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中古部品をあげてはいけない

 自転車屋をやっているとよく言われることがあります。それは「中古の部品ないの?」格安、あわよくば無料で自転車が直ればいいなという欲から発せられる言葉です。

 「損して得取れ」精神で受けてはいけません。私の経験から言うと、集めてはいけない客層が集まる結果になります。詳しくはこちらの記事に書きました↓

 上記の記事に加えてもう一つ、大事な点があります。

 両立スタンド交換を例にします。仕入れ値は700円程度、交換工賃込みでだいたい2500円前後の料金です。利益は1800円となります。

 中古スタンドで交換した場合、1500円で交換すると仮定します。中古なので仕入れ値は0円です。利益は1500円となります。

 で。。。中古スタンドで交換した場合、1500円の利益。ではなく、300円の損失です。中古部品でサービスしてあげることは「損失」と考えるべきです。「中古の部品ないの?」と迫るお客さんはお店に損失を与える存在です。

 そして、その損失に見合うリターンはあるのか、という視点がすごく大事です。300円の損失を宣伝費ととらえ、その費用対効果の有無をしっかりと見極めたうえで、それでもなお…

 私は自転車屋においては格安で中古パーツをサービスする意義はないと断言します。

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