漠然と訓練を行わない。評価をした上で問題点を抽出し、目的を持って取り組みましょう!
twitterで若手のセラピストのツイートを見掛ける度に当時の私を思い出しました。
実習や養成校の勉強で評価の流れを習うと思います。
改めて振り返ると、臨床に出て分かっていないまま臨床を進めてしまう方が多いと感じました。
以前に似たような発信をし、その発信を元にnoteにまとめましたのでこの度もよろしくお願いします。。
1.視野が狭かった若手の頃
若手の時に、とても視野が狭く目の前の起きている事だけに注意が向いてしまう事がありました。
症状があった→その症状の原因も分かっていないまま、症状にアプローチ→何となくのリハビリの繰り返し
知識も観察眼も皆無に等しいので考察が薄っぺらくなっていました。
視野が狭いという認識もなかったような気がします。
点と点が繋がらなかったり、いつもワンパターンになる私に先輩から何度か指導を受けました。
①訓練の目的って何なの?
②起きている症状・事柄は何が原因で起こっているの?
③行っている内容に対して、そこだけが問題点?一番の問題点は何?
聞かれた時に何も答えられませんでした。
実は、アドバイスの意味がよくわかっていなかったのです。
しかし、転職した1年後、転職した職場(現在の職場)も老健でした。前任のSTから学ぼうと二人職場で出来ると思い選びましたがその前任のSTが退職してしまい、1人職場となりました。
自分1人になった為、焦りや不安も強く、STの勉強を必死で始めた時にふと言葉の意味の深さに気付きました。
恥ずかしながら当時、理解出来ずにいたので先輩に謝りたい位です。
言われてみるとサマリーに書いてある内容を老健でも同じ内容でこなしてしまったり、とりあえずになってしまい・・つまりは全く評価出来てなかったのです。
2.気づきから、リハビリの取り組み方を変える
気付いた私はこれまでのリハビリの取り組み方を変えました。
サマリーに書いてる内容を鵜呑みにせず、病院から送って下さった検査結果や病院での様子を元に、まずはご本人の希望やサマリーと現在の状態の解離はないか意識しました(評価)
病院では浮彫りになった問題点が、老健に入所された時には軽減している事があります。その逆で新たに問題となる点がありましたので、問題点の抽出を心掛けました。
また、問題点を抽出し、現段階の状態から目指す目標を明確に設定しました。
その上で何を目的に行うかを考えて、目的に沿った訓練プログラムの立案を徹底しました。
病院ではある課題を取り組んでいたとしても、次なる課題に移行する時の状態である事もあります。
病院で行っていた課題を老健でも継続するのか、それとも次のステージに移行するか見極めに努めました。
環境の変化に伴い、新しい環境や事への不安も強い方もいます。状態によっては現在行っている課題から進めていったら良いかも視野に入れました。
状態の把握が出来るまでに時間が掛かる事や、すぐには何か分からない事もありました。一つ一つ丁寧に見ていくことで改めて先輩が下さった3つのアドバイスから光が見える事が多くありました。
また、目に見える状態の改善も見られるようなりました。
以前よりもSTに興味を持って下さるようになり、STも介入して欲しいと言われる事が増えました。
3.まとめ
①訓練の目的・目標の明確化
何を何のために行っているか意識して取り組んでいきましょう。
②起きている症状・事柄の原因の追究
症状があったから、症状にアプローチではなく、その目の前で起きている症状や事柄は何が原因で起こっているのか原因追及に努めましょう。
③問題点を抽出し、何が一番の問題点になっているか問題点の順位を付けましょう。
問題点は同時に起こり得ます。現在起こっている問題点の中で1番大きく影響している点を明らかにしましょう。
評価なんてと思う方もいると思いますが、評価した事は訓練に繋がっていきます。
当たり前の事と思いますが、目の前の患者さんを少しでも良くする為に今後意識していきましょう。
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