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1食1万円の都市チューリッヒにて考えさせられた歪な日本外食産業

年始は家族でスイスのチューリッヒを旅行した。
本当は翌日にフランスのストラスブールに寄って帰るつもりであったが、パスポートを忘れたままドイツを出国してしまっており、予約していたバスの運転手に乗車を拒否されてしまった。
今までのEU間の旅行ではパスポートの確認はされなかったため、私の中では持参を忘れるほど存在感が薄れていたが、ドタキャンによる総額15,000円の損失を被ってしまい、パスポートの重要性を再確認した。
チューリッヒでは中心街をショッピング中心に周ったが、そこで最も驚かされたのが外食費の高さだ。
なんと家族で少なめに食事をしても1食1万円かかったのだ。デフレ大国日本で暮らしていた私には衝撃が走った。というのもただのビールとチーズソースマカロニと千切りポテトのマッシュルームソース和えを注文しただけで、1万円かかったからである。ちなみニューヨークの物価も同じくらいらしい。
日本の外食産業はハイクオリティかつローコストで国内外問わず多くの人々から喜ばれているが、本当にこのままのプライシングで良いのだろうか?
金融大国で多くのキャッシュを国内で抱えているチューリッヒほど高いのもどうかとは思うが、安価を追求するあまり生産者が悲鳴を上げているのはいうまでもないだろう。
現代の奴隷制度と呼ばれる外国人技能実習生を搾取した歪なサプライチェーンを打破していく為、生産者を尊重したハイプライシングを推進していくべきだ。

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