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営業の飛び込みはうざい?!店長が飛び込み営業を受けた気持ち

飛び込み営業を受ける側に回ってわかったこと

店長の業務はとにかく忙しいです。何人もバイトがいる店ならまだしも、基本的に店長は現場で顧客対応をしています。しかもお客さんは目の前にいます。いま、すぐ、にここで、お客さんの要望に答えなくてはいけません。ちょっと上司に相談してきます、なんて言ったらお客さんは怒ってしまいますのよね。

このような状態なので、飛び込み営業は基本的には受けたくありません。そもそも自分が望んでいない訪問ですし、現実問題として面白そうな話であっても聞く時間がありません。なので、店長は忙しい、と言うことを頭に入れておきましょう。

では、そんな忙しい店長に飛び込みした営業マンはどうやったら話を聞いてもらえるのでしょうか?

ズバリ、儲かるか話なら聞きます。店長は現場で顧客対応しながらも常に売上を上げることを考えています。なので売り上げの上がる話であれば、忙しい時間を割いてでも聞きます。とはいえ簡単に売り上げが上がる商品であれば、そもそも営業いらないので、つまり飛び込み営業をする必要がないのですが。なので厳密には売り上げが上がる商品ではなく、上がりそうな商品ですね。

この営業マンの話を聞いたら、売り上げが上がりそうなだな、と思ったら話を聞きます。なので、飛び込みをした営業マンは店長に俺の話を聞いたら売り上げが上がりますよ、なぜ聞かないんですか?売り上げあげたくないんですか?と思わせることが大事です。

✅まとめ:(飛び込み対象者の)店長は忙しい、でも儲かる話は聞きたい。営業マンは儲かる、と思わせる話をしよう。

飛び込み営業の準備

では、こいつの話は儲かる、と思わせるための方法はどんなものがあるでしょうか。

まず当たり前ですが、本当に上がる商品でなければ(少なくとも上がるように思わせなければ)意味がありません。なので、この商品でどうやったらお店の売り上げが上がるのか?ここは真剣に考える必要があります。

お店のホームページを作る商品を売っているのだとすれば、「お店のホームページを作ることで宣伝できます。集客に繋がりお店に足を運んでくれるお客さんが増えますよ(=売り上げが上がる)」「今使っているレジを当社のレジに代えていただければ年間の利用料金が今より20%も削減できます。つまり売り上げが2割上がるんですよ」などなど。

商品を作っている以上はパンフレットなどがあると思うのでそれを読み込んで、その商品やサービスが、お店の売り上げにどう繋がるか、というのを頭に叩き込んでおく必要があります。意外と自社製品のことを知らないで営業している営業マンもいます。新人であればそれが売りになるかもしれませんが、営業マンであればきちんと勉強しておきましょう。

✅まとめ:儲かるロジックはちゃんと説明できるように準備しておく。

飛び込み営業のマインド

さて商品やサービスを頭に叩き込んだら即行動です。とはいえ飛び込む範囲を決めます。「今日はこの道のこっち側を全部飛び込む」「今日は雨だしこの建物の中の店に全部行く」など。範囲を決めます。そしてやり切ります。

範囲が決まったら、すぐ飛び込みましょう。ここからは行動あるのみで、反省などは1日の業務が終わって会社に帰ってからしてください。盲目的にとにかく飛び込む。何も考えない。

そして断られた時の行動は一つ。隣の店に飛び込む。店長がいなかった場合は「いる時間」を聞いてください。そして隣の店に飛び込む。それを繰り返すだけです。

また決めた範囲は全て飛び込む、ことが大事です。断られようがとにかく飛び込むことが大事。何も考えない、です。何も考えずに全部の扉をノックすること。数は数えず範囲で管理しましょう。

数で考えてしまうと振り返ります。そして大体の人は「あと○件」と考えます。これではダメです。一方、ここをやり切る(潰す)という考えは、行動以外のことを思い出させません。やることのみに集中できます。

✅まとめ:範囲を決めて何も考えずに飛び込め。断られたら次へ行け。

飛び込み営業の方法

さて、ここからはちょっとだけ具体的に話をしたいと思います。飛び込み営業ってどうやるの?お店に入ったら何を話せばいいの?と言った実践的です。ここは僕自身が飛び込み営業した経験から編み出したものです。

 ✅名乗って決裁者に用件を言う

 ✅座る(ように仕向ける)

これだけです。あと時間を気にされる場合もあるので「5分で終わります」など具体的な時間で区切ってあげましょう。

とはいえ、これだけだとアレなので、もうちょっと詳しく説明しますね。

名乗って決裁者に用件を言う

ここ意外とできてない営業マンが多いです。基本的に、飛び込みは怪しいです。あなたが国宝級の容姿をお持ちならばそんな心配はいらないでしょうが、店にいきなりやってくるわけですから、怪しいです。とても笑。

なので、きちんと名乗りましょう。名前の通っている会社やサービスがあればそれを使わない手はありません。堂々と「〇〇会社(サービス)の〇〇と申します」とはっきり名乗ってください。

そして決裁者を呼び出してください。ここも当たり前ですが商品(サービス)を売るために飛び込み営業をしているのにバイトに説明しても仕方ないですよね。きちんと商品を買うための予算(決裁)を持っている方とお話ししましょう。

そして決裁者が出てきたら用件を伝えます。準備してきたお店の売り上げが上がる話をしてあげてください。ただ、ここでは詳しくは話しません。飛び込み営業のゴールは椅子に座ることです。説明は椅子に座ってからゆっくりすればいいのです。

なかなか椅子に座らせてくれないようでしたら、促します(笑)「ちょっと座らせもらってもいいですか?」「パンフレットを広げて説明しいのでテーブルに置かせてください」など。なんだっら椅子の方を何度でもチラ見してみたり、さりげなく椅子に近づいて行ったりして。

椅子に座ったら相手も聞く態勢ができていますね。あとはパンフレットを広げて見せて、ゆっくり相手の話を聞いてその質問に答えてあげてください。とにかく売上を上げるために何が課題なのか一緒に考えていきましょう。

最後に僕の経歴をご紹介します

僕は新卒で小さな専門商社に入りました。従業員は全員で30名くらいでその中で営業マンは約10名ほど。取り扱っている商品は主にアメリカの企業が特許を持っていました。それらを工学部系大学の研究室や大手企業の研究者などに飛び込み営業をしていました。

大学は「科研費」と呼ばれる国の予算が申請できます。それに申請してもらうために日頃から研究室には出入りしていましたね。国立大学の研究室って、今はわかりませんが20年くらい前は結構気軽に入れました笑

この時は同僚と一緒に、とにかくこの建物のドアを全部ノックしよう、と言って、明らかに倉庫のようなドアまでノックして回ったのを覚えています。先生方はとても優しく新卒で入った僕のような営業マンとも話をしてくれました。そうして6000万円くらいの予算が取れたこともありました。

2社目に入ったのはIT企業でした。スタートアップで飲食店向けの営業を行いました。アポも取っていきましたが主に飛び込み営業でしたね。ここで飛び込み営業のスキルは身につきました。今日な道路のこっち側全部とか、この施設の飲食店に全部飛び込み、とかやってマしたね。

もし当時の自分に声をかけられるとするならば、とにかく数を回れ!ですね。「量が質に転化する」という言葉もあるように、数をこなしていると必ず自分の中でブレイクスルーする時がきます。その時まで頑張れ!と。

その後、起業しましたが、縁があって飲食店の店長に。営業する側から営業される側に回りました。飲食店って本当に忙しくて人がいないので、営業を受ける時間なんてありません。予約の電話か、と思って受けたら営業の電話だったってことが何度もあって、「あー自分もこんな風に思われていたのか」とちょっと恥ずかしくもなりましたね。

こんな経験がある僕が書きました。参考になれば幸いです。

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