【能登半島】地震の被害にあった場合でも大学受験は諦める必要はない
令和6年能登半島地震
おそらく多くの方がご存じではあると思いますが、1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震がありました。
石川県志賀町で震度7を観測するなど非常に大きな被害が発生しているようです。
現時点では被害者数はまだ未定で、その数はますます増加することが予想されます。
私自身、平成28年に熊本地震の被害にあったこともあり、身につまされる思いです。
ただ熊本地震は内陸部が震源であったこと、熊本自体が外海に面していないこともあり、津波の被害が無かったのは不幸中の幸いでした。
一方で今回の能登半島地震は東北大震災と同様に津波の被害もかなりのものと推定されていますので、いまだ予断をゆるさない状況なのは間違いないでしょう。
かつての震災においての受験事情
被害にあった人の中には共通テストなどの受験を控えた高校生も多数存在するでしょう。
彼らは命の心配だけでなく、そもそも受験をできるかどうかという将来の不安にもさいなまれているのではないでしょうか。
こうした地震に関して私ができる情報発信として、こうした震災があった時期に大学受験がどうであったか、ということをここに残しておきたいと思います。
阪神大震災
阪神大震災は平成7年1月17日に発生しました。この時点で1月14、15日にセンター試験は実施されており、この点においての受験生の心配はありませんでした。
神戸市外国語大学の資料によると、大学自体は休講となり、定期試験も中止となったとあります。
また、大学入試の二次試験に関しては、日程を変更して別会場を設置し、神戸市外国語大学と大阪市立大学で実施したとあります。
また震災被災者の受験生を対象に特別入試を実施(4月5日)するなどの特別措置が取られたとあります。
東北大震災
東北大震災は平成23年3月11日に発生しました。これは国公立大学の後期日程直前であり、多くの大学が後期日程を中止してセンター試験のみの合否判定に切り替えています。
今回の地震への対応
現時点では今回の能登半島地震の混乱は収束しておらず、状況もいまだ不透明であり、大学受験の対応に関して公的なアナウンスは存在していないようです。
しかし過去の事例から見ても、今回の場合は共通テストの受験を含めて何らかの対応が行われることは間違いありません。
また、熊本地震(これは4月だったため受験そのものに関しては対応は無かったのですが)などの場合でも被災者の受験生に対しては受験料の免除、奨学金の優遇など様々な措置が取られています。
また高等教育無償化の制度も充実しているため、震災による困窮においても大学の進学ができる制度は充実しています。
被災地、特に現時点では余震も頻発する状況においては受験勉強や受験の不安にとらわれていては命取りになる可能性もあります。
受験の心配をしなくても必ず何らかの対応がとられますので、まずは安全の確保と命を守る行動を最優先で行ってほしいと思います。
追記(1/4)
大學入試共通テストに関して、大学入試センターが対応方針を発表しています。
今後、2次試験に関しても各大学で対応が発表されると思います。
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