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細胞小器官のお仕事|細胞工場の従業員を紹介いたします

こんにちはSHOです。僕のnoteを読んで頂きありがとうございます。

私たちの身体は細胞の集合体です。その数は60兆個だとか37兆個だとか色々言われていますが、目に見えない大きさの細胞が集まって私たちの身体は形成されているのです。

実は、細胞って色んなことをやっているのですが、会社みたいな感じなんです。誰が社長なのかとかそういうのはないのですが、各自役割があって仕事をしているのです。

まずは、細胞がどんな仕事をしているのかを簡単ではありますが紹介をいたします。

○細胞の主なお仕事

●たんぱく質の合成

私たちの身体はたくさんのたんぱく質で出来ています。水分の次に多い物質でもありますので、たんぱく質の合成を非常に重要な仕事です。

●エネルギー産生

会社を動かすにはパワーが必要です。身体も一緒でエネルギーが必要なのです。身体が作り出すエネルギーはATP(アデノシン三リン酸)というものですが、これも細胞で作っています。

●不要物の処理

作るだけではなくて、いらないものや老廃物の処理も重要な仕事です。古くなった部品や異物を処理して、細胞を健康に保つ必要があります。

●細胞分裂

これが出来ないと、身体の成長や新陳代謝の維持ができなくなってしまいます。


といった感じで、細胞は24時間365日絶え間なく仕事をしています。もちろんお休みはありません。この細胞の仕事を行っているのがこちらの皆様です。

細胞の中にある小さな器官ということで「細胞小器官」とも呼ばれています。これらがどんな仕事をしているのかを見ていくことにします。

○細胞小器官の紹介

●核

たんぱく質を作るためには設計図が必要です。その設計図を保存しているのが核です。核の中に保存されているDNAが私たちの設計図です。DNAにはたんぱく質の作り方や、組み立てる順番、作る量、作るタイミングなどもしっかりと書き込まれています。

●リボソーム

核からたんぱく質の設計図を受け取る受け取るのがリボソームです。DNAの情報をもとにアミノ酸を材料にたんぱく質を合成していきます。

●小胞体

リボソームはたんぱく質を作っている間に小胞体にくっつきます。小胞体にくっついたリボソームを膜結合リボソーム、くっついていないリボソームを遊離リボソームとも呼びます。また、たくさんのリボソームがついた小胞体を粗面小胞体、あまりついていないものを滑面小胞体とも呼びます。

なぜリボソームが小胞体につくのか、その理由は小胞体はたんぱく質の運送屋さんでリボソームが作ったたんぱく質を色んなところへ輸送しているからです。

●ゴルジ体

リボソームで作られたばかりのたんぱく質の中には、未完成のものもあります。それらのたんぱく質はゴルジ体に運送されます。ゴルジ体はたんぱく質を最終調整して、完成させます。これを「たんぱく質の修飾」とも呼びます。完成したたんぱく質はゴルジ体からまた様々なところへと輸送されていきます。

小胞体やゴルジ体は、これらの働きのほかにも脂質を合成したり薬物の解毒代謝なども行っています。

●ミトコンドリア

身体の最大のエネルギー生成工場で、酸素や各栄養素などから大量のATPを産生します。呼吸において私たちは酸素を吸っていますが、ミトコンドリアでエネルギーを作るためには酸素が必要だから呼吸をしていると考えることもできます。

●リソソーム

いらなくなった細胞内の物質や侵入してきた異物などを分解してくれるゴミ焼却処理場のような器官です。マクロファージなどが細菌を食べて溶かすときもリソソームが活躍します。

●中心体

細胞が自身のコピーを作るとき、まずは設計図であるDNAを複製します。そして、複製されたDNAは集まりまとまって染色体となります。

無事に複製が終わって染色体が完成したら、染色体を一部ずつ分裂後の細胞に振り分ける必要があります。その振り分けを行うのが中心体です。普段は1つなのですが、細胞分裂の際には中心小体という2つの部品に分かれます。それぞれの中心小体は細胞の両極に移動します。

その後、中心小体から染色体に向かって紡錘糸という糸が伸びて紡錘体を作ります。染色体はこの糸に沿って引かれて移動します。染色体が半分ずつ振り分けられたら、細胞がくびれて細胞分裂が完了します。


いかがでしたでしょうか。

細胞小器官はほかにもありますが、とりあえずここに挙げたもの程度でとりあえずOKなので覚えておくといいです。身体を作ること、動かすことには細胞がしっかりと働くことが大事なんだという認識を持って頂ければOKです。

今回は以上となります。ここまで読んで頂きありがとうございます。


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