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夢の途中で一時帰国 ボリビアの状況編

こんにちは。
珍しくブログ継続の有言実行できそうです。笑
今回は、前回の記事で出国するまでのボリビアの国内状況を記載し忘れていたので、急きょそちらを書いていきたいと思います。
前回のブログはこちら↓


目次
1.帰国指示に至るまでのボリビアの状況
2.帰国指示を決定づけたもの
3.2年後のビジョン

帰国指示に至るまでのボリビアの状況

ボリビアで初めてCOVID-19が確認されたのは現地時間3月11日のことです。
それまでは、「周辺国にも入ってきたなあ」とか「アジア人居るでw」みたいな国内、街の雰囲気でしたが、この日を境に雰囲気や政府の対応も緊張感を増していきました。

(見出し翻訳:ボリビアは、covid-19の最初の2症例を確認した。)

そこから、隔離施設が置かれるオルロ県が往来を制限し始め、それが国内全域での対応にも広がりました。
街中でもマスクやアルコール消毒などの衛生用品の買い占めが起こり、価格高騰が起こりました。病院へ行く文化がない代わりに24時間空いている薬局が多いのですが、そこには連日物を買い求める人の行列ができました。

また、街を歩いているだけでもすれ違う時に「口を手で覆われる」仕草をされたり、車から「Coronavirus!」と言われるなどの差別をあからさまに受けるようになりました。
もちろん、友達や職場の人たち、たまに乗るタクシーの運転手なんかは「本当か?!それはひどい。ボリビア人がごめんね」と言ってくれるなど、心優しい人が大半です。しかし、アジアは南米にとって地球の真反対であるため想像力が欠如してしまうのも無理はないなと思いました。

帰国指示を決定づけたもの

そして、帰国を決定的にしたのが大統領による「72時間以内の国際便停止」です。

(見出し翻訳:ボリビアは国境の封鎖とコロナウィルスへの諸対策を発表した)

この記事を、青年海外協力隊のメンバーで見たときは、「封鎖が始まってしまうなら、月末まで出国の対応を待つ必要があるかもな」という話も出ました。実際、この時ヨルダンをはじめ他の国では日本への帰国指示が出ていましたし、「青年海外協力隊は全世界規模で帰国のようだ」という情報が回って来ていたのにもかかわらずボリビアのJICA事務所からは帰国に関する情報は来ていなかったからです。
(もちろん、どのように対応するか協議している最中で、国ごとに事情も異なるため、批判するつもりは全くありません。)

しかし、ボリビアが72時間以内に国際線を停止するようだ、という情報からすぐ「ボリビアの全隊員帰国」という連絡が来ました。この知らせを聞いて、やはりJICAという大きな組織に守られているのだな、と実感しましたし、刻一刻と変動する状況の中ですぐにチケットの手配等を行って隊員を帰国させてくれたJICA本部及びボリビア事務所の皆さんには感謝してもし切れません。

かくして、現地時間18日には各所でお別れと荷物整理を済ませ、19日にアメリカのマイアミ便が飛ぶサンタクルス市まで移動・ほかの仲間たちと合流・宿泊、20日の昼前にボリビアから出国することができました。現地時間21日0時の国境閉鎖まで約12時間という本当にギリギリのところでした。

ボリビアからの出国後も情報をチェックしていますが、
・ボリビア国内全土を対象とした4月4日までのCuarentena(待機期間)実施
・日本政府によるアメリカからの入国者隔離開始検討
・全世界規模でのアジア人に対する誹謗中傷、暴行事件

など、JICAが早いタイミングで帰国を決断してくれたおかげで、無事に日本に帰国できたことを実感しています。本当にありがとうございました。

今回のCOVID-19対応に関して思うこと

これは、もしかしたら1つの記事としてまとめた方がよいかもしれないので、簡単に書きます。

帰国したときに驚いたのは、空港でほぼ何も検査されなかったことです。
体温を測るサーモグラフィーは設置されていましたが、それ以外特別な問診や検査、注意事項を受けることもなくスムーズに入国できました。
アメリカ全土でかなりの流行が確認されているにもかかわらず、そのアメリカから到着した飛行機の乗客に対して水際対策が行われていないことに、かなりの違和感を覚えました。
これでは、乗客の行動次第で集団感染を引き起こしかねないなと感じます。
私たちは、JICA本部からの通達で2週間の自宅待機又はJICA施設等での待機という指示を受けていますが、それ以外の一般旅行客やビジネスマンは「もし無症状で感染していても、通常の生活を送るのだろうな」と思います。
公衆衛生の観点でも、国の安全保障の観点でも、残念だなと感じた瞬間でした。

以上、急きょボリビアでの(私の周りの)状況を記載しました。
ボリビアの紹介をする前にこんなことを書くなんて思いもよらなかったです。
そのうち、ちゃんと書くので楽しみにしていてください。
それでは、
Hasta luego!

↓後編の記事です。


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