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ネガティブな動機で開業はしないほうがいいと思う「けども」

 まずは、かなり昔に同業者の方から聞かせてもらったお話から。

 ある日、70代くらいの男性から「自転車屋を開業するにはどうしたらいいのか?」と聞かれたそうです。

 話を聞いてみると、自転車店に勤めた経験も、技術もない。

 開業資金はあるのかと聞くと「50万くらいなら出せる」

 そして肝心の、なぜ自転車屋を開業したいのかを聞くと、「雇われが嫌だからだ」とのこと。

 で、自転車屋なら安く開業できて誰でもできそうと考えたのでしょう(私も大昔同じこと思っていたのでそこは責められません笑)

 お店を始めるにはいくら掛かるかみたいな話は輪界経験者でもわからないものなので仕方ないですし、未経験の分野で起業することも何も悪いことではありません。

 自営業というと、時間の融通が効いたり、自分の好きなように店舗を運営できるというイメージがあるのでしょうが、実際はそんなこと全然ないです。

 私は年間300日以上働いてますし、自営業でも大手に手綱を握られ思い通りにできないお店もあるでしょう。

 「浅はかな動機で起業をするな」とか、「自営業なめるな」みたいな偉そうなことを私は言える身分ではありませんが、ネガティブな理由で自営業を始めるのは失敗した時の後悔が大きすぎるので気をつけた方がいいとは思うのです。
 
 ぬるい会社だと思って就職したらブラック企業でした。だまされた!的な思考プロセスを経て大いに病むこと確実です。

結論:ネガティブな動機で開業すると失敗したときのダメージが甚大になる可能性大。


 と、ここまでが4年前くらいに書いた文章のリライトなんですが、そこから4年経ち、かつ、自身の開業から約8年目になり少し考えも変わりました。

 ここまで書いてきてひっくり返すことを書くのもなんですが、「雇われが嫌だから開業したい」みたいな逃避的な動機で開業してもいいんじゃないかと思うようになりました。

 ただ、「会社員が嫌だから自営業になりたい」「雇われずに自由に生きたいから独立開業したい」のなら、その目的に焦点を合わせた起業なり開業をすべきだとは思います。
 通勤や出社したくないからすべて自宅で完結する在宅起業をする、みたいな感じで、目的に合わせて戦略を練って勝負できるなら動機が何でも勝てばよしですよね。

 そんなこんなで、ネガティブな動機で開業はしないほうがいいと思う「けども」ちゃんと勝てる戦略練れるなら勝てば官軍だよねという話でした。


 ご拝読ありがとうございました!他にもたくさん記事書いてるので読んでいただけると嬉しいです。


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