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「仮想オフィス」に興味津々

オンライン授業やリモート会議などが、コロナ禍をきっかけにしてこの数年で爆発的に普及しました。

3年ほど前に私はオンラインセミナーの「みんなの職員室」に参加していました。

その当時にZOOMでのやり取りで講座の受講やファシリテート経験からスムーズにオンライン化になじむことができました。

しかし、当時はかなりの人から奇異の目で見られていたように思います。

オンライン化の欠点

オフィスや会議、授業でのオンライン化にはメリットが大量にあります。

時間や距離の短縮、容易なアーカイブ化、分科会分けと集約など今まで手間や時間、労力がかかっていたものを一瞬で行うことができるようになりました。

そんなオンライン推進論者の私でも欠点に感じることがあります。

それは雑談や距離感を感じにくい点です。

参加者は全員参加で、限られた人への相談や質問、雑談がしにくいといったことや、距離感を感じにくいといった点です。

実際に、IT系の企業でもリモートワーク推進で一旦廃止したリアルオフィスを再度設置するところがあるようです。

その理由として社員同士の会話から生まれるイノベーションの不足をあげる企業もあるようです。

欠点の克服=仮想オフィス

この欠点を克服するためのシステムとして最近はやっている(?)のが仮想オフィスです。

メタバース的な仮想空間に、アバターを動かしてオフィスの空間を再現したものです。

会議室や給湯室なども再現されており、直接話をしたい相手に近づいて話をしたり、別の部屋で少人数の会議をしたりできるなど、その機能はかなり充実しています。

現在複数の企業が参入しており、さまざまな形で展開されているようです。

仮想オフィスサービスの例

ここでは調べた限りの仮想オフィスサービスを紹介します。詳しくはリンク先を見てください。

1-1.RISA

1-2.FAMoffice

1-3.Oasis

1-4.oVice

1-5.Sococo

他にも複数存在するようですが、上記の5つはオフィスの雰囲気をデスクトップ上で感じることが出来るUIのように感じました。

私自身は職場で利用したことはありませんが、oViceのデモ版を利用した限りでは、リアルオフィスの全く同じものとしては機能しないものの、欠点を補うための代替品としては十分に活用できるという印象を受けました。

誰かに話しかけたり、別部屋で話をするといったことができることで、Web会議アプリだけではできない、ゆるい関係性の構築が可能になると感じています。

教育機関向けは?

上記は全てビジネス向けの仮想オフィスです。おそらくそのまま用いてもある程度学校などの教育機関での利用は可能でしょう。

ただ、それをさらにカスタマイズして、仮想教室的な教育機関向けのものが存在しています。

2-1.FAMcampus

2-2.Oasis for School

こうしたサービスを利用すれば、通信制高校(N高など)の本格的なメタバースの仮想空間ではなくとも、簡単に不登校生徒への対応も柔軟にできるのではないかという期待が高まります。

実際にこの4月から学習塾でこうしたサービスを導入しているところもあるようです。

どうやら学研グループの塾と提携して、富士ソフトのFAMcampusを利用したオンライン指導が始まるとのことです。

私の住む地域の塾でもあるので、その成果がどう出るか楽しみではあります。また、リアルでの評価との差なども実際に通う人から聞ければ面白いでしょう。

VRデバイスを使ったサービスとつながるか

こうしたメタバース的文脈では常に、将来的な装着型のVRデバイスによる利用を結びつけることがあります。

しかし、これらの仮想オフィスサービスの体験版を触った限りでは、むしろVRデバイスよりも、画面上での自分の位置を動かすアイコン形式や2次元的なアバターの方がしっくりきているように感じました。

ドラクエ的なUIや操作感覚は一見するとリアリティを欠いているように見えて、なかなかに現実の模写としてはよくできているのです。

どういった方向に進化するかは未だ不明ですが、将来が楽しみなサービスです。

そして、私の勤務校でもぜひ導入してほしいですね。

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