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英検1級 合格の軌跡

念願の英検1級に受かって2年ほど経ちましたが、自分のやってきたことを振り返ってみようと思い書いてみました。参考になれば幸いです。


1.受験前の私のスペック

英検準1級を取得 
オーストラリアの大学を卒業
   
オーストラリア留学から帰国後、英検準1級を受験。
結果はラクラク合格。これは「もしや1級も夢じゃ無くね?」と思い続けて1級も受験。(2018年 第1回)
結果は失敗。

一回目の結果は、

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Rなんか半分以上間違えてるし・・でもLは7割か・・・。やっぱりいける!!
ここから私の英検1級合格へのサクセスストーリが始まります。

2.合格までの道のり

ここからは具体的に何をしてきたかをセクションに分けながら見ていきたいと思います。

【目標設定】

英語学習においてこれが一番大事だと思っています。目標を定めないことにはモチベーションを保つことが大変難しいと思います。目標のないスポーツ選手が日々の辛い練習を毎日頑張れるということは難しいですよね。ですから、何のために英語を勉強しているのかをしっかりと定めていくことで目標達成により近づいていくと思っています。私の場合は【新卒で入社して3年以内に英検1級を取る】という事でした。英語を教える職業柄、1級を取っていれば箔がつくし、ただ単純にかっこいいなと思って勉強を始めました。

もう一回言います。1級合格のカギは目標設定から始まっています。皆さんは、なんのために1級を取りますか?



【単語】

では、具体的に学習方法を見ていきましょう。
英語学習にとって一番苦行であるボキャビル。
少数派の人は単語を覚えるのが大好き(⋈◍>◡<◍)。✧♡みたいな人がいますが
僕は、単語かぁ~(;´Д`)みたいな人間です。
でも先ほどご紹介したマインドセットのおかげで継続することが出来ました。

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単語のカギは
毎日やる!1日で覚えようとしない!勝手に脳が記憶するから!」がキーワードです。
私が実際に行った具体的な方法は、
通勤の0.5~1時間(土日を除く)を単語に当てる。
これだけです。
年間の出勤日数が240日ほどですから、合計で120~240時間で平均で180時間ほど単語の時間に費やしていたと思います。

やり方はまず、Part Aの動詞を1問1答形式ですらすら言えるまで繰り返す。見開き1ページがすらすら言えるようになったら次のページ。
どうしても覚えられないときには、絵をかいたり例文を使って関連付けて記憶。(これらの方法はAtsu英語のAtsuさんより)

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動詞のパートがある程度すらすら言えるようになったら、今度はゲームの時間(笑)ぼくはこのアプリを使いました。有料なのですがかなり有能。
「mikan」というアプリ。主に英→日4択のアプリで、やればやるほどゲージが溜まっていく。なんかゲームみたいで面白い。

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間違えれば、間違えたとこだけ集中的に出してくれるのもありがたい。100%になったらPARTA名詞→PART A形容詞・副詞→PART B動詞みたいな感じで進めていきます。1回目の受験はPART B 動詞まででもちろん結果は玉砕。ひどいひどい。(笑)

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こんな感じで1年進めていけば合格点に届くかなと思います。
大体 R 30/41 L 18/27 W 24/32 で1次合格になるので、語彙パートは25問中17~19問は取りたいところで、上記の学習で取ることが出来ました。 【パートを区切って、本とアプリでひたすら繰り返す。】これが私の行っているボキャビルです。
単語帳とアプリという違った情報媒体から単語を覚えると、「あっ、これ単語帳に載っていたやつだ」となることが多くなり、思い出す訓練になって私にはとても効果的な勉強法でした。

【目標達成のためのアプリも活用】
3日坊主防止アプリの「みんチャレ」をインストールしていた時期もありました。5人1組で続ける「習慣化アプリ」です。毎日、勉強をしたところを報告していくのですが、1日でもさぼるとリマインダーが来て、数日するとそのグループを追放されるというアプリです。程よく緊張感があって継続的に勉強ができました。

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【読解・リスニング】

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教材は上記のものを扱いました。休みの日など時間がある時にまとめてやっていました。では読解から見ていきましょう。

<読解>


読解は一通りの高校文法の修了が前提です。倒置・複合関係詞・強調構文・分詞構文等が怪しい人は文法からまず復習しましょう。
語彙レベルはパス単1冊で十分カバーできます。内容は専門的なものが多いですが、必ずその分野に精通していなくても説明がしっかりと書いてあるので大丈夫です。設問自体もしっかり本文の内容を理解していれば紛らわしい選択肢も少ないです。(早慶の設問の作りの方が何十倍も1級より難しいです(笑))
間違えた問題は解説をよみ該当箇所の英文を丁寧に構文解釈していきます。構文解釈とはSVOCと文型を振ったり、句や節のカタマリを丁寧に把握していくという事です。あとは本文の中で出てきた知らない単語を泥臭いですがひとつずつ覚えていくという事です。私は、本文に直接書き込んでいました。
そして理解をしたら音読です。少なくても5回。多いときは20回やっていました。

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<リスニング>


次にリスニングです。リスニングに関しては、まずは問題を解きましょう。
次に間違えた問題を中心に原因を探します。私が考えるに原因は大きく分けて2つあると思います。
① スクリプトを見てもその単語や構文が分からない。
基礎的な単語力や文法力が欠如しています。音声を使って単語や文法の学習をしましょう。先ほど上でご紹介した「mikan」というアプリは音と一緒に覚えられるのでお勧めです。

② スクリプトを見たらわかるけど聞き取れない。つまり、音が何らかの原因で変化して聞き取れなくなっている。
音がつながったり、消えたり、変化して自分が思った音ではないので、英語を理解することが出来なくなります。ですから、CDと出来る限り似た発音で何回も音読。これがリスニング向上のカギです。なおこのアプリはスピードを0.5倍~2倍に調整できるので、なかなか真似できない人は速度を落としてやってみるといいでしょう。

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また、リスニングを体系的に学びたい人は以下の書籍も参考になります。音の脱落・連結・変化について詳しく書かれています。

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ではここまで【単語】【長文】【リスニング】についてみてきましたが、もう一度学習の仕方をおさらいしておきましょう。

【単語】
「毎日やる!1日で覚えようとしない!勝手に脳が記憶するから!」
継続して何週も気楽にやる。くじけそうなときは目標設定をもう一度見直して!!アプリでのアットプットも忘れずに!!

【長文】
問題を解いて間違えた箇所は丁寧に構文解釈。そして、長文の中でも単語を覚える。そして、長文の内容を理解したら音読。

【リスニング】
間違った原因を探る。
原因① 単語・構文力不足→地道に音と一緒に単語帳や文法書をやっていきましょう。

原因② 英語の音の変化に慣れていない→CDに音と出来るだけ同じ発音で音読をしよう。


【ライティング】

まずは、よく出てくるトピックに関して日本語で意見を考えることを徹底的にしました。今まで「原子力の是非」や「安楽死について」は考えたこともなかったので本当に良い機会になったなと思います。
そこで使った本です。

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使い方のプロセスは以下の通りです。
① テーマがいくつかに分かれていて、まずは主要テーマについて日本語で意見が言えるようにする。
② 自分がいいなと思える表現をエクセルにまとめていく。(できるだけ汎用性の高いものがbetter) 
例えば… [have a positive effect on]を覚えておくとpositiveの部分をほかの形容詞に置き換えることができるし、effectの代わりにinfluenceを使うことができるということです。

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③ ある程度1つのトピックに関して①・②が完了したら、エッセイを書いていくのですが、まずはマネから入っていいと思うのです。学ぶの語源は真似ると同じですからね。以下の本などの模範解答例を写経します。もちろん意味を考えながらですよ!

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④ そのあとに1日・2日日にちを開けてもう一度同じトピックを書いてみる。
⑤ ①~④をほかのトピックで繰り返す。


そして、ある程度論理的な文章を書くコツは、大きく分けて4つあると思います。
(A) 抽象から具体
いかに段落の1行目に抽象的な単語を入れて、読み進めていくにつれてその具体的なことが分かり始めてくる。そんな文章をかけるといいですね。具体は、「データ」「実験」「数字」「個人的体験」などがあてはまると思います。

(B) 対比・譲歩
自分だけの意見ばかり主張するのは冗長ですし、子供っぽいので相手方の意見を取り入れることで自分の意見が引き立ちます。あとは字数もおのずと稼げますしね(笑)

(C) 因果
ものごとには因果関係が絡んでいます。それらをしっかりと文章内に書けるとよろしいかと思います。使える動詞はlead to/be responsible for/ result inなどです。まだたくさんあります。

(D) 語彙力
同じ内容を、文/節/句/単語の中で書き換えできるようになると、表現幅がぐっと広がりますよ。(文法でいうと名詞構文の範囲)

以上1級までの軌跡を振り返ってみました。
次回は、具体的なフレーズ集や留学の体験などもシェアできたらよいなと思います。
ありがとうございました。

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