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自転車屋開業マガジン(短い記事)

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自転車屋の開業に役立つ記事を投稿しています。主に短い記事が中心です。
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#自営業

コンサルは誰でもできる(価値があるかは別)

 SNS見ていると、やたらと他人にアドバイスしたり、プロでもないのにコンサル名乗って小銭を稼ごうとしている人をたくさん見かけます。  ある程度その分野の経験や知識があると(なくても妄想みたいなレベルなら)、「こうしたら成功する」「こういう方法はどうだろう」みたいなアイデアが湧いてくるんですけど、それが実現可能なのかと価値があるかは別問題になってきます。言いっぱなしなら誰でもできますし。  例えば、自転車屋だと「高いロードバイク置かないの?」とか「お客さん集めて走行会イベン

【自転車屋】いつまで続く?深刻な値上がりについて考える【これからどうする】

 値上げ値上げでもう値札を書き換える気力すらありません…いつまで値上げが続くのでしょうか?   3、4年前は10000円程度で仕入れられた自転車が今や15000円以上になっています。しかも、これからも上がっていく可能性が高いです。  「裾もの」と呼ばれ、数年前までだいたい13000円前後で販売されていた自転車が今や20000円超え。シティーサイクルの最高峰ブリヂストンサイクルのアルベルトはもはや約10万円です。やばい時代になりました…。  もちろん、所得が上がっていればなん

人は意外と店を見ていない:店が風景になっていませんか?

私が自転車屋を開業したのは5年以上前なんですが、いまだに「最近できたお店?」とか「お店の前をよく通るのに知らなかった」などと言われることがあります。それも引っ越してきたばかりではなく、地元にずっと住んでい る人にすら言われることがあります。  見知った場所がある日更地になったら、前になにがあったっけ?ということよくあると思います。そんな感じでしょうか。  人は思った以上に記憶力がないし、見ているはずなのに意識していないと記憶にとどめておけないということがよくあります。  

【自転車屋】チェーン店の感覚で開業を考えると失敗する

 よそはよそ、うちはうち。むかし勤めていたチェーン店では月商300万円くらいの店が出店失敗扱いされていました。私のお店はどうかというと…半分にも届きません。  質問者さんの最後の言葉にすべてが集約されています。  自転車屋は大儲けできる仕事ではありません。2014年のデータですが、自転車販売店は全国に11,497軒しかありません(ラーメン屋さんの半分程度)し、減少傾向です。  成功の基準はさまざまあると思いますが、チェーン店や繁盛店で働いていると基準がマヒします。さらに

中古部品をあげてはいけない

 自転車屋をやっているとよく言われることがあります。それは「中古の部品ないの?」格安、あわよくば無料で自転車が直ればいいなという欲から発せられる言葉です。  「損して得取れ」精神で受けてはいけません。私の経験から言うと、集めてはいけない客層が集まる結果になります。詳しくはこちらの記事に書きました↓  上記の記事に加えてもう一つ、大事な点があります。  両立スタンド交換を例にします。仕入れ値は700円程度、交換工賃込みでだいたい2500円前後の料金です。利益は1800円と

成功するかどうかは、運ゲーなので、ドヤらないこと

 起業や独立開業が成功するかどうかは、運の部分が非常に強いのですが、成功してしまうと何が成功に起因したのかということをポジティブに考え出します。  つまり、この行動が良かった、この考え方が良かったなど、自分のことをポジティブに評価し出すのです。行き過ぎると自分の実力一本で成功したと思い込み始めます。こうなると非常に危険です。  例えば、ただ場所が良かっただけなのに、自分のことを敏腕社長だと思い始めると、ライバルができた時や立地の有利が効かなくなった時に改善策を考える際の妨げ

できることよりしたいことが大事

 50代ぐらいからの起業が非常に増えてるというネット記事を見ました。中高年へのリストラが増えていますし、年功序列・終身雇用ももはや昔話。割増退職金をもらって、その資金をもとに企業というのは合理的ではあります。  その記事の中では、何人かの方がもともとどういう職業で、なにで起業したのかということが書いてたのですが、大体は前職の経験を生かしたことで起業していました。  起業というと、だいたい自分ができることで起業するというケースが非常に多いと思うのですが、それに加えて、起業を通

小さな得で大きな損をする

 小利大損という言葉をご存知でしょうか。  読みと意味は… しょうり-だいそん【小利大損】 わずかの利益のためにあくせくして、かえって大きな損をしてしまうこと。また、わずかな利益を得ようとして、より大きな利益を逃してしまうこと。  私の以前勤めていた会社(自転車屋)の社長は非常に細かく、メーカーなどの取引先に事あるごとにクレームを入れていました。少しでも自転車に傷があれば返品、値引きを迫り、保管汚れ程度でもクレームを入れる始末で怒鳴りつけることもしばしば。  すごく嫌

【自営業】つまらない世間話をしに来るおじさんは相手にすべきでない

 上記の記事の補足というか、なぜ、しゃべりに来るおじさんが有害なのか、相手にすべきでないのかについて書いていきたいと思います。  …。  書いてみた結果、非常に差別的な文章に仕上がってしまいました。すいません。  まず、お金がない。お金があるならしかるべき場所にお金を払って行っているはずなのです。  つぎに、人間関係が希薄。彼らは家族や友人とのつながりが薄いです。リアルな人間関係がしっかりあれば、用事もないお店にしゃべりに行きません。  なぜ、世間話をしに来るおじさ

他店、同業者を叩くのはやめよう

 「他人を下げても自分が上がることにはならんのやで」強い言葉で他店の失敗を責める自転車屋さんのブログをいさめる言葉を目にしました。その通りなんですよね。  自転車屋をやっていると、いい加減だったり、腕が悪い同業者にたくさん遭遇します。こんなレベルの腕で自転車屋をやっているのかと怒る気持ちをつい文章にしてつづってしまう。私にも心当たりがありすぎました。  実際に、長年営業していても素人レベルの腕の自転車屋さんはたくさんいます。フランチャイズやチェーン店、家電量販店のスタッフ

私の目標

 私の将来の目標は なるべく働かないことです。自転車屋を営んでいるのですが、できれば本業以外での収入を増やし、できれば週休2日以上休みが欲しいです。たまに長期休暇も取ったりして。  もちろん、これは20年後ぐらいの話です。それまでは年間300日以上働きます。セミリタイヤみたいなものが流行ってるみたいですど、やっぱり体が続く限りは働き続けたいですよね。  将来的には、店舗付きの住宅を買い、そこに移転しようと思っています。    ブログやSNSを中心に集客を行い一見さんが入って

無料サービスの弊害

 集客のために無料サービスをと考える人は多いと思います。やめましょう。   一番のデメリットはやめたときに現れます。無料サービスだけつまみに来ていた人です。とにかく無料が大好き、とにかくお金を払いたくないという人たちです。 無料サービスのメリットが集客効果ですが、実は長い目で見たらリスクにある人間を呼び寄せてしまっています。  このような人種は「無料サービスがなくなった、残念」ではなく「私の利益を奪われた」と考えます。極端に言うと「損をさせられた」と考えます。  お金を

スクリーニングすることが大事

 お店の目的は存続することとお金を稼ぐことだと私は思っています。  故に、お店に害をなす人や購入意思のない人は積極的に切っていく必要があります。  つまり、スクリーニングです。  スクリーニングとは、「審査」「選考」「ふるい分け」といった意味で用いられる表現です。 特定の条件などに照らして複数ある対象の中から条件に合致する対象を選別する、という動作を指します。 スクリーニング(screening)は英語の動詞screenに接尾辞-ingがついた動名詞です。  https