こういう会話が理想的だなと思った話
最近聴いたポッドキャストが、こういう会話が自分にとって理想的だし、出来るようになりたいなぁと思った内容でした。
Takramの渡邉康太郎さんがナビゲータを務めるTAKRAM RADIOに、Dos MonosのTaiTanがゲスト出演した回です。
話の中で、Dos Monosが美学者の伊藤亜紗さんと話した時のエピソードが出てきて、
会話というのは、世の中一般ではボールを投げ合うキャッチボールと例えられるが、そうではなくて、ゴールに向かって一緒にボールを投げ合う玉入れなのではないか、ということが話されています。
まさしく、この2人の会話は、非常に玉入れっぽく、本当にスイングしている会話だなぁと思いながら聴きました。
あまり明言されていなかったと思いますが、TaiTanが自己紹介も忘れて話し始めてしまうほどのぎこちない入りで、それほど関係性が築かれていない状態からの収録だったのかなとも思うのですが、それにも関わらず、
トピックトピックでは、短い時間で一気に深い箇所まで潜り込む、2人の会話は、非常に刺激的です。
特に2つ、とても良いなぁと思うポイントがありました。
一つ目は、お互いがそれぞれの内容に関して、自分の知識や経験の引き出しから、非常に適切な引用を行なっていること。
知識だけでないことも重要です。知識だけだと、なんだか頭でっかちな会話になりそうですが、そういった知識を利用しながら、自らの体験に引き付けて、その会話の濃度を一気に深めるようなシーンが何度もありました。
こういうのが、教養っていうんじゃないかなと思います。
そしてもう一つは、簡単に納得せずに、ちゃんと確認すること。
お互いにいくつか、それってどういうことですか?と突っ込んで質問するシーンがあったように思います。これが非常に重要に思いました。
自分が気になったことを、適当に流さずに、ちゃんと理解しようとする姿勢。
いるじゃないですか、なんかわかった風な態度かまして、実は全然わかってないみたいな人。
わかりますよ、こうやって確認するのって、結構ストレスフルなんですよね。なんでもかんでも聞けば良いってもんでもないと思います。
だからこそ、ここぞというところでの、その塩梅が、この2人の会話は本当にジャストな感覚があって、良い会話だなぁと思いました。
あまりに滑らかすぎず、かつ凸凹すぎず。
上記の2点のようなことを、日々意識する習慣をつけて、
こういう会話が少しでも出来るように、そういう関係性を築ける人と少しでも出会えるように、精進します。