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不登校の現状と対策【小論文の時事】  



【1】 不登校の原因  

 一般的に不登校の原因としてイメージされるのは、学校でのいじめや勉強面、友人関係や男女関係など、家庭外での原因が挙げられるでしょう。しかし、実際に不登校の要因に関する調査によると、不登校の原因として学校生活関連が36%であるのに対して家庭生活関連が19%という結果になっています。イメージのように学校生活関連が多くを占めてはいるものの、約2割は、もっとも休まるはずの家庭生活における問題が不登校の原因となっているようです。一般的な視点では意外な結果かもしれませんが、だからこそ、その対策が必要だということになります。


【2】 行政や学校の対策  

 現状で不登校に関する対策として、文部科学省は下記のような対策を実施しています。

● スクーリングサポートネットワーク整備
● 教育支援センター整備
● 中卒認定試験における受験資格拡大
● 高校入試における特別な配慮

 また、現場である学校でも下記のような対策が実施されています。

● 「居場所づくり」= 存在感
● 「絆づくり」= 豊かな人間関係
● 「魅力ある学校づくり」= 全教職員の共通認識


【3】 家庭ですべきの対策  

 上記のように、まだまだ不十分ではあるものの文部科学省や現場である学校ではそれなりにしっかりとした考え方を元に対策が進められています。それでもなお不登校の生徒が増え続けているということで、家庭での対策の必要性が議論されています。

 過去の調査によると、不登校になる学生生徒の保護者の多くは学歴に対して強いプライドを持ち、高学歴・学歴コンプレックスに近い思想があるためにその結果教育熱心であるという特徴が出ています。それに伴って保護者は自身の子どもを大人の目線で見た上で勉強に対して過剰に干渉してしまったり、逆に大人目線で対等に見ているがゆえに子どもに「ゆだねる」という大義名分を根拠として放置気味になってしまったりしているといわれています。主張が強く、周りの目を気にし、気力がないといった特徴が目立つ不登校の子どもたちは、そのような保護者からの様々な圧力を敏感に感じ、それが学校生活にも悪影響を与える結果となっているようです。

 そのため、保護者が家庭生活において子どもに過度なストレスを与えない対策・環境づくりが必要になります。特に現代社会においては、

● 何よりも子どもの話を聴く
● 褒める・努力を認める
● 学校に行かない選択を尊重する
● 塾等を含めた他の選択肢も提案する
● 転校について検討する
● 専門家に相談する

といったような多くの「できること」があります。基本的に何よりも我が子を認め、必要なサポートをしてあげることが大切です。


【4】 我が子の潜在能力を育てる  

 日々の暮らしの中で、子どもが何か目の前のことに取り組むとき、宿題、定期テスト、受験など、何か子どもにとって転機となるときに、すぐに気が散ってしまったり手遊びをしてしまったりする姿を見て、

「うちの子は集中力が続きません」
「なぜかうちの子は集中力がないようです」
「うちの子には集中する才能がないようです」

など、「集中力」に関するご相談をよく頂きます。

 そのようなご相談を頂くたび、繰り返し皆さまにお伝えしていることがあります。それは、子どもは訓練さえすれば集中力を身につけられるということです。子どもの性格を最も理解している親御さんに「集中力をコントロールするポイント」を理解していただき、ぜひ子どものペースに合わせながら、ちょっとした「手助け」を実践していただきたいと思います。

 下記電子書籍ではその具体的な方法について解説しています。ぜひご一読ください。


【5】 小論文.comの対策  

 小論文においては、特に時事問題について深く理解し(インプット)、その問題に対して「自分はどう考えるのか」を常に頭に入れておくようにすると、自ずと小論文対策(アウトプット)にも繋がります。国内外問わずどのように報道されているのかも確認できれば、それぞれの問題を比較することが可能になります。できる限り日本で報道されているニュースだけではなく、海外のニュースにも目を向けて広い視野で物事を捉えるよう意識しましょう。

 小論文.comでは、小論文.comのX(旧twitter)【小論文の時事】において特に最新の海外時事情報(特にイギリス、アメリカ、ドイツ、スウェーデン)を中心に速報でお送りしています。すべて日本語訳でお送りしておりますので、ぜひご利用ください。

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