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ボクらのお客さんとは・・・?

石川県でお米つくってネットでも直販している農家、
たけもと農場の竹本彰吾です。跡取り社長です。

田植え真っ盛りにつき、
やりたいこと、やらなきゃいけないことが絶賛消化不良です泣
夢の中でも段取りしたり・・・んま、そんな時もないとね(^-^)

ピータードラッカーさんの言葉にも「我々の顧客は誰か」とありまして、ビジネスする上でまず大事なのは「ボクらは誰がお客さんで、何を提供するのか」です。

「近所のお宅や、インターネットでウチを見つけた方にお米売る!じゃん!」ていう安直な思考ではなくて、「ボクらがいないと誰がどう困るか」までをイメージした、なんだか深い考察をしなきゃいけないヤツです。

これ、案外、苦手(笑)

たけもと農場は、農業する会社設立して27年経ちますし、それこそ西暦1800年くらいから(多分)代々お米作ってきた農家なので、自然と培われてきた部分はあるんですが、環境として分かりづらくしている点もあるので、少し整理してみようと思ってます。


唯一にして最大の要因 「お米を売る」感覚になった歴史って、かなり浅い

コレですね。1995年まで、食糧管理法(食管法)という法律によって、お米は生産してお客様に販売するというより、生産して国に出荷してお金もらう(なんか表現幼稚だな・・・)カンジでした。取引としては販売してることに違いはないんですが、経営的な判断では「来年はもち米がダブつきそうだから、うるち米の作付を増やそう。」くらいの舵取りしかしていなかった印象です。

慣性の法則ってコワイもんで、食管法のもとにいた世代じゃないボクですら、この名残はやや・・・じゃないな、ガッツガツに名残ってます。JA(農業協同組合)が取り次ぎをしていたので、JA出荷(系統出荷とか表現したりしますね。ほかに出荷する場合は商経出荷って表現したりします)する農家さんの多くは、この名残(・・・というと時代遅れ感が出て角が立ちますし、実際は経営感覚が優れているJAさんも多いので気になる方は深掘りしてみてください)といってよいです。※コレかなり雑なまとめ方ね!
コメ農家の経営的な大関心ごとというと「今年のJA仮渡し金・概算金はいくらだ?」という感覚。コレが相場となって、JA以外の集荷業者さんが値段を決めて、「ははーん、今年のお米ってこのくらいなのな。」という落とし所になります。

2019年(令和元年)産のお米の相場感は、上のリンクなどの情報で確認したりします。概算金とかって、ソースとしては一次ではなくて、市況や大手精米卸さんの動向だなんだを鑑みて値付けされるので、概算金=相場という感覚は前時代も前時代、「いつの時代だよ」と笑い飛ばす今どきの農業経営者さんも多いかもしれません。
が、そういう感覚ってまだまだ根強く、コメ農家の世の中には残ってますね。感覚値ですが(^-^)

石川県なんかは、何つくろっか→とにかくコメっ!にたどり着くほど、コメばっかり作ってる(このへん、表現が幼稚)ところです。かといって、全国的にみるとコメの主産地では到底なく、

「北陸か、なんだか、米どころですよ感ただよってるよね」

と思われるケースは結構多いけど、経営感覚も営農意欲もそんなに・・・ねぇ、・・・高くな・・・ねぇ、というカンジ笑

ウチにしても、有機米の栽培(有機JAS認証)や農薬をつかわない栽培、国産イタリア米、リゾットセット など、銘柄ごとにはお客様に刺さるものが出てきた感あり、ですが、こと、【たけもと農場がお客様としている像】いいかえるなら【たけもと農場がないと、誰がどう困るか】【たけもと農場は何屋か(一言でスパッと他と違う気持ちいい表現できるか)】と言われると、串にブスーっと刺さるものって・・・と思うと、考えこんじゃいますねぇ。

◯安全を求める方に
◯国産なもの
◯スーパーで買う以外の選択肢を

このあたりは、加筆修正を繰り返したり、経営の軌道修正とかをして、「これといったら、たけもと農場!」ってのを、見出していきたいですね。

おかげ様で、
「◯◯の商品開発したいので◯◯用の米粉の原料作って」
「××を作って△△の店頭に並べたいので、協力して」
というラブコールいただいたり、6次産業化商品ブランド「テーデルゲン」も商品作っただけで落ち着かずに販売をがんばったりしているので、
考える素材は多い(^-^)

第2の創業ととらえて、この整理を進めていく所存です(^-^)b

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