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ブンデスリーガ再開初戦の悲劇から何を感じるか

先日、ブンデスリーガが中断期間を経て再開したことはご存知の方も多いでしょう。

ただ、残念ながら再開されたことよりも、初戦で多くの怪我人が出たことで話題を集めている。

このような最悪の想定をしていた人がどれ程いただろう。
少なからず、フィジカル面の知識を持ったスタッフ陣は、最善の準備をしながらも、アクシデントが起こるかもしれないと頭の片隅にあったのではないだろうか。

ただ、前回投稿したイメージの話からすると、ネガティブなイメージはネガティブを引き起こすことが多いので、執拗に怪我のことをイメージすることはお勧めしません。

では、どうすればよかったのか?
再開を遅らせる?
いやら始まったものは遅らせることはできない。

と、ここで僕がブンデスリーガのことについて話したとしても、アザール選手らを救うことなんてできる訳もない。

僕の役割は第一に、チームに所属する選手のパフォーマンスアップを手助けすること、コンディションをより良くする為にサポートを行うことだ。



jfaからも指針がでています。

誰もが経験したことのないシーズン。
どのようにチームを作り上げるかとともに、選手が怪我でタイムロスすることなく、サッカーを楽しみながら成長できる時間を確保できるか。

試合と練習での出力は違ってきます。
なら、試合を想定して負荷を上げてトレーニングすれば良い。
それはそんなに簡単な話ではない。
試合の期間設定が早過ぎるほど難しくなる。

トップ選手ですら、コンディションを最善に整えることができなかった中で、高校生の中でコンディションを万全に整えらてている選手はどれくらいいるだろうか。

他のブンデスリーガに属するチームも様々な工夫をしていたことでしょう。
また、個人でも試行錯誤でコンディションを調整していたことでしょう。

しかし、どんなに工夫をしていても

インテンシティーやプレーの精度を維持、かつ向上していくには、実際にピッチでボールとともにコンタクトを伴いながらサッカーを行うことが必須なのではと言うことが、今回突きつけられたのではないでしょうか。

雰囲気や緊張感が違うと、筋出力も変化してくる。

自分ではトレーニングしてコンディションがいいと思っていても、試合の強度は思ってるより高い。

焦ってコンディション上げて、怪我することは本末転倒。
焦ってもコンディションは上がってこない。
積み重ねがあってこそのコンディションである。

その時だけのコンディション、短期的フィットネスはいずれ綻びが出てくる。

自分の行末を想定し、毎日自分がやるべきことを遂行すること。

長期的フィットネスが、チームと自分を救ってくれると思う。

チームであれば、想定しにくい環境の中で、いかにモチベーションを維持させるような言葉かけや行動ができるか。

起こってしまった現実に、
『やっぱりね』などのネガティヴな発言や思考より、それを教訓にどう行動していくかが大切だと思う。

ブンデスの悲劇が日本の高校サッカーでも起きないようにと切に願う。




"players first"とは




フィジカルコーチ/石田將

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