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モテる女の作り方<イベントレポ>

2020年10月17日(土)13:30~15:00、旺季志ずかさんによる講座「モテる女の作り方」が開催されました。

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講師の旺季さんは、「トイレの神様」や「ストロベリーナイト」など数々のヒットドラマを生み出してきた名脚本家。小説家、演出家としても活躍するほか、吉本坂46でアイドルデビューも果たすなど、常にチャレンジを続けながら活躍の場を広げられています。

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順風満帆な人生を歩んでいるように見える旺季さんですが、こうした活躍に至るまでには、極貧の生活、シングルマザー、共依存など様々な困難があったのだそう。

今回は、そんな旺季さんが逆境からの抜け出し方、そして期待の新作小説『モテ薬』執筆のウラ話を語ってくれました!

まずは逆境の抜け出し方から。
大学卒業後、旺季さんは生活のために高層ビルの窓ガラス清掃から銀座のホステスまで50種類近くの職業に挑戦してみたものの、どれも上手くいかなかったのだそう。そんななか、ある日「私はいい子にしているのに、どうして神様は私に不幸ばかり与えるんだ!」と思い、理由を見つけるために周りを観察し始めたのだとか。

そのうちに気付いた「上手くいっている人の特徴」は、「どんな自分にもOKを出す」ということ。「寂しがり屋」や「意地悪」など自分の悪いと思っているところを肯定することで、リラックスしてありのままの自分をさらけ出し、上辺だけではない信頼できる関係を築いていけるのだそう。旺季さんはその技を真似し始めてから、仕事もそして恋愛も上手くいくようになったと言います。

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「ありのままの自分で幸せでいられたら、めっちゃいいと思わん!?」とエンジン全開で勢いよく語る旺季さんを見て、自分を肯定している人はこんなにも明るく、目の前の人に「いつまでもこの人の話を聞いていたい」と思わせるものなのだなあと実感しました。

また、欲しいものを手に入れるために意識すべき3つのポイントも教えてくれました。

・願いを明らかにする
→世間や目の前の相手からの見え方を気にして自分に嘘をつくのをやめ、本当に欲しいものを明らかにする。

・その上で、さらに願いを明確にする
→欲しいものを持っている人がしそうな行動をしたり、実際にその人に会ってみたりして、欲しいものを手に入れたらどんな風になりたいのかを明確にする。

・手放す
→欲しいものに執着して必死になりすぎず、「なるようになるだろう」くらいの気持ちで欲しいものが現れるのを待つ。

これら3つのポイントを意識した結果、旺季さんは理想の家や旦那さんなど、ものから人までいろんな分野の欲しいものを手に入れられたのだそうです。

お話を聞く前は、「意識を変えるだけで、生活がそんなに変化することなんてあるんだろうか」と思っていたのですが、意識を変えることが行動へとつながり、そこから新しい発見や出会いを得てきた旺季さんの実体験を聞いて、「意識を変えれば欲しいものに近づいていけるかも」と思えるようになりました。

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イベント中盤からは、編集者の加藤晴之さんも登場し、旺季さんのミステリー小説『モテ薬』のウラ話を語ってくれました。題名の由来や編集者としての『モテ薬』の魅力など、他ではなかなか聞けない編集現場ならではのお話を聞くことができました。

なかでも印象的だったのが、プロローグの着想についてのお話。旺季先生にとって、プロローグは考えるものではなく、「ポーン」と浮かんでくるものなのだとか。残りの部分はこのプロローグの世界観に合わせて書き進めていくのだそうで、つかみのシーンが重要なドラマの脚本家だからこその書き進め方だと感じました。

最後は視聴者のみなさんから寄せられた質問に答えるQ&Aコーナー。予定していた時間内に答えきれないほど、たくさんの質問が寄せられました。ここでは、その一部をご紹介します。

Q
未経験のものに挑戦するときは、不安や恐れがあると思います。そういう時、旺季先生はどのように自分を奮い立たせていますか。

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A
恐怖心を持っている自分にOKを出しています。無理に不安や恐れを押しのけて勇気を持つなんてできないので、大体震えながら新しい挑戦をしています。今みたいに人前で話すのも、最初の何回かはめちゃめちゃ怖かったんですよ。今は自分のことを大好きなんですけど、元々が臆病者で自分に自信がない人なので、ふっと昔の自分に戻ることがあって。だから最初の挑戦ってすごい緊張するんだけど、そういう自分を認めてあげています。
あとは、「いつやめてもいい」って思っているのが大きいです。例えば、今日のライブ配信も、「本当に嫌だったら賠償金払ってでもやめてやろう」って思ってるんですよ(笑)。そうやってやめられるって思っていると、逆に「やってみようかな」と思えるようになりますね。1秒で変わります。本当に「やめてもいいよ」って思うと「あ、やろ」って。無理に続けようっていうプレッシャーをかけないことが大事ですね。

Q
いつも好きな人には彼氏がいて、「私は選ばれない。一番になれない。」という思いが強いです。恋愛だけでなく、仕事でもそんな感じです。もう少し前向きな方向に進んでも良さそうなものだと思うのですが、頑張ってもどうにもならず、いつも一人でしんどいです。どうしたらよいでしょうか。

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A
自分で答え言ってますよね。「私は選ばれない。一番になれない。」って自分で思い込んでるでしょ? これをやめるだけですね。本当はどうなりたいか、自分の願望に貪欲になること。貪欲っていうのがすごい大事なんですよ。自分が一番になりたいんだったら、「既に一番である」って思って、一番の人はどんな言動をするか考えて、やってみたらいい。
あと、お悩みを聞いた時に感じたのは、一番になれないことで、あなたは安心しているってこと。一番になるのは本当に怖いことです。誰かの一番になるって、自分に対しても、相手に対しても、すっごいコミットメントがいることなんですよ。その恐怖から逃げてるんだと思います。相手にとってあなたが世界にひとつだけの美しいダイヤモンドの原石だ、って自分で思っていたら、こういう悩みは言えないはずなんです。だけど、それを認めることがすごい怖いから、「どうせ私は一番じゃないんだ」って自分の光を人にも見せないようにしてる。そうすると、絶対一番にはなれないですね。だから、その恐怖を乗り越えて、「自分が一番だ」と思って行動してみるのが大事です。

この他にも、自分にしかない魅力の見つけ方や反抗期の子供への接し方、『モテ薬』執筆中の加藤さんとのやりとりなど幅広く質問に答えてくれました。

逆境を乗り越えてきた旺季さんの話はどれも説得力があり、「困難な状況でも、自分の考え方を変えれば乗り越えていけるんだ」と明るい気持ちになれる講座でした。

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イベントの様子は以上です!
旺季先生曰く、『モテ薬』は「欲望の本」なのだそう。貪欲に自分の欲望と向き合い、逆境を乗り越え幸せになりたい、という方はぜひチェックしてみてください。

カルチャーライブ!今後のお知らせ

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【『女のお悩み動物園』出版記念 「貴方のお悩み解決します!」(オンライン配信)】
●日時:11月21日(土)13:00~14:30
●受講料:1500円+税
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「真面目に生きてりゃ、悩んで当然」――そう語るジェーン・スーさんが、直接貴方のお悩みを解決します! 11月6日に発売した最新刊『女のお悩み動物園』の出版を記念して、オンライントークショーを開催。アーカイブ放送もあるので、リアルタイム視聴が難しい方もご視聴いただけます。

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【『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』刊行記念ライブ(会場受講&オンライン配信)】

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●日時:12月6日(日)13:00~14:30
●受講料:(会場受講)3000円+税/(ライブ配信)2500円+税
※ともにサイン本つき
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キングオブコント優勝の栄冠を引っさげて、あのジャルジャル・福徳秀介が初の新刊記念ライブを敢行! 4年の歳月をかけて執筆した、その驚くべき執念と創作意欲の源泉とは? 小説さながらに、ときに笑い、ときに号泣しながら(?)その知られざる創作活動の日々を振り返ります。

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みなさまのご受講をお待ちしております!

撮影・編集/小川利奈子 文/三橋七緒
2020.11.16 作成


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