働くことは続けたいが、頑張って働きたくはない
いつもは「です・ます調」で記事を書いてるのですが、今回は「だ・である文体」で書いていみました。
自転車屋を開業してから7年が過ぎ、今期で8期目である。
開業当初は1日10時間以上働き、仕事が終わってからも配達や出張修理などを行っていた、それでも苦痛ではなかった。
だが、働いている時間の割に儲けが少なかった。もちろん、生きていけないほど悪いわけじゃない。そこそこ貯金も増え、ありがたいことに投資にも手を出せる程度の稼ぎはずっとある。
昔は数字にとらわれ、少しでも改善しようと色々な努力を行っていた。チラシを撒き、こまめな情報発信も行っていた。
しかし、今は全然していないし、やる気も起きない。
そのせいもあって、2019年をピークに売上は少しずつ下がっているのだが、別に構わないと思ってる自分がいる。
薄利多売激務方針をやめて、結構な値上げを行った結果、売上・客数が落ちたのに手取りが増え、「なんだこれ?」となぜか落ち込んだことを思い出す。その辺がきっかけだった気がする。
飽きたわけでもないし、仕事がしたくないわけでもない。しかし、あくせく働きたくはないというのが今の偽らざる心情である。
2020年ぐらいからセミリタイアというか、働きながらではあるが、ほぼ働かない生き方みたいなのを目指すようになった。
これがなかなか難しいのだが、最終的には「お店を運営し働きはするが別にお客さんは来なくてもいいし、売上も上がらなくていい」みたいな境地に達したいと思っている。
ただ、いい加減な仕事をしたいということではなく、来ていただいたお客さんにはキチンとした仕事をするつもりだ。
店舗運営上の不安や資金的なやりくりといった些事に煩わされない境地に達することができれば、むしろ接客クオリティも上がるのではないだろうか?
今は毎月投資を行なっており、うまくいけばあと10年で目標投資金額に達し、今の売上が半減しても配当によって最低限の生活費が確保できるようになるという算段である。
今の店の半分の売上でいいなら、家賃次第だが、正直どこの場所でお店を開いても達成できるだろう。
中国では「寝そべり族(躺平主義)」アメリカでは「静かな退職(Quiet Quitting)」なる言葉・ムーブメントが台頭してきているらしい。
自営業者にこれらの新しい考え方が適用できるかは分からないし、「労働強度を弱めることで社会へ抵抗しよう」的な思考は私はあまり好きになれない。
ただ、生活の心配やお金の心配なく働くことができればもっと幸せに働けるんじゃないかと思ってる次第。
とりとめない駄長文になってしまいましたが、ご拝読いただきありがとうございました!
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