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「宮台真司、首を切られ重傷」の衝撃

今日は個人的に衝撃を受けた事件について書いていきます。

社会学者で東京都立大学教授の宮台真司さんがキャンパス内で首を切られ重傷というニュースが昨日入ってきました。

宮台氏は重症ながらも命に別条はない、ということで一安心です。

ただ、現時点では犯人が逃走中ということで、警察も行方を追っているようです。

自分たちの世代の「知の巨人」

現代の「知の巨人」と言えば誰を思い浮かべるでしょうか。

私より上の年代、60代ぐらいの人たちであれば、立花隆の名前を一番に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

共産党や田名角栄、脳死などの著作で名を馳せた立花氏はまさに「知の巨人」というニックネームに相応しい人でしょう。

私たちより少しだけ上の世代の人であれば、ニューアカブームからの浅田彰といったところでしょうか。

そして、私たちの世代でそのポジションに相当する人が宮台真司なのです。

最近で言うと、西村ひろゆきや成田悠輔のポジションということになります。

アカデミズム的な考え方と口の悪さ

私が中高生ぐらいの時期、ブルセラやオウム真理教に関してワイドショーがセンセーショナルに報道し、悪の結社として扱っていました。

道徳や思考力の欠如などを一方的に決めつけ、断罪するだけの俗悪な番組ばかりが放送されていました。(これは今も変わりませんが)

女子高生の援助交際や地下鉄サリン事件の頃です。

もちろん、そうした事件が社会秩序に反するものであることは言うまでもありません。

しかし、宮台氏はそういった視点ではなく、社会現象や学問的な視点で事件を捉えて分析をしました。

特別な愚者や悪人がそうした行動を起こすのではなく、あくまでも社会全体という文脈で考える視点は、中二病真っ盛りの私にとっては非常に新鮮で魅力的なものに見えたわけです。

さらに、既存のメディアや評論家たちを悪しざまに語る姿はあこがれる部分があったのでしょう。

私の基本的な思考のスタンスや多少の口の悪さは間違いなく宮台氏から影響を受けたものと思われます。

テロリズムの恐怖

安倍元総理の銃撃暗殺事件にしてもそうですが、こうした行為は決して許されるべきではありません。

仮に、安倍氏や宮台氏と異なる意見を持っていたとしても、それを批判したり、反論したりすることは自由ですが、暴力に訴えかける手段をとることだけは決して許してはいけないものです。

安倍氏の場合は選挙中、今回は大学のキャンパス内という、むしろテロや暴力を否定する場で行われたということに対し、行為そのものだけでなくその影響を考えると恐怖を感じます。

速やかな事件の真相解明を願うとともに、宮台氏の回復を祈りたいと思います。

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