シーズン国内の出向先でしっかり結果を残し本社栄転。素晴らしいことです。とはいえシーズン序盤から割と指名で実力不足を指摘されていたりと厳しいシーズンでした。とにかく猛犬のように走り回り相手やボールに喰らいつく、爽やかなルックスとはギャップのあるスタイルはファンから愛されるので、ここ乗り越えてもらいたい。。3-4-2-1のボランチだとバランスの取り方に難がある感じですかね。ランパードはその辺考慮して2列目で使ってましたが、2列目でもね〜のよ、という感じ。確かにパレスの時は2列目っぽかったが。現役時代のランプスと同様、4-3-3のインサイドっぽい気がする。本社栄転から1年で結果見て切られるのは流石に厳しすぎない?と思うものの、厳しいのがフットボールの世界。他のアカデミー勢と同様、換金されてしまうリスクも。残ってくれ〜。評価は甘めのBと言いたいもののC。

カーニー・チュクエメカ

アストン・ヴィラから来た、またロマン派枠のティーン。足元の技術があるのは分かるが、まだまだこれから感はある。来季はローンで頑張ろうという感じですが、それならヴィラで頑張った方がよかったのでは?という気もするが、どうなんでしょう。評価無し。

メイソン・マウント

語りづらいねえ…。まず、ここ2,3シーズンのフル稼働のツケが来て長期離脱。書いてて思ったけど、カンテにしろコバチにしろこんなんばっかりじゃないすか。。ワールドカップがねじ込まれて、チームも体制が変わってしまって…いろんなことが重なってのこの結果でしたね。戦術理解度が高いので、ポッターだろうがランプスだろうがチームの中心になるべき選手ですが、怪我だったりフロントと揉めたりだとかはどうしようもない。よく分からんし。ユナイテッド濃厚らしいけど、だいぶ精神的にキツいですね正直。ああ、ユース上がりのスターたちが皆いなくなってしまう…。評価はC。

ハキム・シエシュ

個人的に大好きな選手なのですが、スタイルとシステムの相性から、このチームに来てから伸び伸びプレーしてるのを見ることができなかった。ポチェが4-2-3-1でやるなら、右ワイドに張れそうだけどねえ。。王様やりたいタイプながらもよく走ってたと思うし、左足のキックはそれだけでお金が払えるレベルだから、輝いて欲しい。今のチームじゃあピンポイントのクロスを上げても合わせられるターゲットがいないんですよね。。ワールドカップではS評価でしたが、クラブ評価ではD。すいません。でも、サポーターの平均よりは私はだいぶあなたのことが好きですよ。

クリスティアン・プリシッチ

いやー、、ネクスト・アザールとして相手を切り裂き続けたのももう3シーズン前になってしまった。。彼も、シエシュと一緒で3-4-2-1の2列目合ってへんねん感がありましたよね。合ってないのに頑張ってたもどかしさをずっと感じてた。彼も、4-2-3-1の右が本職なんやろなあと思う。ドリブルに加えてペナルティエリアへの飛び込み・フィニッシュへの関与も強みの選手だから、結果見たら残念と言わざるを得ない。次の母国開催のワールドカップのために移籍は確実だと思うが、ユベでええんかなあ。レッドブル系列とかの方がいい気がする。評価はD。

ミハエル・ムドリク

リーグでもワーストバイに数えられそうですが、まあ温かい目で見ましょう、という感じです。縦にも中にも行ける、ロングカウンターも狭いところへの切り込みも行ける、というドリブラーで、万能型。現時点で普通に能力高いので、来季は期待したい。今季はゴールが無かったのが辛かったですね。結果で黙らせるしかないんだよな。いかにも4-2-3-1の左っぽい選手なので、そこでヴィニシウスみたいになってください。評価はC。

ラヒーム・スターリング

明らかに人材が溢れてた2列目の選手の中では、トップでの実績はナンバーワンですよね。で、期待値通りだったかというと…12,3点くらい取って欲しいわな、という感じでした。でもまあ、何故か外されたり、ランプスに執拗に最前線で使われたり、本人も不本意ではあったでしょう。ただ、チームの顔ぶれのなかでは3-4-2-1の2列目が1番ハマりそうな選手なので、もっとチームをスムーズにしてほしかった。経験豊富な選手だけど、チームを引っ張ったりはしてくれない感じなのかな。チーム内の立場が気になる。評価は…難しいなあ、、Cです。

ノニ・マドゥエケ

冬のパニックバイ・リストの中では1番騒がれておらず、正直知らない名前だったのですが、結果としてはそこそこの出場機会を得て、サポーターの人気も獲得しましたね。国外武者修行からのプレミア初挑戦のイングランド人という、最近やや増えつつも珍しいタイプの若者。左利きの右ウインガーで、確かにオランダではのびのびやれそう。まあ、まだまだ荒削りで、突破力の一点で勝負を仕掛け続けていた。フィニッシュの精度や守備のロールをしっかり果たすことに関してはまだまだこれからなんですが、閉塞感のあるチーム状態ではとにかく仕掛け続ける姿に支持が集まりました。来季はジョーカー的な立ち位置でそこそこ機会を得られそう。評価はB。

ジョアン・フェリックス

半年間ローンにも関わらず結構な金額を叩いてロンドンに来た天才。アトレティコ時代からめちゃくちゃサッカーの上手いイケメンということで目につく(鼻にもつく)選手でしたが、いやあ本当にサッカーが上手かった。プレミアでも当たり負けせず、トラップと1,2タッチでディフェンスは剥がすし、チームメイトとの相性も良さそうでした。本人も、苦しいチーム状況ながらも居心地よさそうにしてましたもんね。もうちょい点取って、それで成績が少しでも上向いていれば本人の状況も変わっていたのでしょうが、レンタルバック濃厚だそうで。まあ実際、移籍金は鬼の高さだろうし、ハヴァーツと被ったりするもんなあ。ハヴァーツも残るか不明なんですが。でもみんな心奪われたはず。もう見れないのは本当に残念。評価はB。

カイ・ハヴァーツ

今季で1番の功労者。あれだけ補強したのにも関わらず最前線を出来る選手が1人もいないという、本人は悪くない異常な状況で、本職でないポジションで身体を張り続けたシーズンでした。それでいて収まらないとか言われてて、かわいそうだよ本当に。チーム得点王でもありました。ちょっと人間出来すぎてないか??と感じましたね。フェリックスとも似てますが元々は2列目のめちゃくちゃサッカーの上手いイケメンで、若くから成功していて既に高給を稼ぎ、ガールフレンドも当然美人で、代表でもスタメンの選手が、これだけチームのために身体を削り、不平不満を一切言わず、しょうもないスキャンダルもなく、最後までやり切り続けた。得点力不足のチームに対して、彼が槍玉に上がることも結構あったように見受けますが、正直自分は頭が上がりません。来季はブロヤが復帰して、ようやく4-2-3-1のトップ下で伸び伸びやってもらえたら嬉しい。マドリー移籍の噂はよく分かりません。評価はA。

ピエール・エメリク=オーバメヤン

不憫ではあったものの、姿勢には首を傾げざるを得なかった。そもそもバルセロナから移籍したくなかったんだろうし、そんな中で呼んでくれた知己の監督は数日でクビになり、まあモチベーション維持が難しいのは分かる。でもプレミア得点王の実績もある経験豊富な選手だから、もう少しワークして欲しかった。どこになるかは分からないが、ここではないどこかで幸せになってください。評価なし。

アルマン・ブロジャ

いやー今季最大の悲しみでしたよね、正直なところ。彼も国内武者修行からの本社栄転1年組。しかも長期の契約延長も勝ち取り、なぜかポジションは空いているという絶好の状況。そこでの負傷離脱でシーズンアウト・・・。本人も悔しくて仕方ないでしょう。プレースタイルがね、しかもワントップに向いてるんですよね。ディエゴ・コスタみたいに、パワーとテクニックでガツガツとボールを運んで1人でフィニッシュまで持っていける大型ストライカーですからね。。9番タイプは、どうせ1人は獲得しないといけないんですが、プレミア初挑戦組はやめましょうよという気持ちです。イングランド内でそこそこの選手1人獲って、来季はブロジャに期待しています。評価なし。


サポーターのみなさん、本当にお疲れ様でした。辛かったですねえ・・・。オフでは我々もゆっくり休みましょう、と言いたいところですが、この文章を書いている時点でも感じますが、非情な放出オペレーションの進むムードです。移籍市場に振り回されるのもほどほどにしましょうね。メンタル健康が1番大事。それではまた。

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