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A Romance Jack & Rebecca にはなれないけど

7月に入籍して、それから早2ヶ月が経ちます。
それまで思い描いていた”結婚”というものと、いざ自分がその当事者になった時の”現実の結婚”について感想というか、体感といったことを書いてみようと思います。

夫婦になってからの心境の変化

彼とは長い付き合いだったし、2年半同棲していたので、入籍したからと言ってこれといった変化はありませんでした。

「入籍したって特に変わらないよね。」
この半年間、合言葉のように言っていたことが、なんのひねりもなく現実になったなという感覚。

理想のカップル Jack & Rebecca

私、アメリカドラマの”THIS IS US”がすごく好きで。ある家族を中心にたくさんのヒューマンドラマが描かれています。

これに登場するJackとRebeccaカップルに憧れていました。育ってきた家庭環境も異なるし、ベトナム戦争から帰って来たばかりのJackは問題を抱えています。

キラキラしたデートはできなくても、たとえ裕福でなくても、三つ子の育児でてんてこまいな日々でも、描かれるささやかな日常の中に2人が幸せを感じているのが伝わります。

時には激しい口論もするけれど、2人の絆は絶対的なもので。どんなことがあっても補い合いって、愛し合っているカップルなんです。そして、とってもロマンチック。

今思うと、私は結婚というものをものすごくキラキラした存在のように考えていたのかもしれません。お互いが好きで好きで仕方ない、といった具合に。

結婚の決め手って?

そんな風に、心のどこかで結婚を眩しい存在だと思っていた私は入籍前になって、本当にこの人と結婚してもいいのだろうかという迷いや不安のような感情がモワモワと出てくるようになりました。

きっと、明確な”結婚の決め手”が欲しかったのだと思います。この人となら大丈夫って自信をもって言えるように、自分の中での後押しを求めていたのではないかと。

彼のことは好きだけど、価値観が合わないことも多々あるし、なんなら最近は些細なことで衝突ばかり。

ちょっと嫌だなって思う彼の癖がどうしても気になって許せなくなってしまったりもしました。その癖はこの5年間直ったことがないというのに。

おまけに母親から『生涯のパートナーは彼でいいの?』なんて聞かれるもんだから、ますます不安になる私。ほんとに、余計なお世話ですよ、母 笑。

夕食と桜木花道

そんなモヤモヤを晴らしてくれたきっかけがありまして。

夕食を二人で食べるときに、どちらの提案かは忘れたけれど、スラムダンクのアニメを1話目から見ようということになりました。

彼も私もスラムダンクの漫画は全巻読んでいるのですが、随分と前の記憶なので名場面以外の内容はうろ覚えで、ちょっと新鮮な気持ちで見始めることができました。

食事中にあまり会話をしたがらない彼なんですが(食べることに集中してしまうと彼は言う。そんなことあります?笑)、スラムダンクを見ながら笑ったり、「これってこんな展開だったっけ?」とか「花道、普通に天才やん!」とか、なんだかんだ自然と普通に楽しく過ごせました。

夕食の時はスラムダンクを見るのがしばらくお決まりになって、たまーに美味しそうなおつまみと好きなお酒を用意して晩酌なんかも二人でするようになって。また花道のアホさに笑って、普通にスゴいって感心したり。
そのときにふと思ったんです。
ああ、彼との間にこういう時間が流れるなら大丈夫だな〜って。

運命の相手じゃなくていい

よく、今一緒にいる人といた方が幸せなのか、それとも別れた先にもっといい人がいるかもしれない、とか言うじゃないですか。もちろん、今後彼や彼女より自分にとってもっと素敵な人が現れる可能性はあると思います。

でも、どっちの人と一緒にいるのがより幸せかなんて、比べようがないんです。だって同じ時間軸の中で異なる二人との結婚生活を送ってそれを比較することなんてできないから。

そんな当たり前のことに気がついて、夫婦になってからもこんな時間が続いたらいいな、大切にしたいなと思いました。

そしたら、結婚という名のなんだか大それたスゴい奴だと思っていたものが急に身近に感じられて。

彼との間にドラマチックなことなんて起こりそうにないし、Jack & Rebeccaのような運命的な出会いなんてしていないけれど、それでいいじゃん。

二人で築いてきた関係の中で、私たちらしい居心地のいい時間を守っていくことが”結婚”なのかなと。

夫婦になってからも意見の食い違いなんて、この2ヶ月でさえ何度もありましたし、きっとこれからもっと大変なことなんていくらでもあるけれど、これからもどうぞよろしくね、と今の気持ちはこんなところです。

おしゃべりしてるつもりで書いていたらやたら長い記事になってしまいました。ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。

今日も素敵な1日を。

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