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要注意！Webデザイナー初心者がやりがちな自己満デザイン（スクールや講座で教わらないWebデザインの現場目線の考え方とは②）

Webデザイナー20年。ネットショップ運営10年。丹羽さくらのWebデザイナー応援note

せっかくスクールや講座、あるいは独学でWebデザインのスキルを身につけても、デザイン思考という現場目線の考え方を持っていないと自分のスキルを活かしきれないと前回のnoteでお知らせしました。
もしデザイン思考についての概要を記した記事をまだ読まれていない方はよろしければこちらからご一読ください。
※前回のnoteではアイディアの出し方を予告しておりましたが、今回は予定を変更し共感に絞ってお届けしております。アイディアの出し方を楽しみにしてくださった方には申し訳なく思いますが、またの機会にお話ししたいと思います。

なぜ自己満足のデザインではいけないのか

カッコよい、オシャレ、好き。これらはデザインをする上で大切な要素です。
ですが残念ながらホームページがただただカッコよければ良いという時代はもう終わってしまいました。
お客様がホームページを作りたい時、必ずと言っていいほど「目的」を持っています。

なので現場で重宝されるデザイナーになるには、目的を達成するためのホームページを作れるようになることが大切です。

さてここで質問です。

ヒアリングの際にクライアントに最初に聞くのはどちらが良いでしょう

  1. お客様はどのようなテイスト、色のデザインが好みですか？

  2. お客様は今回のホームページでどのような目的を達成したいですか？

皆様ならもうお分かりですね。正解は2です。
何故2が良いのか順を追って話したいと思います。

目的を達成するホームページを作れるようになるためには

ターゲット（訪問者）のニーズを知るには

前回もお話しした通り、デザイン思考ではターゲットのニーズを分析して、ターゲット目線で共感が得られるかどうかを考えることが大切です。

ターゲットのニーズを知るためにデザイナーはクライアントに沢山ヒアリングしたほうが良いです。
もしかしたらダイレクトに目的意識について質問してもお客様はすぐには思い付かない可能性があります。
その場合はできるだけ具体的な例を出してお客様に選んでもらうような対話も良いでしょう。
お客様にはひらめきと気づきを与えるような質問を投げかけないといけません。
その深掘りの具体的な方法は長くなりそうなので今回は割愛し、今後お話しできたらと思います。

お客様の目的達成のためにどうデザインすべきか考えよう

例えば「問い合わせを増やしたい」がクライアントの最終目的だとしたら、デザイナーは問い合わせを増やすためにどうデザイン設計したらいいか考える必要があります。
皆さんもお問い合わせを増やす目的のデザインは何が大切か考えてみてください。

  • サイト訪問者が問い合わせしたくなるために最初にどんな印象を与えるべきか

  • サイトに掲載する情報の量はどれくらい出せばお客様が問い合わせしてくれるか

  • 問い合わせボタンの文言は、位置は、色や形は？

最低限このくらいはデザイナーが考えて提案できるようになると良いです。
そして提案した理由を言語化できるようにしてください。

またクライアントにデザインそのもののことは原則聞かなくて良いです。
そもそもお客様は素人の可能性が高いので、目的達成するデザインではなく自分の好みのデザインをおっしゃることが多いからです。

もしもクライアントが素人さんの場合、デザイン例などを提示して具体的に示すとスムーズです。
具体例は自分で作った作品であればベストですが、経験が長い人でもドンピシャなデザイン例を自分の作品内から提示するのは困難ですので、サイトから見つけたデザインでも全く問題ありません。
打ち合わせの後に例を探して提示しても良いでしょう。

デザインを選んだ理由を伝えるのが大切

また提示するデザインに関して、選んだ理由を言えるようにしてください。
例えば選んだフォントや色、メインビジュアルの画像、メニューのデザイン、ボタン、配置など細部まで説明できたら最高ですね。
とはいえ初心者の頃はなかなか説明するのは難しいと思います。
下手でもいいから自分の言葉で伝えられるといいですね。
あるいはデザイン解説のレジュメを用意しても良いでしょう。

デザインに解説をつけるのは実力がない証拠だと言う人がいました。
でも本当にそうでしょうか。
私は逆にデザインの解説をしなかったためにお客様の十分な信頼を得られなかったことすらありました。

まとめ

今回はデザイン思考の５ステップのうち最初の「共感」について現場目線で深掘りして見ました。
ここはデザイン思考のうちで最も大事で尚且つ難しい箇所ですが、丁寧なヒアリングと事例の説明、提案などを行いながらターゲット目線での共感が得られるようなサイト作りを心がけましょう。

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