【アメリカ大陸縦断記Day42🇨🇴】切り札の英語ブロックとマンダリン もっと良い授業をしたい
11/11(金)
5時ごろ激しい雷雨で目を覚ますが、その後なかなか寝られなかった。朝ごはんの後、リカルドとトーリーと英語・スペイン語のレッスンをしていた。アルファベットのおもちゃを紹介してくれたが、小さい子向けのクラスで使えそうなので早速今日試してみる。
午前中はスペイン語の単語を勉強をしていた。例文を作ってフラッシュカードアプリに登録する際、日常生活で使うイメージがわくかどうかと昨日勉強した接続法や命令形のアウトプットになるよう意識した。また、日本語よりも英語の方がスペイン語に近く微妙なニュアンスの違いが分かるので、日本語→英語→スペイン語の順で調べていた。例えば「景色」という言葉を調べるときは、まずは英語の「view」「scenery」 「landscapes」の違いを確認し、そこからそれぞれのスペイン語の対訳を調べていた。
お昼ごはんを食べながらマックスと移民受け入れ政策やシェアハウスについて話していた。ドイツでは特に大都市で移民が多く、貧困も相まって犯罪が増えていると言う。日本でも労働人口を補填するために外国人労働者の受け入れが増えつつあるので考えさせられる事例だった。ドイツの学生間でシェアハウスは一般的で、マックスは前のルームメイトがだらしなくて大変だったと言っていたが、フランス時代のルームメイトが使った皿を自分の部屋に置きっ放しで全く洗わず困った経験があるのとても共感した。
15時すぎに授業に向けて準備を始めた。前回は大惨事だったのでナーバスになっていたが、しっかりと準備して乗り越えるしかない。小さい子はじっとしているのが苦手なのでいかに退屈させないかを考えた。まずは英単語のスペルをパズルで作ってもらった。このパズルが予想通り刺さって生徒は夢中になって取り組んでいたが、5人同時にやっていると「Sが欲しいのに他の人が持っているのでスペルを完成させられない」と取り合いになりかけていたので注意しながら見ていた。30分くらい経って集中力が切れるタイミングでマンダリンオレンジを投入。いつもは好き勝手動き回る彼女たちも「いい子にして授業受けたらマンダリンあげるよ」と言うと途端に静かになり真面目に聞いてくれる、いわば切り札とも言えるのがこのマンダリンだ。
休憩の後は庭を歩き回ってプリントに書いてあるものを見つけるアクティビティをやった。みんなで一緒に歩きながら1つずつ見ていくつもりだったが、始めた途端各々が散らばってしまい自分の想定と準備がまだまだ甘かったなと反省した。とはいえ「動いてもらうことで生徒を退屈させないようにする」という狙いは悪くなかった。
2度目のマンダリン休憩を挟み時刻は17時。用意していたクロスワードのプリントをやってもらったが、難しすぎて「先生ここの答え何?」と全方向から答えを求める声が飛んできてバタバタだった。「小さい子は答えが分からない状態に拒否反応を示す」というのはこのボランティアで得た気づきであり、場を沈めるために答えのプリントを急遽印刷した。ラストはぐだぐだになってしまい改善の余地が残った。
後半のクラスは相対的に気持ちが楽だった。前回の授業は集中力がない生徒が目立っていたがその原因は緊張感のなさにあると思っていたので、授業のはじめにスペイン語禁止というルールをはっきりと伝えた。
まずは英単語しりとりを「各生徒が選んだアルファベットで終わる英単語は禁止」「30秒以内に回答」という制限つきでやった。途中からは制限を無くしてアルファベットのブロックを使いながらしりとりを続けた。普段は話す・聞くのが苦手な印象があった生徒がしりとりではスムーズに単語を出していて、彼らは単語の知識はあるがそれを聞きとったりどう運用するかが苦手なポイントなのだなと分かり、今後の授業の進めるにあたり良い材料になった。結局しりとりだけで授業は終わってしまったが、終止ばらばらだった先週と違い生徒が楽しみつつ集中して取り組んでいたので一安心。
夜ごはんを食べながらトーリーとマックスと授業を振り返っていた。トーリーは1つ目のクラスで質問しても答えないやる気0の生徒がいてとてもフラストレーションが溜まっていたと言い、マックスは人狼をやったらとても楽しかったので来週3クラス合同でやらないか提案した。「小さい子のクラスでご褒美にマンダリンをあげることで何とか持った」と話すと、「徐々にご褒美の量を増やさないと満足できなくなりそうでドラッグみたいだね」と爆笑だった。
今週を乗り切った安心感、授業崩壊した前回の反省からしっかりと準備をして手応えを感じたこともあって、今は充実感を感じている。明日からは週末なのでゆっくり休もう。
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