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【翻訳】"Inside the Business of BTS-And the Challenges Ahead" from billboard⑧

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(原文)https://assets.billboard.com/articles/news/9618967/bts-billboard-cover-story-2021-interview

昨年、BTSはメンバーが長年の間、まさかこんなことが起こるとは考えもしなかったようなことをせざるを得なかった。たとえば観客のいない劇場でパフォーマンスした。

コロナウイルスの感染拡大の真っ最中に、BTSはライブストリーミングペイパービュー(一本の視聴ごとに課金されるサービスのこと)コンサートシリーズを提案し、それは結局190カ国の国と地域から200万人の観客を動員する結果となった。しかし、直接見てくれる観客がいないことは精神的ショックとなった。「幕が上がるのを待つ時、非常に神経がすり減るような気持ちでしたが、ステージに立つと、観客がいるはずの場所にはたくさんのビデオカメラがありました。」ジミンは言う。「パフォーマンスができることに感謝しないといけないことは分かっているんです。でも、その光景はとても心が痛かった。」

突如として、最も並外れたポップミュージックグループが無期限に計画を中断された他の全てのアーティストと同様になってしまった。メンバーは寂しさを感じ、通常のリズムが突然変わったことに非常に驚いた。「僕たちはエネルギーを削がれ、気力を奪われました。」RMは言う。「僕たちは最近、とても考え込むようになりました。」シュガが加えて言う。「ご存知の通り、僕たちは1年半もの間パフォーマンスできていない、僕たちがやるべき仕事ができていないんです。」「このところ、以前よりも考えがまとまらないんです。」J-hopeは言う。「時々、少し休みを取りたい気もするし、またある時は何かし続けないといけないような気もしますね。」Vは自分自身を情にもろいと称し、気分の浮き沈みを感じていると話す。そして彼はBTSが2年の間ずっとツアーを計画していることを思い起こす。(その待機期間はいまだに長引いている。)「そういう感情が僕たちを傷つけ、苦しめて、自分の心の中の叫びが僕を困らせました。」(彼はそのような感情を吐き出すために「Blue&Gray」のトラックを書いたのだと付け加える。)

2020年に計画されていたワールドツアーに代わり、BTSはより予想外なことに方向転換した。たとえば完全に英語で歌ったりすることである。3枚のシングル曲(Dynamite、Butter、そしてPermission to dance)を英語でリリースした。DynamiteとButterはメインストリームエアプレイを受け、3枚全てがチャートで1位に輝いた。それはBTS史上初のポップの垣根を超えた真の成功であり、韓国人グループによる楽曲が初めてビルボードのメインストリームトップ40エアプレイチャートの上位10曲以内を勝ち取った。しかし、メンバーたちは英語が完全にいいアイデアだとは思っていないと言う。BTSとHYBEの幹部はいずれも詳細を明らかにせず、Big Hit Musicのシン氏は全ての議論は平和的だと言う。「私はそれはこのグループの強み、友好的な解決策、そして会社のニーズへの配慮の証だと思います。」彼は言う。

RMは英語の歌詞で歌うことが、コロナウイルスの感染爆発の中でも人気を保つために重要な手段だったことは認めているが、彼はそのアイデアが好きではなかった。「新しさが無い。」彼は言う。そしてジンは英語で歌うのは、当初とても不自然に感じられたことを認め、ガイドトラックの発音をハングルで書いて真似して覚えたと言う。「僕が教室で学んだ英語は曲の中の英語とは全く違いました。」彼は説明する。「僕はまず頭の中を空っぽにするところから始めないといけなかったんですよ。」

今現在、韓国ではライブパフォーマンスが一時中止されるとともに、この間ワールドツアーも感染爆発に関連した物流困難により中止された。BTSは毎日毎日ほぼ一緒に過ごすという慣れきった毎日のルーティーンに定着してしまったと言う。しかし、ある9時から19時まで働いていたいつもの日々に比べ、よりリラックスしているという歪みがある。「10年くらい前、最初は僕たちはなんというか、明確な仕事とプライベートがはっきり分かれていました。」RMは言う。「それはおそらく唯一の良いところだったと思います。」ジミンが答える。「いまだにコロナウイルスの影響は続いています。」ジョングクはモチベーションのために、ネットで批判的な意見を読み続けていると言う。そして彼はいまだに常に、たとえばホテルや自宅でベッドに横になっている時でさえも、歌の練習をし続けている。

この時間から生まれる音楽がなんであろうと、BTSのメンバーはそれについて今は多くを語らない。RMだけがBTSの第一目標を明確にしており、海外でこの業界に変化をもたらすような支配は実際にはそうではない。彼はここ数年主張してきたこと繰り返して言う。BTSはいわゆる「並外れた」ポジションを維持し、歌詞は主に韓国語で書く必要があるということだ。「僕は永遠にアメリカの流行の一部でいられるとは思っていません。そして、そうありたいとも思っていません。」彼は言う。「僕たちの究極のゴールはそこで巨大スタジアムツアーをすることです。それだけです。」

7人の男たちの目が紛れもない熱望を帯びて輝く。ツアーの話が出るたびにそうなのだろう。良くも悪くも、大事なものは他には無いのだ。「僕たちはいつも準備できています。」ジョングクは言う。ジンは2018年のBTSの契約更新と、その後の出来事について難しい話をしたことを覚えている。「僕たちは、公園に対する僕たちの情熱を支えるために全力を尽くすと事務所から約束されました。彼らは約束を守ってくれたと思います。」彼は言う。「僕たちはここまでとても必死に頑張ったので、どこまでいけるのか見てみようと、最後にはお互い言い合っていました。こう言うべきなのか僕にはわかりませんが、『事務所も何もかもどうでもいい。ただ僕たちの信念を7人とファンたちの中に灯し、再び始めよう。』」

〜完〜


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