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読書ログ 『Work in Tech!』

どんな本?

ユニコーン転職ラジオで有名なたいろーさんが自身のキャリア論を語った本。若干自慢めいた点が目立つ気がするが、一般的なビジネスマンと似た境遇から独力でキャリアを作ってきた経験に基づく具体的な話には説得力があった。

幅広いことにアンテナを貼り、面白そうだと思うことにチャレンジし、そのトピックに関する急成長企業に身を置き、楽しみながら実績を残し、そんな自分を曝け出して次の予測不可能なチャンスを得る、という生き方は「これからの時代はこんな感じなんだろうな〜」と思っていた仮説と一致していたので共感できた。

個人的には、自分が特に人生において無くしたい後悔が、

「他人を気にして&自分を値踏みしてやりたいことへの打席に立たなかった後悔」
「世の中の変化にキャッチアップすることを面倒だと放置した結果、他人に後れを取る後悔」
「広く自己アピールしなかったばかりに同じ世界に生きつづけしまう後悔」

であることを言語化できたのが収穫だった。

これからの時代に必要なスタンスとは?

・テクノロジーによる変化を「積極的に取り入れ」て、自分の働き方を変えていく
→なぜなら、テクノロジーを使って課題解決できる人が生み出す事業インパクトが桁違いになったから。「数字に明るく自分で仮説を立てられる人材」が花形に

変化や状況を面白がるセンスこそが最強。モチベーションくれくれ人間になるな
→「これから必要とされそうな仕事であること」が担保されていればAgree。あと、面白さに気付けるのもセンスとか、メタスキルが必要だと思った(ここは自分の好奇心の強さが活きるはず)

・好奇心を持ってテクノロジーと共存し、新たな成長市場に移動できる力と自分を変化させられる力を持つこと

・メタスキル(=スキル獲得に必要なスキル)を手に入れること。新しい技術を理解するためのベース知識であるメタスキルは陳腐化しない。メタスキルがあると、新技術の獲得も早い。
→自分が「様々な分野のハウツー本をたくさん読んでフックを作りまくろう」と考えていたのと似ている

急成長市場に身を置くキャリア

・急成長市場に身を置くと、自分では到底作り出せない挑戦の機会が次々とやってくる。これについていこうと努力するうちにできなかったことが平然とできるようになる。また、急成長企業は人材不足なので、経験がないとできない仕事への抜擢チャンスがある。
→ある意味、自分の今の部署は会社の中の急成長市場ではあるとは感じる。保険が急成長していないことは置いておいて。

・ビジネスマンの市場価値は「業界の成長×事業の成長&収益性×会社の人件費への方針×個人の実績」で決まる。

・自分探しではなく自分づくり。自分なんて探してもないことが多いので、目の前の役割をまずやり切った上でフィードバックを得て、得手不得手・好き嫌いの手がかりを見つけながら進みたい方向を作っていくのが大事

安定を捨てたからといって必ずしも成長はできない。例えば大企業をやめて生まれたてのベンチャーに移ったが、うまく成長せずひたすら受託開発するなどは悲惨。たいろーさんもこれを経験。成長するには「急成長企業」に移らないといけない。

・企業選びのポイント(著者が転職活動で質問していた点)。企業がマーケットの伸び以上に成長しているか。ビジネスモデル自体が参入障壁を持っているか。それがいつまで続くか。また、面接では自分を曝け出すこと。自分なりにどれだけ試行錯誤できるか、考えられるかが大きなポイント。

365日自分をSEOしないと、魅力的な仕事は舞い込んでこない。転職したくなって自分から転職先を見つけにいくようでは遅い。

その他気になった点

・OKRの要諦は、失敗を称賛するカルチャーの中で結果よりもプロセスを重視する評価をし、各自が思い切りフルスイングできる(その方が合理的と思える)状態にすること

・テクノロジーはうまく使った者勝ち

・サーバント(支援・奉仕)リーダーシップ。GoogleでMGR全廃を試したがうまくいかなかった。理由はメンバーは「日々の業務でつまづいたときに相談できる応援者」を求めていることがわかったから。道を舗装するMGRと、道を舗装すれば勝手に自走する存在の組み合わせが強い

・優秀なPdMは複数の課題を同時に解決するソリューションを思いつく

Next Action

・日常へのテック取り入れを加速(VR買うとかNFT作るとか業務効率化とか)

・Linkedinやyoutrustにもいつもやっているアウトプットを投稿する

・デジプラを通じてマーケティングとAdtechを学び切る

・S社PJTを完走してリーンスタートアップを経験しきった人となる

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