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金儲けとビジネススキルの違いとは?レシピで本質を学ぶ

楽しく、かつ、さくさくと読むことができます。
数多くのケースが紹介されているので、詳細は内容を読んでいただきたいです。

ただし、ケースを学んで、「ふむふむ」ではなく、「じゃあ、これは他に何があるのかな?」という感じで他の事例を探し、どんどん引き出しを増やすことをおすすめします。

まとめ
・視点と視野を広げ、「確かに」という点で思考の訓練になる。
・「誰が、誰に、何をしている(させている)ビジネスなのか?」という視点で、世の事象を見ると面白くなる。
・その事業は、どんな成り立ちで、なぜそのタイミングなのか?今後はどうなっていくのか?という過去〜未来につなげる力を養うための1冊。

儲ける・儲かるとは?

序盤にシンプルに説明しています。

要は金が稼げればいいだけなのである。エクセルでうまく計算ができたり、パワーポイントでキレイなプレゼン資料を作れたり、英語ができたりする必要性は、本質的な仕事の能力とは全く関係ないのだ。
(事業家bot. 金儲けのレシピ (Japanese Edition) (Kindle の位置No.95-97). Kindle 版. )

例えば、Excelを学ぼうが、資格をとろうが、たくさんのフォロワーがいても、結局、元々目的が達成しているのか?ですね。(もちろん、趣味でというのであれば全然OKで、要は何のために?という目的次第です。)
一方で●●万人のフォロワーの方がいるというのは、「信用」があるからこそ成り立っているので、逆に言えば、「お金」にはいつでもできるのかもしれません。

西野さんがよく仰っていますが、お金よりも「信用」が大事。お金はあとからついてくると。

いずれにせよ、何のために?という目的を達成するための手段であることを認識して、日々、本当に行動できているか?を抑えておきたいです。

誰が、誰に、何をしている(させている)のか?

焼肉やIKEA、ガリバーなど多くの事例が紹介されています。この中で面白いのが、「誰が、誰に」まではよくあるターゲッティングの話になるのですが、この後の「何をしている(させている)」で、特に「させている」のところですね。

事例では、「IKEAの家具組み立て」や「焼肉」、「ガソリンスタンド」などが紹介されています。

「させている」という視点は面白く、この視点を使ってビジネスが成り立っていたり、データを集めてさらにビジネスにしている企業やサービスは意外と多くありますね。

例えば、GoogleやFacebookでは、ユーザーがどんどん検索や写真をアップしてくれるので、自ずと自動で学習される仕組みが成り立ち、データが蓄積され、さらに効率もよくなり、他のサービスに転用されていく仕組みが成り立っていたりします。
他には、新型コロナウイルスになってから、店舗型で運営してきたビジネスである脱毛のミュゼが以下のようなサービスをしていました。

最近では、セルフ脱毛ということで、店舗に行き、自分で行うタイプも登場していますが、このミュゼのサービスはもはや全て自分で完結するサービスです。別にミュゼじゃなくても良いのでは?と思ってしまいますが、これも「させる」という文脈では近いかもしれません。

また、前後しますが、「誰の財布を狙うか?」というのも言及されています。接待や贈答品のようなサービス受益者ではない人の財布を狙うことで、同じ商品やサービスでもいきなり単価が変わってくるカテゴリーがあります。

その価格は、どんな仕組みで成り立っているのか?

これに限らず、世の中の大半の財は、「まとめると高くなる」「切り分けると高くなる」に分割できるので、目の前の財に対してもその分類ができないか、思考実験してみることが肝要なのである。
(事業家bot. 金儲けのレシピ (Japanese Edition) (Kindle の位置No.372-374). Kindle 版. )

土地や刺身、肉などの事例とともに紹介されています。
ただ集めたり、切り分けるだけではなく、「作業費用+ブランド価値」がのっかっています。

このブランド価値が大きければ大きいほど、「利益」になります。

Appleはその最たる例ですね。部品は一つ一つは安いですが、集めると高くなり、さらにブランド価値がもっと高くなる。
事例にもある森ビルはまさにですね。「六本木ヒルズ」のブランド価値がついているがゆえに、元々の何倍もなっています。


数多くのケースがあり、非常にそれだけでも学びにはなりますが、他のケースを探し、因数分解することで血となり肉となりえるので、どんどん実生活でつかっていきたいと思える書籍でした。








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