見出し画像

【魔女と獣とふたり旅】くさび石となまけた龍と溶岩湖(8/10)【TRPG/リプレイ/完結済】

―――
パーソナルスポット スペルクラフト
<出立の宴>
―――
 
紅き龍
「では、そうだな……此処へ戻ってくるのはしばらく先となろう?」
「出立の宴をしようじゃないか。ほら、小さき者共の間では」
 
ピンと人差し指を立てた。

「腹が減っては戦が出来ぬ、だったか?」
 
スフィ
「ふんふん、そうですね。"契約"ですし、早速造りましょうか!」

"宝物庫"の煌びやかな鉱石達へ歩み寄っていく。
 
紅き龍
「ん~~♪ 何か力を貸してほしければ言うのだぞ!」
 
後ろに付いて、ピョンピョンとしている。
 
スフィ
「じゃあ龍さんが美味しそうだと思った4種類ぐらいの鉱石を持ってきてください。私も準備しておきますから。」
 
手慣れた手つきで道具を広げ始める。
 
紅き龍
「ガハハ、なるほど。待っておれ。」

スタスタと石柱へと向かっていく。スンスン…スン…と鼻をひくつかせ、埋まった鉱石を探す。
 
「…これと…」ボガーン
「ぬッ! こいつもだ!!」ドッガアアーン
「お! その奥のこれもだな~~!」ズギャアン
 
楽し気に石柱をぶっ壊していく。

「最後は~………」キョロキョロ
「…見つけた……ッ!」
 
ビュンっと跳躍し、人では到底届かない高さに一瞬で到達する。岩壁を雑にぶっ叩き、埋もれる鉱石を岩壁ごと採取する。

「こいつは美味そうだ~~!」
 
ズドーン…と着地し、煌びやかな鉱石を両手に抱え、ズンズンと戻って来た。

「ガハハ!こいつらで頼む!ちと張り切り過ぎた!」
 
スフィ
(なんだか、爆発音も地響きも慣れてきちゃったな...)
「ありがとうございます。こっちも準備終わりました。」
 
紅き龍
ドカッと座り、にこにこと見つめる
 ――
スペルクラフト!<作業場!出張所を作れ!>
――
難易度0の判定となります。有利を2つ宣言お願いします!
 
スフィ
有利1:爆発音や地響き、この環境にも慣れてきた。落ち着いて作業ができるだろう。
 
GM 順応力◎ 受理
 
スフィ
有利2:宝物庫の高い魔力を蓄えた鉱石を加工するにはかなりの集中力を必要とする。そのため、簡易ながらも工房と呼べる場を整えた。
 
GM
工房まで作っちゃう技術力に脱帽、受理! では、6b6でどうぞ!
 
スフィ
6b6 (6B6) > 2,2,4,4,3,4
 
紅き龍 我!手伝った! 絆Pを1P使う!
 
スフィ お願いします!
 
GM 成功1!よって価値1の術式を獲得! ではRPどうぞ!
――
 
スフィ
「よ~し、じゃあこの美味しそうでカワイイ鉱石ちゃん達……腕によりをかけて造らせてもらいましょう!」
 
――
グランマジック!<門出の祝い!ご馳走を作るのだ!>
――
難易度はシナリオ値と同値の2。基本のダイスは魔力値の2。付けれる有利は2つとなります。そこから更に、アイテムを追加してダイスを増やすことができます。所持アイテムは、絆を結ぶ楔石、即席工房、価値1のアイテムが計2つあります。
 
スフィ
有利1:高純度の鉱石にテンション爆上がり!契約のためにやる気も最高潮。
 
GM
かわいこちゃんの前ではテンションもあがろう!受理!
 
スフィ
有利2:鉱石の魔導流を正確に捉えるために眼に魔力を集中する。絶対に美味しい魔石を造って、アタシは旅に出る!
 
GM
よっしゃ!受理だ!では、2+3+2で7b6でどうぞ!
 
スフィ 7b6 (7B6) > 1,5,1,4,5,3,1
 
GM 災い3、成功2。
スフィ www
GM www

スフィ
1d6 取り合えず災い (1D6) > 5
1d6 つぎ (1D6) > 2
1d6 そのつぎ (1D6) > 4
 
GM
<絆P>が残り1。
<まだ残っているモノ>の消耗は0なので6までは使えるぞ!
 
スフィ
5・4の災いを消耗2で打ち消してもらい、2「大げさな伝説」を災いとして受けます!
 
GM
system[ 紅き龍 ] まだ残っているモノ : 6 → 4
 
おk!!災いが消え、成功2が残りまして、成功となります!おめでとう!それでは!グランマジックRP!いってみようか! 

――
 
スフィ
「ふんふふ~ん♪」

鼻歌交じりに鉱石に彫刻刀を入れていく。

「...あ、やば。」

少し調子に乗っていた。刃先が魔力の流れからはみ出した途端に鉱石が強烈に光り始める。
 
キュピーーーンーーー…………

紅き龍
「 ……は!? 」

すかさず手を伸ばす。ニョキっと生えた翼が追従し、君を爆発から守る!ボフンッ!

「何事だ!?馬鹿なのか?!あっつ!我が?!熱い!?何事?!」
 
スフィ
「あわわ...すみません、こんな大きい魔力の鉱石扱ったことが無くて、油断していました…。もっと集中しなきゃですね...!」

スフィの瞳が変色していく。やがて、龍と同じ紅い瞳を宿す。

「龍さん、守って貰ったところですいません。手伝って貰えますか?」
 
紅き龍
「熱いだなんて…久方すぎ……って…手伝う?何をだ?」
 
スフィ
「はい。鉱石に炎を吹いておいて欲しいんです。青の鉱石を他のと馴染ませやすいようにしておきたくて。熱で中和する感じですね。」
 
紅き龍
「なるほど? 面白い。やって見せようじゃぁないか」
 
龍はニィと嗤う。

「中和となると……」
 
ふぅ~……と、龍にとってはかなり弱めの火加減で炎を吐き出した。視線で(どうだ?) と聞く。
 
スフィ
「はい。ありがとうございます。その調子で続けて下さい!」
 
紅き龍
(つ 続ける!? ぬ?!)
 
スフィ
「よぉ~~~っし!それじゃあ、やってくぞ~~!」

スフィの手元では紫と緑の魔石が混合するように成型されていく。

「夜の森...そこに吹きすさぶ龍の息吹...やっぱり赤は主張が強いからなぁ。」
「……後は…まとめるには夜露の静寂...っと龍さん、そのぐらいで大丈夫です!」
 
紅き龍
「?!!」

手をそのまま口に押し当てて、無理やり炎を止める。
 
スフィ
「ありがとうございました。後は休んでて大丈夫ですよ。」
 
紅き龍
「だっはぁ~~」
 
顔を上に向け、特大のため息を吐いた。(火炎放射
 
スフィ
緑と紫が混在する魔石に二重螺旋の溝が彫られていく。そこへ、赤と青の魔石が流れ込む様に融合する。複雑に絡み合い、美味しいかは自分に判断できないが、多分色んな味がするだろうことは分かる。

...これは傑作に違いない!

「うん!出来た!龍さん、お待たせしました。」
「料理名(?)は、『夜露と森の炎舞(えんぶ)』です。ご賞味下さい!」
 
共同作業で作り出した逸品!……その味や如何に…!

ーーーー
第9話は以下のリンクからどうぞ!良かったら「💛」も押して行ってください~!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?