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「すべきだった」と考えてしまうから後悔が生まれる

後悔は避けられないが後悔を減らすことは可能

キャリアや過去の選択において後悔を完全に避けることは
ほぼ不可能
かもしれませんが、後悔を減らすことはできます

後悔する時とは?

人が後悔するときとはどんなときでしょうか?
それは過去に起きたことを
「あのときこうだったら」という可能性に対して
「あのときこう"すべきだった"」
という義務感
変換してしまうときです。

この「あのとき、こうだったら」
という考え方は
反事実的思考と呼びます。

人間には長い年月をかけてこの反事実的思考を獲得したおかげで
「次は気をつけよう」「同じ間違いは繰り返さないようにしよう」
失敗確率を減らすように学びと成長の機会を提供してくれます

危険な変換

しかし、この「たられば」思考を
「すべきだった」という
義務感に変えてしまうと、
より強い後悔を感じることになりかねません。
重要なのは、この2つを適切に分離してあげること

例えば、仕事におけるモチベーションの保ち方について考えましょう。

自分が選んだ仕事や業務の内容に対して
「あのとき、
こっちの会社を選んでおくべきだった
と強迫的に考え込むと
後悔だけが山積みになります。

仕事は基本的に問題解決の連続

日々の業務において
「めんどくさい」「しんどい」と感じることは多いかもしれませんが、
これらは仕事の本質的な部分です。
ただ「楽にしよう」「効率的にしよう」と考えるだけでは、根本的な解決にはなりません。

では、どうすればよいのでしょうか。

キャリアの悩みとジョブクラフティング:
後悔しない仕事の進め方

キャリアに関する悩みは、私たち一人ひとりにとって切実なものです。そんな中で、「後悔しない選択」というのは、実は完全には不可能かもしれません。しかし、後悔を減らし、より充実したキャリアを築くための方法は存在します。その一つが、ジョブクラフティングです。

ジョブクラフティングとは、自分の職業に対するアプローチを自らの手で形作ること。2013年、ペンシルベニア大学のジェーン・ダットン博士らによって開発されたこの方法は、自分自身の業務内容や職場の環境に積極的に影響を与え、仕事の意義や満足度を高めるための有効な手段です。

❶ ビフォー・スケッチ

まずは、「ビフォー・スケッチ」から始めましょう。自分の業務をリストアップし、それぞれに割いている時間とエネルギーをパーセンテージで記録します。これらを「大」(最も多くの労力を要する業務)、「小」(最も少ないエネルギーで済む業務)、「中」(その他の業務)の3つのグループに分類します。

❷ アフター・ダイアグラム

次に、「アフター・ダイアグラム」に移ります。ここでは、仕事を通じて達成したい価値観について深く考えます。自分の強み、モチベーションが高まること、熱量を注ぎたいものをリストアップしましょう。

❸ リフレーミング

肩書きリフレーミング

例)病院の清掃員→「清掃の仕事は治療の一環」など
仕事に新たな「肩書」をつける
・仕事へのアプローチが変わり、行動も変化する

❹ アクション・プランニング

最後に、「アクション・プランニング」です。
現在の仕事の状態から、理想の仕事へと近づけるために、
具体的なアクションを計画します。
時間配分の見直しや、強化したい価値観に基づく活動、
自動化できる業務の洗い出しなど、
実行可能なステップを考えましょう。

ここで重要になるのは、
イヤなことを乗り越えられるだけのモチベーションをいかに作り、いかに継続するか」という点です。

過去の解釈は変えられる

過去を変えることは今の科学技術では無理ですが、
人間は過去に対する解釈に変更を加えることはできます。

あなたがこれから選ぶ選択肢は何も間違っていません。
ただし、それを振り返ったときに「あのとき、こうすべきだった」「もっとできたはずだ」という義務感で考えているのであれば
それにまず自分自身が気づいてあげましょう。

そして、義務感と可能性を分離した上で
後悔しないようにいろんな工夫ある選択肢を
試してみましょう


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