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2022/8/22週|良い仕事の「でない」を考えるメモ

広告代理店、事業会社で広告・マーケティングの仕事に携わる中で、「あれは良い仕事だったよね」という言葉を聞くことがあります。

ここでいう「良い仕事」とは、職業や業種など名詞としての「良い仕事」ではなく、ある人の出したクラフト・アウトプットに対する評価を指すものであります。クラフトは目に見えるわかりやすいものである場合や、物事を進めるための資料かもしれませんし、プレゼンの行為自体かもしれません。

「良い仕事」とは何でしょうか?
「良い仕事」をする上で大切なことは何でしょうか?

そんなことを「でない」という観点から考えていることをメモっておきます。

良い仕事「でない」とき

自身の過去の仕事を振り返ってみて、少なくとも良い仕事と言えないだろうな、と思える場合の構成要素として思いつくものあげてみます。

  1. 段取りが効いていない

  2. 遅い

  3. 芯を食ってない

  4. 情報量が適切ではない

  5. ジャーゴンが多い

  6. 要点が纏まっていない etc.

「段取りが効いていない」:
これは、往々にして時間が圧迫されている時におきます。推敲されていないアウトプットとも言え、何重かの検査をする段取りを組めない状態に発生しやすいものと思います。(したがって時間を圧迫させないことが良い仕事をするための要件になりえます。)

「遅い」:
体感ですが、時間をかけたアウトプットが良いとなるケースはあまりみたことがありません。

「芯を食ってない」:
評価者(上司やクライアント)が求めているものでない場合、その時点で良い仕事と評価されることはありません。

「情報量が適切ではない」:
新卒の頃にやりがちだった反省なのですが、「多ければ良い」という幻想にハマらないようにしないといけません。
かと言って相手の考えそうな視点の検証は前もってしておかないと「良い仕事」とはならないです。
つまり、十分にやる必要はありますが、作業したものをそのまま出すのがベターではないのです。

「ジャーゴンが多い」:
一つ前がボリュームの話だとすると、こちらはクオリティの話です。どんな時もかっこいい言葉を使うよりも伝わることが大事です。なぜなら理解できないものは評価できないためです。(少なくともビジネスの世界では)

「要点が纏まっていない」:
考え抜いていないと、情報の強弱や情報構成における削ぎ落としが発生しないので抑揚のないアウトプットになりがちです。

良い仕事をする上で大切なこと

こう考えると、アウトプットそのものよりも、アウトプットにまつわる諸条件の方が大事です。

つまり、「良い仕事」につながるものとして、
・求められているものを理解する力
・見せるまでの進行スピードや進め方
・適切な情報伝達に関連する力
あたりの、人との間の力を鍛えることがあげられそうです。
そしてスケジュールの余白をつくることも確度をあげるための前提になりそうです。

少しでも良い仕事になるように、前進するように、クラフトマンシップは忘れずにいたいものです。

📓この記事について

株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
タイミーは、すぐに働けてすぐにお金がもらえるスキマバイトアプリです。


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