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良著は抽象的である

 私は中国の古典が好きで、特に韓非子、老子、孫子が好きです。

 それらの古典がなぜ現代まで残っているかという話なんですが、抽象的であったからという話があります。

 古代には孫子以外にも兵法書は数多く存在していましたが、孫子の兵法以外で今も読み継がれているものは数えるほどしかありません。

 なぜそれらが廃れたかというと具体的過ぎたからだそうです。

 つまり、新しい兵科ができたり、戦術が変われば役に立たなくなったのです。しかし、孫子の兵法は非常に抽象的です。

 例えば、孫子の有名な一説

「兵は拙速を聞くも、未だ功の久しきをみざる」つまり

「戦争というのは、多少まずい点があっても迅速に切り上げる事例はあっても、完璧を期して長引いてしまったという例は見たことがない」https://www.jmca.jp/column/leader/35.html より引用

 これって戦争以外にも当てはまりますよね。

 つまり、答えでもあり、ヒントであるのです。自分の状況に落とし込んで使うことができれば必ず役に立ってくれるでしょう。

 古典は素晴らしいものです。もっとブームになってもいいと思うんですけどね...。

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