ブロックアワーと座席
ころあい小学部静です。
今日、高学年さんはなかなか勉強を始められませんでした。
それはなぜか。
ころあい自然楽校では、畳にちゃぶ台で学習をしています。
机は、マル、長机、とにかくいろんな机を使っています。
そんな雰囲気なので、決まった席はなく、いつも何となく座って勉強が
始まります。
でも今日は1人の女の子が、座席を決めたいというのです。
どうしてそう思うのかを聞いてみると、
いつも3人で隣同士に座っている子たちがいて、自分もその子達とも座りたいのに、座れない。
それにその3人が仲良く一緒に座っていると、自分は仲間外れのような気持になるんだ、自分と一緒に座りたいと思う子はいないのかな、と思ってしまうという事でした。
なるほど、そんな風に思ってたんだね。
そこで、どのように座るか話し合いが始まったので、勉強ができなかったのです。
僕はなるべく6年生の隣がいい、教えてもらえるから。
私はこの子の隣がいい。
みんなが意見を出しますが、なかなかまとまりません。
固定してしまえばもめないけれど、みんなが納得いくように固定することができない・・・
そうしたら日替わりにしてみる?
でもなかなかややこしそう。
うーん、どうしよう。。。。
そんな様子だったので、毎日くじ引きを提案してみました。
すると、いいね!と子どもたち。
さっそくくじ引きが作られて、席が決まっていきました。
算数のインストラクションを一緒に受けるなどの時に、そのために集まる場所もちゃんと作られていました。
ふりかえりのサークルで、私から座席のことについて話をしました。
大人になって仕事をしようとすると、気の合う人も合わない人も、いろんな人とうまく一緒に物事を作っていく必要があります。
私は、学習の時間は、ただの勉強の時間でなくて、そんな風にいろんな人の力を合わせて仕事をする練習でもある、と考えています。
だから本当は、仲良しの子の隣に座る、とかじゃなくて、
だれと座れば、自分たちの学習が一番はかどるかなとか、
どう座れば、みんなの学習がうまくいくかなとか、そんな風に考えてほしいなーと思っていました。
けれど、ここにいる子たちは、いきなりどんな友だちと隣になってもオッケー!って感じだったわけじゃないよね。
ここに来るのも毎日ドキドキして、あの子の隣だったら安心していられる、そんな子もいたよね。
だから、これまではそれは言わなかったんだ。と話をしました。
(不登校の状態からやってきた子などは、まず安心できる状態になることが、最も重要な課題でした。)
だからこんな風に、どの子と隣になっても大丈夫、と安心してくじ引きをできる状態になったことが、すごくうれしいよ。と話をしました。
もちろん一番好きな友達はいるけれど。
学習や活動は、チームとして、みんなでみんなの事を考えられるようになったらいいな。
そうしたらそのうち、くじびきもいらなくなるんじゃないかな。
そんな風に思った、今日の学習の時間でしたー。
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